水晶の輝き! サンサングラミー!
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「あいつがカッコいいとか、もっとありえなくね!?」
「そう? ワイルドだし、フェロモンとかに引っ掛からないし、危険とか言われているけど約束を守る義理堅さがあって、見た目も中身もいい男に入るよ! それにギャップの塊だし!」
……最後のひと言はともかく、瑞貴がゼブラを思い浮かべて嬉しそうに話す姿が、サニーだけでなく小松も気に入らなくてムッとした。なんとか話を変えようと小松はベランダの外の景色を見ながら言う。
「ホ、ホント、トリコさん遅いですね~」
「いつまで食べているのかな」
「トリコみてーな自分勝手で品のねー奴とコンビで、瑞貴もいつも付いて行くってのも、正直骨が折れねーか?」
「「えっ?」」
突然のサニーの言葉に、思わず私と小松さんは顔を見合わせてしまった。
「確かに大変なとこもあるけど……」
「まあでも、そんなこと――」
「調和の『ちょ』の字もねー考えねーからなーあいつは。お前らの成長にも悪影響だろ、完璧!」
「そ、そうですかね……?」
「私はそう思ったことはないよ」
「ん?」
「だってトリコのおかげで、小松さんやサニーとも会えて、今までにない世界を見ることができたんだもの」
私は最初トリコたちと関わりを持とうなんて微塵も考えなかった。ガララワニのときは正直不可抗力だったけど、あれから何度もあったトリコの強引さと全部受け止める心の強さがあったから、私はこうして今もここにいる。
今日だって修業食材捕獲をする中、サニーを呼び出したのも100パーセント原作が関係している。前は『自分がいることで原作を変えるのが怖い』だったけど、今は『自分がいても原作と変わらぬ成功を迎えるように』と思えるようになったからね。
「……なぁ、松」
「ん?」
「この際、この俺とコ――」
「ん!?」
「「ん?」」
何か言おうとしたサニーだけど、小松さんの視線はあきらかにサニーのうしろを見て目を見開いている。何があるのかと私とサニーも同じ方向を見ると――垣根の向こうから牛がやってた。
「――待たせたな」
「ぎゃー! 牛がしゃべってるー!」
「小松さん、違う違う。ほら」
驚いて引っくり返りそうな小松さんとは別に、私は冷静に牛の下を指差した。そしたら案の定、牛を頭に抱えて垣根を乗り越えて来たのはトリコだった。
「ようっ!」
「トリコさーん! もう、びっくりするじゃないですかー!」
「自分が指定した待ち合わせ時間にずいぶん遅刻しているよ。ちょっとは反省してよね」
「いやー、ワリィワリィ」
「お前なー! 用があるって呼び出したの、お前だぞ!」
「途中でウシリがいたもんでな。よいしょっと!」
「わー! お尻! お尻の牛!?」
ドサッという効果音と共にトリコは担いでいた牛――ウシリを床に置いた。口の形がお尻と同じだからそんな名前なのかな。そして騒ぎを聞きつけて来たのか、アロハ衣装を着た店員さんもやって来る。
「そう? ワイルドだし、フェロモンとかに引っ掛からないし、危険とか言われているけど約束を守る義理堅さがあって、見た目も中身もいい男に入るよ! それにギャップの塊だし!」
……最後のひと言はともかく、瑞貴がゼブラを思い浮かべて嬉しそうに話す姿が、サニーだけでなく小松も気に入らなくてムッとした。なんとか話を変えようと小松はベランダの外の景色を見ながら言う。
「ホ、ホント、トリコさん遅いですね~」
「いつまで食べているのかな」
「トリコみてーな自分勝手で品のねー奴とコンビで、瑞貴もいつも付いて行くってのも、正直骨が折れねーか?」
「「えっ?」」
突然のサニーの言葉に、思わず私と小松さんは顔を見合わせてしまった。
「確かに大変なとこもあるけど……」
「まあでも、そんなこと――」
「調和の『ちょ』の字もねー考えねーからなーあいつは。お前らの成長にも悪影響だろ、完璧!」
「そ、そうですかね……?」
「私はそう思ったことはないよ」
「ん?」
「だってトリコのおかげで、小松さんやサニーとも会えて、今までにない世界を見ることができたんだもの」
私は最初トリコたちと関わりを持とうなんて微塵も考えなかった。ガララワニのときは正直不可抗力だったけど、あれから何度もあったトリコの強引さと全部受け止める心の強さがあったから、私はこうして今もここにいる。
今日だって修業食材捕獲をする中、サニーを呼び出したのも100パーセント原作が関係している。前は『自分がいることで原作を変えるのが怖い』だったけど、今は『自分がいても原作と変わらぬ成功を迎えるように』と思えるようになったからね。
「……なぁ、松」
「ん?」
「この際、この俺とコ――」
「ん!?」
「「ん?」」
何か言おうとしたサニーだけど、小松さんの視線はあきらかにサニーのうしろを見て目を見開いている。何があるのかと私とサニーも同じ方向を見ると――垣根の向こうから牛がやってた。
「――待たせたな」
「ぎゃー! 牛がしゃべってるー!」
「小松さん、違う違う。ほら」
驚いて引っくり返りそうな小松さんとは別に、私は冷静に牛の下を指差した。そしたら案の定、牛を頭に抱えて垣根を乗り越えて来たのはトリコだった。
「ようっ!」
「トリコさーん! もう、びっくりするじゃないですかー!」
「自分が指定した待ち合わせ時間にずいぶん遅刻しているよ。ちょっとは反省してよね」
「いやー、ワリィワリィ」
「お前なー! 用があるって呼び出したの、お前だぞ!」
「途中でウシリがいたもんでな。よいしょっと!」
「わー! お尻! お尻の牛!?」
ドサッという効果音と共にトリコは担いでいた牛――ウシリを床に置いた。口の形がお尻と同じだからそんな名前なのかな。そして騒ぎを聞きつけて来たのか、アロハ衣装を着た店員さんもやって来る。