ウワーッ! 仰天ビックリアップル!
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「うりゃー!」
ドスンッ!
「「おおっ!」」
ゾンゲのほうは武器の斧を地面に振り落とすことでビビらせようとしているみたい。だけど……。
「ハァ……ハァ……ど、どーだ今の。心臓飛び出したんじゃねぇのか!?」
〈…………〉
「いや、素ですよ。っていうか、それ以前に見てもないですよ、こいつ!」
「何ぃ~!? ふざけたリンゴだ! もうこのまま食っちまうか!」
「ハァ……」
坂巻のツッコミにゾンゲがヤケになってきた。ティナさんもスクープが全然撮れなくて肩を落としている。
「舞獣姫さーん! そろそろ始めましょうかー!」
「あっ、うん!」
小松さんに呼ばれたので、私たちはキャンプなどで使う即席キッチンを設置して調理を開始することにした。もちろんビックリアップルの対策としてね。
〈ユーン?〉
「フフッ。これは辛さで爪の先まで熱くなるって言う『鷹の蹄』だよ。あと、辛さで赤鬼みたいに真っ赤になっちゃうって言う『アカオニンニク』。小松さん、そっちはどう?」
「はい、こっちも大丈夫です!」
小松さんが別に茹でていたパスタを、私がさっき説明した食材などを炒めていたフライパンに投入した。
「辛さで口から火が出るとも言われるバーニングパスタを炒めて……――できた!」
「特製ペペロンチーノ! 名づけて、ペペロンアッチーノの完成です!」
「うおおっ! いただきます!」
即席テーブルの前に座るトリコが、礼をしたあとさっそくパスタを食べ始める。あっ、拡音石を首から下げているんなら、耳を塞がなきゃ。
「ウヒョ――ッ!! うまかれ――っ!!」
拡音石の効果もあって、トリコの叫び声は風が吹き荒れるほど響く。あっ、一気に全部吸い込むように食べちゃった。
「この脳天を突き抜ける辛さ! 思わず声がほとばしるぜ! アチョ――ッ!! アチョチョチョッ、チョア――ッ!!」
「あっ! うまからーさがトリーコの叫びを増幅させーたー! さーすがこまーつシェーフと舞じゅーき!」
「あ、ありがとうございます!」
「まさかここまでとは思いませんでしたけど!」
吹き飛ばされそうな勢いだから、岩にしがみつくアポロンさんに小松さんがしがみつき、さらに小松さんの足にユンちゃんがしがみついている。ちなみに私は薙刀を深々と地面に差し込んで柄をしっかり持って吹き飛ばされるのを免れていた。
「フゥ~。ごちそうさまでした!」
叫び終えたトリコが両手を合わせて礼をすると、アポロンさんが回りにあるビックリアップルを見る。さて、判定は……?
「レベール……28!!」
「またまた最高レベル更新!」
〈クーポ!〉
「けど、LV90までは遠く及ばねぇな」
ティナさんは喜んでいるけど、トリコは納得していないようだ。確かに、あれだけの衝撃でもたったの1しか上がらなかった。捕獲レベル50とかの猛獣を戦うより難しいなぁ……。
「――ほんま、騒がしい所やわぁ」
落ち着いた声に振り向けば、舞妓さんのような綺麗な女性が現れた。参加者が大半武装しているせいか、ひと際輝いて見える。
「あれは、つららママ! 『スナックつらら』の大ママです!」
「あの料理人としても世界ランク50位以内に入る、超有名ママ!?」
「確かもともとは、腕利きの美食屋だって聞いたが」
「元腕利きの美食屋で、今じゃ超有名な料理人って……メチャクチャスゴい人だね!」
「私も二、三個もらっていこうかしら」
私も美食屋と料理人を現段階で兼業しているとはいえ、実力もまだまだだし料理人ランキング圏外だし、到底足元にも及ばないよ!
つららママは茂みにあるビックリアップルの前にしゃがむ。どうやってびっくりさせるんだろう?
「びっくりせんとってええよ? 死なせたりなんかしぃひんから。――ただ、一生ホルマリン漬けで店のオブジェとして生き続けといてもらうわ。フッ」
〈ゾワー!〉
「LV20!」
「なんという驚かせ方! ビックリアップルが凍りついたー!」
「ウフッ」
懐から取り出したビンも相まって、青ざめたビックリアップルをつららママは回収した。でも小松さんも私もユンちゃんも青ざめているんですけど!
ドスンッ!
「「おおっ!」」
ゾンゲのほうは武器の斧を地面に振り落とすことでビビらせようとしているみたい。だけど……。
「ハァ……ハァ……ど、どーだ今の。心臓飛び出したんじゃねぇのか!?」
〈…………〉
「いや、素ですよ。っていうか、それ以前に見てもないですよ、こいつ!」
「何ぃ~!? ふざけたリンゴだ! もうこのまま食っちまうか!」
「ハァ……」
坂巻のツッコミにゾンゲがヤケになってきた。ティナさんもスクープが全然撮れなくて肩を落としている。
「舞獣姫さーん! そろそろ始めましょうかー!」
「あっ、うん!」
小松さんに呼ばれたので、私たちはキャンプなどで使う即席キッチンを設置して調理を開始することにした。もちろんビックリアップルの対策としてね。
〈ユーン?〉
「フフッ。これは辛さで爪の先まで熱くなるって言う『鷹の蹄』だよ。あと、辛さで赤鬼みたいに真っ赤になっちゃうって言う『アカオニンニク』。小松さん、そっちはどう?」
「はい、こっちも大丈夫です!」
小松さんが別に茹でていたパスタを、私がさっき説明した食材などを炒めていたフライパンに投入した。
「辛さで口から火が出るとも言われるバーニングパスタを炒めて……――できた!」
「特製ペペロンチーノ! 名づけて、ペペロンアッチーノの完成です!」
「うおおっ! いただきます!」
即席テーブルの前に座るトリコが、礼をしたあとさっそくパスタを食べ始める。あっ、拡音石を首から下げているんなら、耳を塞がなきゃ。
「ウヒョ――ッ!! うまかれ――っ!!」
拡音石の効果もあって、トリコの叫び声は風が吹き荒れるほど響く。あっ、一気に全部吸い込むように食べちゃった。
「この脳天を突き抜ける辛さ! 思わず声がほとばしるぜ! アチョ――ッ!! アチョチョチョッ、チョア――ッ!!」
「あっ! うまからーさがトリーコの叫びを増幅させーたー! さーすがこまーつシェーフと舞じゅーき!」
「あ、ありがとうございます!」
「まさかここまでとは思いませんでしたけど!」
吹き飛ばされそうな勢いだから、岩にしがみつくアポロンさんに小松さんがしがみつき、さらに小松さんの足にユンちゃんがしがみついている。ちなみに私は薙刀を深々と地面に差し込んで柄をしっかり持って吹き飛ばされるのを免れていた。
「フゥ~。ごちそうさまでした!」
叫び終えたトリコが両手を合わせて礼をすると、アポロンさんが回りにあるビックリアップルを見る。さて、判定は……?
「レベール……28!!」
「またまた最高レベル更新!」
〈クーポ!〉
「けど、LV90までは遠く及ばねぇな」
ティナさんは喜んでいるけど、トリコは納得していないようだ。確かに、あれだけの衝撃でもたったの1しか上がらなかった。捕獲レベル50とかの猛獣を戦うより難しいなぁ……。
「――ほんま、騒がしい所やわぁ」
落ち着いた声に振り向けば、舞妓さんのような綺麗な女性が現れた。参加者が大半武装しているせいか、ひと際輝いて見える。
「あれは、つららママ! 『スナックつらら』の大ママです!」
「あの料理人としても世界ランク50位以内に入る、超有名ママ!?」
「確かもともとは、腕利きの美食屋だって聞いたが」
「元腕利きの美食屋で、今じゃ超有名な料理人って……メチャクチャスゴい人だね!」
「私も二、三個もらっていこうかしら」
私も美食屋と料理人を現段階で兼業しているとはいえ、実力もまだまだだし料理人ランキング圏外だし、到底足元にも及ばないよ!
つららママは茂みにあるビックリアップルの前にしゃがむ。どうやってびっくりさせるんだろう?
「びっくりせんとってええよ? 死なせたりなんかしぃひんから。――ただ、一生ホルマリン漬けで店のオブジェとして生き続けといてもらうわ。フッ」
〈ゾワー!〉
「LV20!」
「なんという驚かせ方! ビックリアップルが凍りついたー!」
「ウフッ」
懐から取り出したビンも相まって、青ざめたビックリアップルをつららママは回収した。でも小松さんも私もユンちゃんも青ざめているんですけど!