直観料理! ##NAME1##と小松とサンサングラミー!
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「瑞貴さん……!」
「これって……!」
「サンサングラミーに気を取られて、全然気がつきませんでしたけど……」
小松さんは両足を入れ、私は両手で水をすくいつつ感触を確かめる。
「スーツの上からでもわかります……!」
「しっとりしていて、なめらかな水……!」
「「水というより……油だ/です!」」
私たちは顔を見合わせて喜んだ。サンサングラミーだけでなく、池の水……もとい油に注目してしまうのは料理人の性(サガ)なのかもしれない。だけど、自然界でこんなにも良質な油を見つけたのは初めてだよ!
「あっ!これはいったい……!?」
「小松さん? ――あっ!」
何かに気づいた小松さんに私は顔を向けると、小松さんの周りにサンサングラミーが寄っている。
私も上着と靴を脱いで油の中に足を入れてみる。しっとりとしているから全然ベタベタしないし、どこか心地良さもある。しゃがみながら思わず感動していると、私にもサンサングラミーが寄って来た。
「さっきは少し触れただけで色が変わってしまったのに……!」
「今度は長く触れても黒くならない……!」
油に沿って胴体を触れても変わらないので、私たちはサンサングラミーをそっと撫でると……!
パアアァァアアア――!
「「これは!」」
サンサングラミーが突然発光し始めたので、私たちは目を見開いた。
☆☆☆☆☆
……トリコとサニーはそれぞれ岩にもたれて岩の隙間からも流れる水を見ていたが、サニーはトリコにある重大なことを問う。
「なあ、トリコ」
「あー?」
「さっき瑞貴と松を信じるしか道はねーって言ったけど、俺たちに帰る道はあるわけ?」
「んー……」
この洞窟に来るとき山を派手に崩したため、何重にもなっている岩が行く手を遮っている。このままでは洞窟を出ることができないのだ。
「崩れた山で入口塞がってるし……これ、帰りってどうすんだ?」
「知らねぇよ。こいつらをまたぶち壊すしかねぇだろ」
「できるのか? 腹減ってんのに」
「だよな。まっ、ぶち壊した所でまた数億トンの滝の水が襲ってくるし……。瑞貴にこの岩をぶち壊してもらっても、さらに滝の水から俺たちを守ってもらうとなればかなりの負担がかかる」
「にしても、おせーな。瑞貴と松」
「――トリコー! サニー!」
「ん?」
洞窟の奥から微かに聞こえてくる瑞貴の声でトリコは顔を向けるが、滝の水を眺めているサニーは気づいていないようだ。
「なんかあったんじゃねーのか?」
「――トリコさーん! サニーさーん!」
「ああ……なんかあったようだぜ? いいことがよ!」
「ん!?」
続いて聴こえる小松の声。二人共明るく嬉しそうに叫んでいるのでトリコはニヤリと口角を上げ、サニーも洞窟の奥に体を向ける。
「これって……!」
「サンサングラミーに気を取られて、全然気がつきませんでしたけど……」
小松さんは両足を入れ、私は両手で水をすくいつつ感触を確かめる。
「スーツの上からでもわかります……!」
「しっとりしていて、なめらかな水……!」
「「水というより……油だ/です!」」
私たちは顔を見合わせて喜んだ。サンサングラミーだけでなく、池の水……もとい油に注目してしまうのは料理人の性(サガ)なのかもしれない。だけど、自然界でこんなにも良質な油を見つけたのは初めてだよ!
「あっ!これはいったい……!?」
「小松さん? ――あっ!」
何かに気づいた小松さんに私は顔を向けると、小松さんの周りにサンサングラミーが寄っている。
私も上着と靴を脱いで油の中に足を入れてみる。しっとりとしているから全然ベタベタしないし、どこか心地良さもある。しゃがみながら思わず感動していると、私にもサンサングラミーが寄って来た。
「さっきは少し触れただけで色が変わってしまったのに……!」
「今度は長く触れても黒くならない……!」
油に沿って胴体を触れても変わらないので、私たちはサンサングラミーをそっと撫でると……!
パアアァァアアア――!
「「これは!」」
サンサングラミーが突然発光し始めたので、私たちは目を見開いた。
☆☆☆☆☆
……トリコとサニーはそれぞれ岩にもたれて岩の隙間からも流れる水を見ていたが、サニーはトリコにある重大なことを問う。
「なあ、トリコ」
「あー?」
「さっき瑞貴と松を信じるしか道はねーって言ったけど、俺たちに帰る道はあるわけ?」
「んー……」
この洞窟に来るとき山を派手に崩したため、何重にもなっている岩が行く手を遮っている。このままでは洞窟を出ることができないのだ。
「崩れた山で入口塞がってるし……これ、帰りってどうすんだ?」
「知らねぇよ。こいつらをまたぶち壊すしかねぇだろ」
「できるのか? 腹減ってんのに」
「だよな。まっ、ぶち壊した所でまた数億トンの滝の水が襲ってくるし……。瑞貴にこの岩をぶち壊してもらっても、さらに滝の水から俺たちを守ってもらうとなればかなりの負担がかかる」
「にしても、おせーな。瑞貴と松」
「――トリコー! サニー!」
「ん?」
洞窟の奥から微かに聞こえてくる瑞貴の声でトリコは顔を向けるが、滝の水を眺めているサニーは気づいていないようだ。
「なんかあったんじゃねーのか?」
「――トリコさーん! サニーさーん!」
「ああ……なんかあったようだぜ? いいことがよ!」
「ん!?」
続いて聴こえる小松の声。二人共明るく嬉しそうに叫んでいるのでトリコはニヤリと口角を上げ、サニーも洞窟の奥に体を向ける。