衝撃の激流! 巨大滝デスフォール!
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「滝壺の水が激しく対流して渦ができてる!」
「恐らく水中は巨大な洗濯機状態……入れば全てを粉砕する水のミキサーで、跡形もなく粉々になっちまうぜ」
「かといって、滝の上の川は千メートル以上の深さの激流だ。それが四方に流れ落ちてるから滝の側面の岩を掘って進むこともできねぇ。瑞貴、さっきの湖みたいに水を操れるか?」
「難しいね。この滝は厚みもそうだけど流れも通常の滝より何百倍もあるから、そのパワーも伴っているおかげで10メートルが限界かな……」
「やはりここは――華麗に美(ツク)しく、正面突破か。ふっ!」
「「「サニー/さん!?」」」
急に飛び降りたサニーに私たちは驚いて声を上げると、サニーは髪を動かしたと思ったら水の上に浮かんでいた。
「おおっ!」
「これって、リーガル島のときの!」
「あれは表面張力ですね! 以前、サニーさんがやってました!」
「アメンボの技か」
「トリコ、瑞貴、松、お前らはこんな華麗なことできねぇだろうから、作ってやったぜ。触覚のイカダ――『ヘアラフト』だ! さあ、早く降りてきな。特別に乗っけてやるよ。当然土禁……土足厳禁だからな」
まあ、実際サニーの髪に乗っているわけだからね。そこら辺はしょうがないか。
「ああ、水虫とかなら逆に靴履けよー!」
「ハハハハッ……僕は裸足で大丈夫です――」
「でかした、サニー! よーし! いくぞ、小松! 瑞貴!」
「オッケー」
「ええっ!? ちょちょちょ、うわあぁぁあああ! ちょっと――っ!! トリコさ――ん!!」
トリコは小松さんの手首を引いて、私は単身で飛び降りてサニーのヘアラフトに乗った。その際受け身とか全くしなかった小松さんは「ぐへっ」と声を出してモロに落ちてしまったけど。
「っ、重っ! トリコ、お前(マ)体重増えてねー?」
「おっ、そうか? 確かに最近、さらに肉付いたかもな。うまいモン食いまくってっから。でも体重増えたとかなら俺より瑞貴のほうが――ゲッ!」
最後まで言わせないように私はトリコの眉間に薙刀を突きつけた。もちろん私の殺意を含めた睨みというオプション付きで。
「失敬な。薙刀で串刺しにされるのと、今すぐ90度体を曲げて私に謝るの、どっちがいい? ちなみに選択外を選んだ場合は水へ吹き飛ばすから」
「――も~トリコさ~ん。もう少し優しくしてくださいよー」
「ごめんなさい」
「――ていうか、飛び降りるなら『飛び降りますよ』って言ってください! 心臓が止まるかと思いましたよ――って、ちょっと聞いてますか!? トリコさーん!」
(ったく。こいつも、こんな小学生みたいなやり方でしか気を引けねーのか?)
いつか本当に串刺しにしたろか、こいつ。間で小松さんが叫んでいるけど私は怒りが先だったから構う余裕がなかった。ごめんね。
「そういうお前も、なんか髪増えてねぇか?」
「フフッ、修業したかんな。正確には触覚の数が増えた……今は30万本近くある。触覚の射程距離――即ち、ダイニングキッチンの広さは最大50メートルになったぜ」
「スゴいね、サニー! 初めて会ったときよりも倍も広くなったんだ!」
「フフンッ」
「…………」
……キラキラと尊敬の目を向ける瑞貴にサニーは満更でもないように笑う反面、トリコは瑞貴に見えない位置で頬を膨らましていた。
「恐らく水中は巨大な洗濯機状態……入れば全てを粉砕する水のミキサーで、跡形もなく粉々になっちまうぜ」
「かといって、滝の上の川は千メートル以上の深さの激流だ。それが四方に流れ落ちてるから滝の側面の岩を掘って進むこともできねぇ。瑞貴、さっきの湖みたいに水を操れるか?」
「難しいね。この滝は厚みもそうだけど流れも通常の滝より何百倍もあるから、そのパワーも伴っているおかげで10メートルが限界かな……」
「やはりここは――華麗に美(ツク)しく、正面突破か。ふっ!」
「「「サニー/さん!?」」」
急に飛び降りたサニーに私たちは驚いて声を上げると、サニーは髪を動かしたと思ったら水の上に浮かんでいた。
「おおっ!」
「これって、リーガル島のときの!」
「あれは表面張力ですね! 以前、サニーさんがやってました!」
「アメンボの技か」
「トリコ、瑞貴、松、お前らはこんな華麗なことできねぇだろうから、作ってやったぜ。触覚のイカダ――『ヘアラフト』だ! さあ、早く降りてきな。特別に乗っけてやるよ。当然土禁……土足厳禁だからな」
まあ、実際サニーの髪に乗っているわけだからね。そこら辺はしょうがないか。
「ああ、水虫とかなら逆に靴履けよー!」
「ハハハハッ……僕は裸足で大丈夫です――」
「でかした、サニー! よーし! いくぞ、小松! 瑞貴!」
「オッケー」
「ええっ!? ちょちょちょ、うわあぁぁあああ! ちょっと――っ!! トリコさ――ん!!」
トリコは小松さんの手首を引いて、私は単身で飛び降りてサニーのヘアラフトに乗った。その際受け身とか全くしなかった小松さんは「ぐへっ」と声を出してモロに落ちてしまったけど。
「っ、重っ! トリコ、お前(マ)体重増えてねー?」
「おっ、そうか? 確かに最近、さらに肉付いたかもな。うまいモン食いまくってっから。でも体重増えたとかなら俺より瑞貴のほうが――ゲッ!」
最後まで言わせないように私はトリコの眉間に薙刀を突きつけた。もちろん私の殺意を含めた睨みというオプション付きで。
「失敬な。薙刀で串刺しにされるのと、今すぐ90度体を曲げて私に謝るの、どっちがいい? ちなみに選択外を選んだ場合は水へ吹き飛ばすから」
「――も~トリコさ~ん。もう少し優しくしてくださいよー」
「ごめんなさい」
「――ていうか、飛び降りるなら『飛び降りますよ』って言ってください! 心臓が止まるかと思いましたよ――って、ちょっと聞いてますか!? トリコさーん!」
(ったく。こいつも、こんな小学生みたいなやり方でしか気を引けねーのか?)
いつか本当に串刺しにしたろか、こいつ。間で小松さんが叫んでいるけど私は怒りが先だったから構う余裕がなかった。ごめんね。
「そういうお前も、なんか髪増えてねぇか?」
「フフッ、修業したかんな。正確には触覚の数が増えた……今は30万本近くある。触覚の射程距離――即ち、ダイニングキッチンの広さは最大50メートルになったぜ」
「スゴいね、サニー! 初めて会ったときよりも倍も広くなったんだ!」
「フフンッ」
「…………」
……キラキラと尊敬の目を向ける瑞貴にサニーは満更でもないように笑う反面、トリコは瑞貴に見えない位置で頬を膨らましていた。