直観料理! ##NAME1##と小松とサンサングラミー!
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「ってことで、さっそくサンサングラミー食おうぜ!」
「「うん/はい!」」
私と小松さんはさっそくグルメケースを開けると、中から外に向けて光が放たれた。
パアアァァアアア――!
「おー!」
「なっ!」
「強い光だが眩しくない! まるで優しい朝焼けみたいだ!」
「なんて美(ツク)しい魚だ……!」
トリコもサニーもサンサングラミーの輝きに感動していると、小松さんが一匹を両手ですくい上げた。
「とってもひんやりしてて冷たいんですよ! こんなに光っているのに!」
「生き物の発光は熱をほとんど出さないからね。だから冷たい光――『冷光』と呼ばれているんだよ。蛍の光と同じってわけ」
「へぇ~」
「それにノッキングされてるから、光輝いたままなんだろう。けどお前ら、どうやってノッキングを?」
「あっ、ノッキングだなんて……。私たちでも不思議な感覚がしたんだけどね」
「ただ……池に……サンサングラミーに吸い寄せられたっていうか、池の透明な水の中でサンサングラミーを撫でていたら、なんだか捕まえられるような気がして。やったら、うまくいったんです」
二人してサンサングラミーを撫でていたら突然輝きだしたから、そのとき自然と体が動いたんだよね。これも直観っていうのかな?
「蛙は仰向けにして腹を撫でると静かになると言うが、同じような効果がサンサングラミーにもあったのかもしれねぇな」
「この水の中でか?」
「サンサングラミーにとっては心地いいみたいで」
「でもね、この水もただの水じゃないんだよ。触ってみて」
「ん?」
私が促すとサニーはグルメケースの中にある水に指で軽くすくってみると、ハッとしたように目をパチクリした。
「ホントサラサラな水……いや、水というか油だな」
「はい!」
「ん? これはオレイン酸のような不飽和脂肪酸の匂い……良質のオリーブオイルみたいだ」
「1万5千メートルを超えるモルス山脈……そのモルス山脈の栄養が溜まる池。池の上澄みには山の動植物から少しずつ抽出された油みたいなのが浮いていたの。その上澄みの油分をサンサングラミーが好んでいたみたい」
「そうか。魚も泳げる不思議な油がサンサングラミーのストレスを和らげてくれたんですね。だからノッキングみたいなことが運よくできたんだ」
「みたいだね」
「運じゃねぇぞ。小松、瑞貴」
「「えっ?」」
「お前らがサンサングラミーという食材の声を聞いたからだ。お前たちの実力だ!」
「えっ!? いや、でも、あの、三匹失敗してしまいました……。あのちょっと触れただけで色が変わっちゃったんです……」
「もちろん、その三匹もちゃんとあるよ。持ち帰ってIGOに研究してもらおうと思ったんだけど、たぶん……」
「特殊調理食材か?」
「「うん/はい……」」
サニーの結論に私たちは頷いた。フグ鯨と似ているようで違うサンサングラミーは、ただ『捕まえる』だけなら捕獲レベル1以下だろうけど、『生け捕り』するのが目的ならデスフォールを含めて78という捕獲レベルも納得だ。
「ちょっと触れるだけでか……。刺身で食いたいところだが、ヘタに包丁を入れられないってわけだな」
「はい……」
「じゃあどう調理するんだ?」
クインを撫でながらサニーが私たちに問いかけている。もちろんそれに関しては帰り道に小松さんと相談していたんだよね。
「うん、私たち考えてみたんだけど――軽く揚げてみようかと」
「「天ぷらか!」」
「どう?」
「瑞貴! 小松! お前ら、それでその油を!」
「はい。サンサングラミーが居心地のいいこの油なら、いきなり揚げても大丈夫かと」
「確かに! これならサラサラで油切れもいいだろうし、胡麻油みてぇにコクのある濃厚な風味もあるし、その判断間違いねぇぞ!」
「「うん/はい!」」
「さっそく調理だ!」
「瑞貴! 松! 調理!」
「「うん/はい!」」
「「うん/はい!」」
私と小松さんはさっそくグルメケースを開けると、中から外に向けて光が放たれた。
パアアァァアアア――!
「おー!」
「なっ!」
「強い光だが眩しくない! まるで優しい朝焼けみたいだ!」
「なんて美(ツク)しい魚だ……!」
トリコもサニーもサンサングラミーの輝きに感動していると、小松さんが一匹を両手ですくい上げた。
「とってもひんやりしてて冷たいんですよ! こんなに光っているのに!」
「生き物の発光は熱をほとんど出さないからね。だから冷たい光――『冷光』と呼ばれているんだよ。蛍の光と同じってわけ」
「へぇ~」
「それにノッキングされてるから、光輝いたままなんだろう。けどお前ら、どうやってノッキングを?」
「あっ、ノッキングだなんて……。私たちでも不思議な感覚がしたんだけどね」
「ただ……池に……サンサングラミーに吸い寄せられたっていうか、池の透明な水の中でサンサングラミーを撫でていたら、なんだか捕まえられるような気がして。やったら、うまくいったんです」
二人してサンサングラミーを撫でていたら突然輝きだしたから、そのとき自然と体が動いたんだよね。これも直観っていうのかな?
「蛙は仰向けにして腹を撫でると静かになると言うが、同じような効果がサンサングラミーにもあったのかもしれねぇな」
「この水の中でか?」
「サンサングラミーにとっては心地いいみたいで」
「でもね、この水もただの水じゃないんだよ。触ってみて」
「ん?」
私が促すとサニーはグルメケースの中にある水に指で軽くすくってみると、ハッとしたように目をパチクリした。
「ホントサラサラな水……いや、水というか油だな」
「はい!」
「ん? これはオレイン酸のような不飽和脂肪酸の匂い……良質のオリーブオイルみたいだ」
「1万5千メートルを超えるモルス山脈……そのモルス山脈の栄養が溜まる池。池の上澄みには山の動植物から少しずつ抽出された油みたいなのが浮いていたの。その上澄みの油分をサンサングラミーが好んでいたみたい」
「そうか。魚も泳げる不思議な油がサンサングラミーのストレスを和らげてくれたんですね。だからノッキングみたいなことが運よくできたんだ」
「みたいだね」
「運じゃねぇぞ。小松、瑞貴」
「「えっ?」」
「お前らがサンサングラミーという食材の声を聞いたからだ。お前たちの実力だ!」
「えっ!? いや、でも、あの、三匹失敗してしまいました……。あのちょっと触れただけで色が変わっちゃったんです……」
「もちろん、その三匹もちゃんとあるよ。持ち帰ってIGOに研究してもらおうと思ったんだけど、たぶん……」
「特殊調理食材か?」
「「うん/はい……」」
サニーの結論に私たちは頷いた。フグ鯨と似ているようで違うサンサングラミーは、ただ『捕まえる』だけなら捕獲レベル1以下だろうけど、『生け捕り』するのが目的ならデスフォールを含めて78という捕獲レベルも納得だ。
「ちょっと触れるだけでか……。刺身で食いたいところだが、ヘタに包丁を入れられないってわけだな」
「はい……」
「じゃあどう調理するんだ?」
クインを撫でながらサニーが私たちに問いかけている。もちろんそれに関しては帰り道に小松さんと相談していたんだよね。
「うん、私たち考えてみたんだけど――軽く揚げてみようかと」
「「天ぷらか!」」
「どう?」
「瑞貴! 小松! お前ら、それでその油を!」
「はい。サンサングラミーが居心地のいいこの油なら、いきなり揚げても大丈夫かと」
「確かに! これならサラサラで油切れもいいだろうし、胡麻油みてぇにコクのある濃厚な風味もあるし、その判断間違いねぇぞ!」
「「うん/はい!」」
「さっそく調理だ!」
「瑞貴! 松! 調理!」
「「うん/はい!」」