水晶の輝き! サンサングラミー!
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レストランの会計も終わって靴を脱ぎ、私たちもクインに乗ると鱗が一枚上がった。
「わー! スゴい! 鱗が!」
「それ、座椅子代わりにしたらいい」
「はい!」
「よし、行くぞ! クイン!」
サニーの言葉を合図にクインが動き出し、小松さんが自然と鱗の座椅子に座る形になった。どんどん上空へ上がって行くと思ったら、この地域全体を見渡せるほどの高さまでになる。
「ハハハハッ! スゲーな!」
「いい眺め~!」
シュバンッ!
次いで水柱を上げたかと思ったら、あっという間に海を進んで行く。波に乗るとかじゃなくて、文字通り『進んでいる』のがスゴいよ!
あまりの速さに小松さんは鱗の座椅子にしがみついているけど、サニーと私とトリコは普通に立っている。
「ヒイイィィイイイ!」
「しっかりつかまってろ、松!」
「速過ぎですよ~!」
「マザースネークの頭に乗れるなんて、縁起がいいぜ!」
「縁起!?」
「この子たちの多くはグルメ界に生息する希少種! 圧倒的な体の長さだからね。人間界で極稀に出る目撃情報も、みんな胴体だけなんだ。だから顔や尻尾を見られるってのは、幸運の証とされているの」
「なっ? 顔を見るどころか頭に乗せてもらってるんだから、メチャクチャ縁起がいいだろ?」
「いやもう、縁起がいいとか言ってる場合じゃないんですけど~~っ!?」
トリコに続いて私も説明するけど、小松さんは振り落とされないようにするのが必至であんまり聞いていないみたい。まあ、ムリもないけど。
「瑞貴、トリコ、ちと違うな。確かにグルメ界の屈強な猛獣ですら、なかなかマザースネークの顔は拝めずにいるらしい。それは何故か?」
「「ん?」」
「別に拝めていないんじゃあない。顔見た奴は全員食われちまってるのさ」
「何ぃ!?」
「ええっ!?」
それってあれか!? グルメ界でマザースネークを見て生き残ったのが稀だから、自然と『縁起がいい』と思ったの!?
「マザースネークの強さはグルメ界屈指だ。まっ、クインはまだ子供だからそこまでの実力はないけどな。美(ツク)しいじゃないか……イモ臭い奴らには決して素顔は見せない。この気品溢れる気位……サイッコーにビューティー!」
「サ、サニーさん! 僕らバッチリクインちゃんの顔面、ガン見しちゃったんですけどー!?」
「えっ?」
「その、ひょっとして あとで食べられちゃったりとかないですよねー……!?」
「そんなこと聞かれても……――知らんっぺ」
「知らんっぺって、ちょっとー!」
「いざとなったら電光石火の如く逃げるしかないかも。いや、この速さだとあっという間に丸呑みされちゃうのがオチか」
「瑞貴さん! サラリと恐ろしいことを言わないでくださいよー!」
「それより、もっといい方法があるぜ?」
さっきまでしゃがんで鱗を撫でていたサニーが立ち上がり、私たちに向かって笑いかける。
「わー! スゴい! 鱗が!」
「それ、座椅子代わりにしたらいい」
「はい!」
「よし、行くぞ! クイン!」
サニーの言葉を合図にクインが動き出し、小松さんが自然と鱗の座椅子に座る形になった。どんどん上空へ上がって行くと思ったら、この地域全体を見渡せるほどの高さまでになる。
「ハハハハッ! スゲーな!」
「いい眺め~!」
シュバンッ!
次いで水柱を上げたかと思ったら、あっという間に海を進んで行く。波に乗るとかじゃなくて、文字通り『進んでいる』のがスゴいよ!
あまりの速さに小松さんは鱗の座椅子にしがみついているけど、サニーと私とトリコは普通に立っている。
「ヒイイィィイイイ!」
「しっかりつかまってろ、松!」
「速過ぎですよ~!」
「マザースネークの頭に乗れるなんて、縁起がいいぜ!」
「縁起!?」
「この子たちの多くはグルメ界に生息する希少種! 圧倒的な体の長さだからね。人間界で極稀に出る目撃情報も、みんな胴体だけなんだ。だから顔や尻尾を見られるってのは、幸運の証とされているの」
「なっ? 顔を見るどころか頭に乗せてもらってるんだから、メチャクチャ縁起がいいだろ?」
「いやもう、縁起がいいとか言ってる場合じゃないんですけど~~っ!?」
トリコに続いて私も説明するけど、小松さんは振り落とされないようにするのが必至であんまり聞いていないみたい。まあ、ムリもないけど。
「瑞貴、トリコ、ちと違うな。確かにグルメ界の屈強な猛獣ですら、なかなかマザースネークの顔は拝めずにいるらしい。それは何故か?」
「「ん?」」
「別に拝めていないんじゃあない。顔見た奴は全員食われちまってるのさ」
「何ぃ!?」
「ええっ!?」
それってあれか!? グルメ界でマザースネークを見て生き残ったのが稀だから、自然と『縁起がいい』と思ったの!?
「マザースネークの強さはグルメ界屈指だ。まっ、クインはまだ子供だからそこまでの実力はないけどな。美(ツク)しいじゃないか……イモ臭い奴らには決して素顔は見せない。この気品溢れる気位……サイッコーにビューティー!」
「サ、サニーさん! 僕らバッチリクインちゃんの顔面、ガン見しちゃったんですけどー!?」
「えっ?」
「その、ひょっとして あとで食べられちゃったりとかないですよねー……!?」
「そんなこと聞かれても……――知らんっぺ」
「知らんっぺって、ちょっとー!」
「いざとなったら電光石火の如く逃げるしかないかも。いや、この速さだとあっという間に丸呑みされちゃうのがオチか」
「瑞貴さん! サラリと恐ろしいことを言わないでくださいよー!」
「それより、もっといい方法があるぜ?」
さっきまでしゃがんで鱗を撫でていたサニーが立ち上がり、私たちに向かって笑いかける。