溢れる食運! 巡礼グルメ神社!
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「なんたって8万平方キロメートルの広大な敷地だ。歩きでは全部回るのに何ヶ月もかかっちまう」
「実際、境内にはホテルなどの宿泊施設もあって、二ヶ月かけて巡礼するお客様もいらっしゃるんですよ」
「へ~。神社にホテルなんて、なんか不思議」
説明を聞いて感嘆の息を漏らすと、先にタクシープに乗っていたトリコが私を引き上げてくれて、続いて小松さんを引き上げた。故にトリコ、私、小松さんと横に並んでいる形である。
「では、巡礼の旅へ。いってらっしゃいませ」
「しっかりシートベルトしてろよ」
「うん」
「え~と――」
〈メェ――ッ!!〉
「うわあぁぁあああ!!」
トリコと私がシートベルトを締めて続いて小松さんもしようとすると、それより先にタクシープが走り出した。それも超特急と言わんばかりの速度だから、小松さんは危うく落ちかけたのでトリコと私が引き上げて椅子に座らせ、シートベルトを締める。
「速い~……!」
「まるで絶叫マシンみたいだね……!」
「タクシープは最高時速150キロだ。もちろん安全運転だがな。安心しろ!」
「ホントですか~!?」
「ついさっき小松さんが落ちかけたんだけど!?」
私たちがいたからよかったものの、本当に安全運転と言えるのか!?
――それから私たちはタクシープに乗って、あちこちの食殿に向かい参拝をする。時にはボートを借りて向かったり、食殿までにある通り道で露店を楽しむ。
「あっ! 見てください、食の占い・食みくじがありますよ! 運だめしに引いてみましょう!」
「あっ、おい! 寄り道してる暇ねぇぞ!」
とか言いながら、食みくじ売り場へ走る小松さんに、トリコはまるで「仕方ないな」というように微笑んで肩をすくめていた。
それを見てグルメデパートのときもそうだったな、と思い出し笑いをする私に気づいたトリコが顔を向ける。
「どうした?」
「ううん、ちょっと思い出しちゃって。さっ、私たちもせっかくだから引いて行こうよ」
「ああ」
食みくじと同時に御守り売り場にもなっていたので、私とトリコはおみくじを引き終えて見たあとに向かう。
「へぇ~。御守りも売ってるのか。『美食万来』――『美味なる食材と巡り逢えますように』か。グルメ時代に生きる全ての人の願いだな」
「トリコ、あそこにある『富食豊饒』っていうのは?」
「これは農水産業者の豊作大量祈願。こっちは『減脂細身』――美容を願う御守りか」
「なんだかサニーに似合う御守りだね」
「あいつも神頼みとか興味ねぇだろ。『美(ツク)しくなるのは自分の努力だ』とかぬかしてそうだからな」
「フフッ。それほど努力家ってことだよ」
確かにサニーは美容にいい食材やライフに通ったり食に気を遣って、何事も自分の努力で美しくなっている。美の追求は簡単じゃないってことだね。
「うわ~『凶作』が出ちゃいましたよ~……。トリコさんと瑞貴さんはなんでしたか?」
「俺は『大豊作』だ」
「私も『大豊作』!」
「えっ!? い~な~! でも『大凶作』じゃなかっただけマシか~……」
「私のいた世界だと『大凶』になるけど、それは数少ないから逆にラッキーって意味もあったよ」
「大凶なのにラッキーって、なんか複雑ですね」
この『大豊作』は言わば『大吉』ってことなんだけど、とある内容がな~……。
「実際、境内にはホテルなどの宿泊施設もあって、二ヶ月かけて巡礼するお客様もいらっしゃるんですよ」
「へ~。神社にホテルなんて、なんか不思議」
説明を聞いて感嘆の息を漏らすと、先にタクシープに乗っていたトリコが私を引き上げてくれて、続いて小松さんを引き上げた。故にトリコ、私、小松さんと横に並んでいる形である。
「では、巡礼の旅へ。いってらっしゃいませ」
「しっかりシートベルトしてろよ」
「うん」
「え~と――」
〈メェ――ッ!!〉
「うわあぁぁあああ!!」
トリコと私がシートベルトを締めて続いて小松さんもしようとすると、それより先にタクシープが走り出した。それも超特急と言わんばかりの速度だから、小松さんは危うく落ちかけたのでトリコと私が引き上げて椅子に座らせ、シートベルトを締める。
「速い~……!」
「まるで絶叫マシンみたいだね……!」
「タクシープは最高時速150キロだ。もちろん安全運転だがな。安心しろ!」
「ホントですか~!?」
「ついさっき小松さんが落ちかけたんだけど!?」
私たちがいたからよかったものの、本当に安全運転と言えるのか!?
――それから私たちはタクシープに乗って、あちこちの食殿に向かい参拝をする。時にはボートを借りて向かったり、食殿までにある通り道で露店を楽しむ。
「あっ! 見てください、食の占い・食みくじがありますよ! 運だめしに引いてみましょう!」
「あっ、おい! 寄り道してる暇ねぇぞ!」
とか言いながら、食みくじ売り場へ走る小松さんに、トリコはまるで「仕方ないな」というように微笑んで肩をすくめていた。
それを見てグルメデパートのときもそうだったな、と思い出し笑いをする私に気づいたトリコが顔を向ける。
「どうした?」
「ううん、ちょっと思い出しちゃって。さっ、私たちもせっかくだから引いて行こうよ」
「ああ」
食みくじと同時に御守り売り場にもなっていたので、私とトリコはおみくじを引き終えて見たあとに向かう。
「へぇ~。御守りも売ってるのか。『美食万来』――『美味なる食材と巡り逢えますように』か。グルメ時代に生きる全ての人の願いだな」
「トリコ、あそこにある『富食豊饒』っていうのは?」
「これは農水産業者の豊作大量祈願。こっちは『減脂細身』――美容を願う御守りか」
「なんだかサニーに似合う御守りだね」
「あいつも神頼みとか興味ねぇだろ。『美(ツク)しくなるのは自分の努力だ』とかぬかしてそうだからな」
「フフッ。それほど努力家ってことだよ」
確かにサニーは美容にいい食材やライフに通ったり食に気を遣って、何事も自分の努力で美しくなっている。美の追求は簡単じゃないってことだね。
「うわ~『凶作』が出ちゃいましたよ~……。トリコさんと瑞貴さんはなんでしたか?」
「俺は『大豊作』だ」
「私も『大豊作』!」
「えっ!? い~な~! でも『大凶作』じゃなかっただけマシか~……」
「私のいた世界だと『大凶』になるけど、それは数少ないから逆にラッキーって意味もあったよ」
「大凶なのにラッキーって、なんか複雑ですね」
この『大豊作』は言わば『大吉』ってことなんだけど、とある内容がな~……。