衝撃の激流! 巨大滝デスフォール!
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サニーがヘアラフトを動かして滝に近づく。だけどその分、こちらにくる水飛沫も波も強くなってきた。サニーも私もトリコも踏ん張っているし、小松さんだって必死にトリコの首にしがみついている。
「クッ!」
「なんてデッカい滝なの! デカ過ぎて何がなんだか訳わかんない!」
「ヒー! 水の音がうるさ過ぎてなんにも聞こえませーん!」
「思った通り、呼吸すらままならねぇ! このスコールのような水飛沫、やっぱり小松に酸素の葉は絶対必要だったな!」
「オラァ! 来たぞ!」
サニーが叫ぶと落ちてきた水が、まるでマシンガンのように飛んできた。あれをくらうのも厄介だね!
「守護結界!!」
私は薙刀を振ってドーム状に守護結界を張った。水は守護結界へ無数に当たるからキンカンと音が聞こえる。
「でかした、瑞貴! あれをくらえば体が傷だらけになるからな!」
「えっ!? トリコさん、どうして水で怪我するんですか!?」
「超高圧で飛んで来る水は鋭利な刃物と同じだ! 水圧で金属がガラスを切断する技術があるが、その高圧の水に研磨剤となる粒や粉を混ぜることで、最も硬い鉱物であるダイヤモンドをも切断すると言われる。それが水の力! デスフォールの滝も、高圧の流れの中に砂や石やいろんな物が混じっているからな。この水の切れ味は充分頷ける!」
水が金属を切るとか話には聞いていたけど、そういう理由だったのか。ならこの周りの水も……充分に技として活用できる!
「トリコ。この結界は中から攻撃しても問題ないよ」
「よし。瑞貴、持続時間はどれくらいだ?」
「えっと――」
「髪誘導(ヘアリード)!!」
私が答えるより先にサニーが髪誘導(ヘアリード)を発動すると、さっきまで襲い掛かっていた水飛沫が全く来なくなった。
「なっ!?」
「水の流れが変わった!?」
「瑞貴、結界を解いてみな」
「う、うん」
サニーの言う通り守護結界を解いてみたら、本当に水がひと粒たりとも来ていない!
「水飛沫程度なら、かわす間でもないな。この風を俺が誘導してやろう」
「さすがだ、サニー!」
「サニー、カッコいいー!」
「渋いです、サニーさん! 渋い!」
「美(ツク)しいと言え。美(ツク)しいとな」
(サニーの触覚は万能だが、その分、水に触れるストレスによって相当多くのエネルギーを消費して疲労を増幅させているはずだ。なのになんだ? この余裕は? いや余裕と言うより、ほとんど何も考えていないかのようなリラックス具合……あの神経質なサニーがこれほど自然体のまま触覚を操るとは。修業の成果か! これが、今のサニー!)
……トリコはグルメ馬車から別れて以降、サニーの進化を目の当たりにした。そしてとても頼もしく感じる。
「よし、そろそろ入るか! 滝の中へ!」
「ええっ!?」
「トリコ、瑞貴、お前らも手伝えよ!」
「もちろんだ!」
「当然!」
さっきのトリコの言葉がいいヒントになったからね。私は薙刀を再度構える。
「俺も見せよう……修業の成果を!」
そう言ってトリコも、右足を大きく振り上げるのだった。
「クッ!」
「なんてデッカい滝なの! デカ過ぎて何がなんだか訳わかんない!」
「ヒー! 水の音がうるさ過ぎてなんにも聞こえませーん!」
「思った通り、呼吸すらままならねぇ! このスコールのような水飛沫、やっぱり小松に酸素の葉は絶対必要だったな!」
「オラァ! 来たぞ!」
サニーが叫ぶと落ちてきた水が、まるでマシンガンのように飛んできた。あれをくらうのも厄介だね!
「守護結界!!」
私は薙刀を振ってドーム状に守護結界を張った。水は守護結界へ無数に当たるからキンカンと音が聞こえる。
「でかした、瑞貴! あれをくらえば体が傷だらけになるからな!」
「えっ!? トリコさん、どうして水で怪我するんですか!?」
「超高圧で飛んで来る水は鋭利な刃物と同じだ! 水圧で金属がガラスを切断する技術があるが、その高圧の水に研磨剤となる粒や粉を混ぜることで、最も硬い鉱物であるダイヤモンドをも切断すると言われる。それが水の力! デスフォールの滝も、高圧の流れの中に砂や石やいろんな物が混じっているからな。この水の切れ味は充分頷ける!」
水が金属を切るとか話には聞いていたけど、そういう理由だったのか。ならこの周りの水も……充分に技として活用できる!
「トリコ。この結界は中から攻撃しても問題ないよ」
「よし。瑞貴、持続時間はどれくらいだ?」
「えっと――」
「髪誘導(ヘアリード)!!」
私が答えるより先にサニーが髪誘導(ヘアリード)を発動すると、さっきまで襲い掛かっていた水飛沫が全く来なくなった。
「なっ!?」
「水の流れが変わった!?」
「瑞貴、結界を解いてみな」
「う、うん」
サニーの言う通り守護結界を解いてみたら、本当に水がひと粒たりとも来ていない!
「水飛沫程度なら、かわす間でもないな。この風を俺が誘導してやろう」
「さすがだ、サニー!」
「サニー、カッコいいー!」
「渋いです、サニーさん! 渋い!」
「美(ツク)しいと言え。美(ツク)しいとな」
(サニーの触覚は万能だが、その分、水に触れるストレスによって相当多くのエネルギーを消費して疲労を増幅させているはずだ。なのになんだ? この余裕は? いや余裕と言うより、ほとんど何も考えていないかのようなリラックス具合……あの神経質なサニーがこれほど自然体のまま触覚を操るとは。修業の成果か! これが、今のサニー!)
……トリコはグルメ馬車から別れて以降、サニーの進化を目の当たりにした。そしてとても頼もしく感じる。
「よし、そろそろ入るか! 滝の中へ!」
「ええっ!?」
「トリコ、瑞貴、お前らも手伝えよ!」
「もちろんだ!」
「当然!」
さっきのトリコの言葉がいいヒントになったからね。私は薙刀を再度構える。
「俺も見せよう……修業の成果を!」
そう言ってトリコも、右足を大きく振り上げるのだった。