ド派手演出! 食事に最高のサービスを!
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季節は木々の色が鮮やかになり、おいしい食べ物が多く実る秋――今日は私が寄付活動先からお裾分けしてもらったカボチャイと、小松さんが持って来たシークヮーサーモン、他にもいろんな食材を一緒に調理してトリコの家でお昼を食べることになった。
「「「いただきます!」」」
「うまそーだな! 爽やかでシークヮーサー風味のサーモン! ん~……シークヮーサーモン! チャイ風味のカボチャ、カボチャイ! モグモグ……たまんね~!」
「秋の味覚をふんだんに取り入れました!」
「ユンちゃん、おいしい?」
〈ユユユン!〉
箸は使えないからそのまま食べるユンちゃん。ご飯粒がクチバシに付いて可愛いなぁ。
「あ~もうすっかり外も紅葉が――」
〈プギイィィイイイ!!〉
「ぎゃあぁぁあああ!!」
〈ユ――ンッ!!〉
窓の外を見た小松さんに続きユンちゃんも振り向くと、口から心臓が飛び出たくらい驚きの声を上げた。トリコも私も外を見ると、懐かしい子が窓に張り付いている。
「ん? ポチコじゃねぇか」
「ホントだ! 久しぶり!」
〈ユン?〉
「ユンちゃんは初めてだよね。小松さんの新しい包丁を作ってくれたメルクさんのパートナーアニマル・ポチコだよ」
とりあえずトリコが家の中に招き入れると、ポチコはリュックから手紙を差し出した。
「メルクからの手紙か?」
〈プギッ〉
『拝啓 お元気ですか? トリコと瑞貴と小松シェフにお願いがあって手紙を出しました。今、ガッツのルルブーシェフの包丁を作っているんですが、仕上げに必要なある食材が見つからなくて困っています。その食材の皮を舐めした物で研がないと完成しないんです……。何か情報があったら知らせてもらえないでしょうか? よろしく頼みます。 敬具』
トリコが読み上げてくれた手紙の最後の部分には、包丁のような模様でも見覚えのあるバーコードがあった。それに気づいた小松さんが、胸ポケットからサンドガーデンでお世話になったペロットを取り出してスキャンすると、ある食材の画像が映し出された。
「これは――ダイヤモンドイチジクリスタル! 十年に一度しか成らない、巨大なイチジクリスタルの実だよね?」
「ああ。その輝きはダイヤのようで、強度の高い皮に極上の甘さを誇るイチジクの実が覆われていると言う。しかし、こいつは滅多にお目にかかれない珍しい食材だからな」
「なんとか力になれないですかねぇ……?」
せめて情報の一つでもあればいいと思い、トリコはテレビの電源を入れた。するとグルメニュースの時間だったらしく、ティナさんが映っている。
《おいしそうなリポートでしたね。――それではここでお知らせです! 第50回グルメサービス大会! あなたの手で華麗な食事のおもてなしをしてみませんか?》
「「「ん?」」」
《記念すべき今大会、優勝者にはなんとこの度、IGOの庭で実った珍しい食材――ダイヤモンドイチジクリスタルがプレゼントされまーす!》
「「「あー!」」」
「タイミング良すぎますー!」
なんだこの漫画みたいな展開! いや、『トリコ』も漫画なんだけど……でもでも、世の中こんなんでいいのか!?
ガタッ、ゴトッ。
「「「ん?」」」
〈プギッ、プギッ〉
なんかポチコがテレビに近づいて、映っているダイヤモンドイチジクリスタルを凝視しているけど……?
「「「いただきます!」」」
「うまそーだな! 爽やかでシークヮーサー風味のサーモン! ん~……シークヮーサーモン! チャイ風味のカボチャ、カボチャイ! モグモグ……たまんね~!」
「秋の味覚をふんだんに取り入れました!」
「ユンちゃん、おいしい?」
〈ユユユン!〉
箸は使えないからそのまま食べるユンちゃん。ご飯粒がクチバシに付いて可愛いなぁ。
「あ~もうすっかり外も紅葉が――」
〈プギイィィイイイ!!〉
「ぎゃあぁぁあああ!!」
〈ユ――ンッ!!〉
窓の外を見た小松さんに続きユンちゃんも振り向くと、口から心臓が飛び出たくらい驚きの声を上げた。トリコも私も外を見ると、懐かしい子が窓に張り付いている。
「ん? ポチコじゃねぇか」
「ホントだ! 久しぶり!」
〈ユン?〉
「ユンちゃんは初めてだよね。小松さんの新しい包丁を作ってくれたメルクさんのパートナーアニマル・ポチコだよ」
とりあえずトリコが家の中に招き入れると、ポチコはリュックから手紙を差し出した。
「メルクからの手紙か?」
〈プギッ〉
『拝啓 お元気ですか? トリコと瑞貴と小松シェフにお願いがあって手紙を出しました。今、ガッツのルルブーシェフの包丁を作っているんですが、仕上げに必要なある食材が見つからなくて困っています。その食材の皮を舐めした物で研がないと完成しないんです……。何か情報があったら知らせてもらえないでしょうか? よろしく頼みます。 敬具』
トリコが読み上げてくれた手紙の最後の部分には、包丁のような模様でも見覚えのあるバーコードがあった。それに気づいた小松さんが、胸ポケットからサンドガーデンでお世話になったペロットを取り出してスキャンすると、ある食材の画像が映し出された。
「これは――ダイヤモンドイチジクリスタル! 十年に一度しか成らない、巨大なイチジクリスタルの実だよね?」
「ああ。その輝きはダイヤのようで、強度の高い皮に極上の甘さを誇るイチジクの実が覆われていると言う。しかし、こいつは滅多にお目にかかれない珍しい食材だからな」
「なんとか力になれないですかねぇ……?」
せめて情報の一つでもあればいいと思い、トリコはテレビの電源を入れた。するとグルメニュースの時間だったらしく、ティナさんが映っている。
《おいしそうなリポートでしたね。――それではここでお知らせです! 第50回グルメサービス大会! あなたの手で華麗な食事のおもてなしをしてみませんか?》
「「「ん?」」」
《記念すべき今大会、優勝者にはなんとこの度、IGOの庭で実った珍しい食材――ダイヤモンドイチジクリスタルがプレゼントされまーす!》
「「「あー!」」」
「タイミング良すぎますー!」
なんだこの漫画みたいな展開! いや、『トリコ』も漫画なんだけど……でもでも、世の中こんなんでいいのか!?
ガタッ、ゴトッ。
「「「ん?」」」
〈プギッ、プギッ〉
なんかポチコがテレビに近づいて、映っているダイヤモンドイチジクリスタルを凝視しているけど……?