受け継がれるもの! 活性、グルメ細胞!
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……古代が生んだ伝説の狼・バトルウルフが身ごもっているのに気づき、コロシアムに乱入した瑞貴とトリコ。パニックの裏で無事新しい命が誕生する。一方、グルメ研究所所長のマンサムをGTロボが襲う。
デーモンデビル大蛇を倒し、我が子の元に駆け寄る母ウルフの体をGTロボが非情の一撃で貫いた。それに瑞貴とトリコは怒りが募り上がっていた。
☆☆☆☆☆
……立ち上がったマンサムのそばに小松が駆け寄る。
「所長、大丈夫ですか!? うわあ! 穴空いてますよ……」
「バーハッハッハッハッ!」
「うえぇぇえええ!? 動いた!?」
喉と胸が貫通しているのにも関わらずマンサムは高笑いし、同時に穴の周りの肉も動いたので小松は驚く。
「わしは痛覚を麻痺させとるからな。全然痛くないんだわい!」
「ナルホド…スゴイデスネ……って! なんなんですか、それ!?」
小松は唖然としたあまり棒読みになったが、すぐに我に返った。するとマンサムはポケットから取り出した酒を傷口にかける。
「え――っ!? ちょっと所長! まさかそれ消毒のつもりでしょうかー!?」
しかし酒をかけた途端に、マンサムの喉や胸の傷口は全て塞がり治った。
「フッ」
「一体ドンナ、オ体ヲシテラッシャルノデショウカ……」
衝撃的な場面を見たせいか、小松はまた棒読みになった。
「わしよりも、あの母ウルフ……さっきの一撃が致命傷となってしまった……」
それでも母ウルフは一歩一歩ゆっくりと子ウルフの元へ歩き、到着すると子ウルフを舐めて毛繕いをし始めた。生涯を孤独に戦う我が子へ一生分の優しさと愛情を注いでいるのだ。
《ハーハッハッハッ! 何シテンダ? 今度コソクタバレ!》
「エンドルフィンスモーク!!」
《ナンダ!?》
再びキャノン砲を発射しようとしたGTロボに、リンがエンドルフィンスモークをかけてバトルウルフ親子を見えなくした。
「とりあえず、発射させてもらったし」
「煙幕が二匹を隠した!」
「ただの煙幕じゃない。『ハイパーエンドルフィン』だ。鎮痛作用のある物質を脳から分泌させる。だが効果は、母親より子供のほうがあったようだ。見ろ、あの子供の顔を」
マンサムに促されて小松が子ウルフを見ると、先ほどと違って母ウルフに安心してめいっぱい甘えている。二匹は遥か昔より受け継がれる愛をただひたすら今に刻んでいるのだ。
「しかし許せんのはGTロボ!」
「GTロボ……あの変な奴ってロボットなんですか!?」
グルメテレイグジスタンスロボット――通称GTロボ。遠隔地にいるロボットが受ける視覚や聴覚の情報をオペレーターがリアルに感じながら操縦できる、一種のバーチャルリアリティシステムだ。深海調査船や惑星探索機のグルメ版である。
生身の人間でもロボを介して危険な土地でのグルメ食材の調達が可能になるわけだが、その性能は視覚、聴覚、触覚に加えて、嗅覚や味覚まで忠実にオペレーターに伝えられる。オペレーターの実力もロボを通して現場にリアルに伝わるのだ。
「テレイグジスタンスのような尊い技術も、必ず悪用する奴が出てくるモンだ!」
「うわあ!」
……マンサムのグルメ細胞のオーラが阿修羅となって現れた。その迫力に小松も驚く。
「あの野郎……ネジ一本、この世に残らんと思え! ――っ!?」
マンサム所長が構えを解いた。何故ならトリコと私に怒りでグルメ細胞のオーラがずっと現れているからだ。トリコがバキボキと指を鳴らして私は薙刀を構える。
デーモンデビル大蛇を倒し、我が子の元に駆け寄る母ウルフの体をGTロボが非情の一撃で貫いた。それに瑞貴とトリコは怒りが募り上がっていた。
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……立ち上がったマンサムのそばに小松が駆け寄る。
「所長、大丈夫ですか!? うわあ! 穴空いてますよ……」
「バーハッハッハッハッ!」
「うえぇぇえええ!? 動いた!?」
喉と胸が貫通しているのにも関わらずマンサムは高笑いし、同時に穴の周りの肉も動いたので小松は驚く。
「わしは痛覚を麻痺させとるからな。全然痛くないんだわい!」
「ナルホド…スゴイデスネ……って! なんなんですか、それ!?」
小松は唖然としたあまり棒読みになったが、すぐに我に返った。するとマンサムはポケットから取り出した酒を傷口にかける。
「え――っ!? ちょっと所長! まさかそれ消毒のつもりでしょうかー!?」
しかし酒をかけた途端に、マンサムの喉や胸の傷口は全て塞がり治った。
「フッ」
「一体ドンナ、オ体ヲシテラッシャルノデショウカ……」
衝撃的な場面を見たせいか、小松はまた棒読みになった。
「わしよりも、あの母ウルフ……さっきの一撃が致命傷となってしまった……」
それでも母ウルフは一歩一歩ゆっくりと子ウルフの元へ歩き、到着すると子ウルフを舐めて毛繕いをし始めた。生涯を孤独に戦う我が子へ一生分の優しさと愛情を注いでいるのだ。
《ハーハッハッハッ! 何シテンダ? 今度コソクタバレ!》
「エンドルフィンスモーク!!」
《ナンダ!?》
再びキャノン砲を発射しようとしたGTロボに、リンがエンドルフィンスモークをかけてバトルウルフ親子を見えなくした。
「とりあえず、発射させてもらったし」
「煙幕が二匹を隠した!」
「ただの煙幕じゃない。『ハイパーエンドルフィン』だ。鎮痛作用のある物質を脳から分泌させる。だが効果は、母親より子供のほうがあったようだ。見ろ、あの子供の顔を」
マンサムに促されて小松が子ウルフを見ると、先ほどと違って母ウルフに安心してめいっぱい甘えている。二匹は遥か昔より受け継がれる愛をただひたすら今に刻んでいるのだ。
「しかし許せんのはGTロボ!」
「GTロボ……あの変な奴ってロボットなんですか!?」
グルメテレイグジスタンスロボット――通称GTロボ。遠隔地にいるロボットが受ける視覚や聴覚の情報をオペレーターがリアルに感じながら操縦できる、一種のバーチャルリアリティシステムだ。深海調査船や惑星探索機のグルメ版である。
生身の人間でもロボを介して危険な土地でのグルメ食材の調達が可能になるわけだが、その性能は視覚、聴覚、触覚に加えて、嗅覚や味覚まで忠実にオペレーターに伝えられる。オペレーターの実力もロボを通して現場にリアルに伝わるのだ。
「テレイグジスタンスのような尊い技術も、必ず悪用する奴が出てくるモンだ!」
「うわあ!」
……マンサムのグルメ細胞のオーラが阿修羅となって現れた。その迫力に小松も驚く。
「あの野郎……ネジ一本、この世に残らんと思え! ――っ!?」
マンサム所長が構えを解いた。何故ならトリコと私に怒りでグルメ細胞のオーラがずっと現れているからだ。トリコがバキボキと指を鳴らして私は薙刀を構える。