現れた脅威! 波乱、グルメコロシアム!
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ガブッ!! ガブッ!!
なんとバトルウルフは顔を動かしただけでデーモンデビル大蛇の腕を噛み切った。
「噛み切った!? ほとんど見えなかったぞ!?」
「なんてパワーとスピードなの!?」
〈グルルルルル!!〉
それは正に一瞬とも言える光景だ。私が見えたのは先ほど噛み切られた腕を再生したデーモンデビル大蛇の姿だけ。だがすぐに上半身の全てが消えてバトルウルフが着地した下半身が倒れた。もう再生もしない。
「これが……バトルウルフか!」
「スゴい……!」
「これ、マジ!?」
「つ、強い……」
とても出産で体力を激しく消耗したとは思えない動きだった。トリコもティナさんもリンさんも私も目を見開いて驚くばかり。
でもムリに戦ったせいでバトルウルフが倒れそうになる。
〈グルァ!〉
「「バトルウルフ!」」
私とトリコが叫ぶとバトルウルフはなんとか踏ん張ったけど、本当は立っていられないんだ。
「今の一撃で、ほとんど体力を使い切ったか……。回復にも、時間がかかりそうだな」
〈ウォーン……〉
母ウルフに向かって寂しそうに鳴く子ウルフをトリコは促す。
「行くんだ。ありったけの命を注いで生んでくれた母親に、甘えて来い」
そう言うと一歩一歩と最初はゆったり、でもだんだん嬉しそうに走って行く子ウルフ。私たちはそるを見送り、母ウルフも子ウルフに近づいて――。
ギュイ――ンッ!!
「「!」」
母ウルフに一筋のキャノン砲が貫いた。その発射源を私とトリコは振り向くと、開いた顔を閉じたGTロボがいる。
《フハハハハ……ヒャハハハハッ!》
「「っ!」」
《バトルウルフハ食ウ気ガシネェ。フンッ! マズソウ、嫌イ~!》
高笑いするGTロボに私とトリコは怒りのあまり顔をしかめ、トリコと私からグルメ細胞のオーラが出た。