衝撃の激流! 巨大滝デスフォール!
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「サニー。悪いけど、私は味を重視するっていう思考は変えることないよ」
「ハァ? 美(ツク)しい腕持ってんのに勿体なくね?」
「さっきも言ったけどおいしく食べられるなら越したことないし……――見た目や味が躊躇できるのは幸せなことなんだよ」
実際、私はそういう地区や施設――人々をたくさん見てきた。相応の腕がなくちゃ料理できないし、生きるためならネズミでもクモでも木の枝でも葉でも食べることだってあるんだ。
「「「…………」」」
あっ、ちょっと重い話になっちゃったかな。何か別の話題を……――そうだ!
「それにしてもここの水って、どうしてこんなに綺麗なんだろうね?」
「そ、そうですね。なんだかあんまりにも神秘的過ぎて、この先に本当に死の滝があるだなんてとても信じられませんよ」
「ん? 潜ってみたが、ハンパじゃねぇクリアさだ。50メートル近い透明度だったな」
「ご、50メートル!?」
「ヒールフォレストの湖も底が見えるほど綺麗だけど、そこまで深くないよ!?」
「冷たくって石灰分が多い水……透明さは逆に、水の栄養の無さを意味する。ヒールフォレストは森全体が清浄化された場所だかんな。そっちは栄養があるし」
「へ~」
サニーの説明でこことヒールフォレストの違いがわかった。何度かサニーもヒールフォレストに来ていたけど、湖の成分なども調べていたんだね。
「栄養がないんですか……確かに魚の数も少ないですよね」
「ということは、プランクトンが少ないんだね。水中で朽ちずに沈んでいる流木がいい証拠。分解するバクテリアがいない……本来生き物が住むにはあまり適さない水質ってことか」
「さすがにそこまでわかっていたか」
「さすがにそこまでわかっていましたよ!」
真顔で訊くなトリコ! この白雪鮎やストーンフィッシュたちにとっては住むことに適する場所か、あるいはそれに伴って進化した生物かもしれない。
「ハ~……栄養何処に行っちゃったんでしょうね?」
「そこだ、小松!」
「えっ!?」
ふとした疑問を口にしただけだから、トリコに指差しされた小松さんはびっくりしていた。
「モルス山脈はろ過機能に特化している。1万5千メートル級の山々から注がれる大量の水は、河口までに全ての栄養を山に吸い取られる」
「その養分の溜まり場所が他でもない……麓にあるデスフォールの中の洞窟ってわけね」
「滝の中の洞窟に、ろ過された栄養満点の池があるってことですかね?」
「ああ。山の恵みを全て絞った、言わば高濃度のプール。それを発光エネルギーに変え、優雅に泳ぐ魚が――サンサングラミーさ!」
「フッ、フフフフッ」
「「「?」」」
水の栄養について話し合っていたら、突然サニーが笑って立ち上がった。
「まさに選ばれし魚……さあ、三人共クインに乗りな。移動するぜ!」
こうして話しているだけでサンサングラミーへの楽しみが、いてもたってもいられなくなったってことかな?
「ハァ? 美(ツク)しい腕持ってんのに勿体なくね?」
「さっきも言ったけどおいしく食べられるなら越したことないし……――見た目や味が躊躇できるのは幸せなことなんだよ」
実際、私はそういう地区や施設――人々をたくさん見てきた。相応の腕がなくちゃ料理できないし、生きるためならネズミでもクモでも木の枝でも葉でも食べることだってあるんだ。
「「「…………」」」
あっ、ちょっと重い話になっちゃったかな。何か別の話題を……――そうだ!
「それにしてもここの水って、どうしてこんなに綺麗なんだろうね?」
「そ、そうですね。なんだかあんまりにも神秘的過ぎて、この先に本当に死の滝があるだなんてとても信じられませんよ」
「ん? 潜ってみたが、ハンパじゃねぇクリアさだ。50メートル近い透明度だったな」
「ご、50メートル!?」
「ヒールフォレストの湖も底が見えるほど綺麗だけど、そこまで深くないよ!?」
「冷たくって石灰分が多い水……透明さは逆に、水の栄養の無さを意味する。ヒールフォレストは森全体が清浄化された場所だかんな。そっちは栄養があるし」
「へ~」
サニーの説明でこことヒールフォレストの違いがわかった。何度かサニーもヒールフォレストに来ていたけど、湖の成分なども調べていたんだね。
「栄養がないんですか……確かに魚の数も少ないですよね」
「ということは、プランクトンが少ないんだね。水中で朽ちずに沈んでいる流木がいい証拠。分解するバクテリアがいない……本来生き物が住むにはあまり適さない水質ってことか」
「さすがにそこまでわかっていたか」
「さすがにそこまでわかっていましたよ!」
真顔で訊くなトリコ! この白雪鮎やストーンフィッシュたちにとっては住むことに適する場所か、あるいはそれに伴って進化した生物かもしれない。
「ハ~……栄養何処に行っちゃったんでしょうね?」
「そこだ、小松!」
「えっ!?」
ふとした疑問を口にしただけだから、トリコに指差しされた小松さんはびっくりしていた。
「モルス山脈はろ過機能に特化している。1万5千メートル級の山々から注がれる大量の水は、河口までに全ての栄養を山に吸い取られる」
「その養分の溜まり場所が他でもない……麓にあるデスフォールの中の洞窟ってわけね」
「滝の中の洞窟に、ろ過された栄養満点の池があるってことですかね?」
「ああ。山の恵みを全て絞った、言わば高濃度のプール。それを発光エネルギーに変え、優雅に泳ぐ魚が――サンサングラミーさ!」
「フッ、フフフフッ」
「「「?」」」
水の栄養について話し合っていたら、突然サニーが笑って立ち上がった。
「まさに選ばれし魚……さあ、三人共クインに乗りな。移動するぜ!」
こうして話しているだけでサンサングラミーへの楽しみが、いてもたってもいられなくなったってことかな?