ニワトラの卵! よっち爺さんと妻の記憶
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遠くに行ったのを確認すると、小松さんが家の前でボーッと立っていた。
「小松さん、どうしたの?」
「あっ、いえ。大地主さんにしては質素な感じというか……。てっきり物凄い豪邸に住んでるものかと……」
確かに『ニワトラが卵を産む場所だから』で土地に価値がついたとはいえ、最低100億円でも門前払いをする人だっていうから、『自分はそれ以上のお金を持っているから足りない』で『大金持ち』と考えてしまうのが普通だろう。
それでも関係なく、トリコが家の中に入って行くので私たちも続くことにした。
「こんちわー」
「「お邪魔します!」」
「おっ、この匂いは!」
「ん?」
お茶もお菓子も出されていないのに、突然トリコが匂いのことを叫んだから奥で寝台に腰をかけているよっちさんも驚いている。
「これか! これがニワトラの卵の匂い!」
「匂い、するんですか? トリコさん」
「さっすが、並外れた嗅覚を持っているね」
「ホゥ、よく匂いに気づいたのう。お主、美食屋トリコじゃな」
「初めましてだな、よっちじいさん! 今日は土地を買いに来たんだが、あ~……それより……」
「ん?」
「ぜひ卵を食べたいな! このスイーツみてぇな甘い匂い! たまんね~!」
「…………!」
……トリコのその言葉と姿に、よっちはとある女性のことを思い出して目を見開いた。
「僕も、卵食べたいです!」
「私も!」
「……フンッ。久しぶりじゃな、純粋に卵を欲しがる奴は」
「「「ん?」」」
「外の連中はニワトラのミーコやその卵まで、全て金儲けに利用するつもりじゃ。このグルメ時代、土地を欲しがる奴は皆、金儲けが目的じゃ」
うん、金のことしか頭にない目をしていたもんね。正直私たちの姿を見てもまだやるつもりなら、今度こそ雷光弾を命中させてたぞ。
寝台から立ち上がったよっちさんは、少し歩くと板の継ぎ目に手を掛けて起こした。その下にはなんと虎模様の大きな卵があった!
「卵、食ってみるか?」
「これが、ニワトラの卵か!」
「うわ~! ありがとうございます! あっ、あの僕、料理お手伝いします!」
「あん?」
「料理人の小松といいます! トリコさんとコンビを組んでいます!」
「私は二人の仲間で瑞貴といいます。美食屋ですが料理もそれなりにできますので、お手伝いさせてください」
「トリコのパートナーに仲間だと? じゃ、手伝いよろしく頼む」
「「はい!」」
ニワトラの卵に扱い慣れているよっちさんの教えの元、小松さんと私は料理を作り上げた。
「小松さん、どうしたの?」
「あっ、いえ。大地主さんにしては質素な感じというか……。てっきり物凄い豪邸に住んでるものかと……」
確かに『ニワトラが卵を産む場所だから』で土地に価値がついたとはいえ、最低100億円でも門前払いをする人だっていうから、『自分はそれ以上のお金を持っているから足りない』で『大金持ち』と考えてしまうのが普通だろう。
それでも関係なく、トリコが家の中に入って行くので私たちも続くことにした。
「こんちわー」
「「お邪魔します!」」
「おっ、この匂いは!」
「ん?」
お茶もお菓子も出されていないのに、突然トリコが匂いのことを叫んだから奥で寝台に腰をかけているよっちさんも驚いている。
「これか! これがニワトラの卵の匂い!」
「匂い、するんですか? トリコさん」
「さっすが、並外れた嗅覚を持っているね」
「ホゥ、よく匂いに気づいたのう。お主、美食屋トリコじゃな」
「初めましてだな、よっちじいさん! 今日は土地を買いに来たんだが、あ~……それより……」
「ん?」
「ぜひ卵を食べたいな! このスイーツみてぇな甘い匂い! たまんね~!」
「…………!」
……トリコのその言葉と姿に、よっちはとある女性のことを思い出して目を見開いた。
「僕も、卵食べたいです!」
「私も!」
「……フンッ。久しぶりじゃな、純粋に卵を欲しがる奴は」
「「「ん?」」」
「外の連中はニワトラのミーコやその卵まで、全て金儲けに利用するつもりじゃ。このグルメ時代、土地を欲しがる奴は皆、金儲けが目的じゃ」
うん、金のことしか頭にない目をしていたもんね。正直私たちの姿を見てもまだやるつもりなら、今度こそ雷光弾を命中させてたぞ。
寝台から立ち上がったよっちさんは、少し歩くと板の継ぎ目に手を掛けて起こした。その下にはなんと虎模様の大きな卵があった!
「卵、食ってみるか?」
「これが、ニワトラの卵か!」
「うわ~! ありがとうございます! あっ、あの僕、料理お手伝いします!」
「あん?」
「料理人の小松といいます! トリコさんとコンビを組んでいます!」
「私は二人の仲間で瑞貴といいます。美食屋ですが料理もそれなりにできますので、お手伝いさせてください」
「トリコのパートナーに仲間だと? じゃ、手伝いよろしく頼む」
「「はい!」」
ニワトラの卵に扱い慣れているよっちさんの教えの元、小松さんと私は料理を作り上げた。