新局面! トリコの決意と“奴”との再会!
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『小僧と嬢ちゃんは今の所、「世界料理人ランク」でも、100位圏外だから心配はいらんだろう』
『コラッ、所長! 小松と瑞貴の才能はトップレベルだぞ!』
トリコがそうやってフォローしてくれたのは嬉しいけど、本当に100位以内に入ったらニトロに狙われる可能性が高くなる……私も小松さんも複雑な気持ちだった。
☆☆☆☆☆
「今回のデザートラビリンスからグルメピラミッドにかけては、俺も力不足を痛感した。グルメ戦争も確かに心配だし、急いで修業してグルメ界へ行くことも大事だが……――まず、目の前にいる二人の人間をキチンと守れねぇようじゃ、世界を救うなんて到底できねぇからな!」
「「!」」
トリコは小松さんだけでなく、コンビじゃない私も本当に守ろうとしてくれてるんだ。
「まっ、特に瑞貴は美食會に狙われているんだ。お前自身も気をつけろよ」
「えっ」
「そうですよね。宝石の肉(ジュエルミート)のとき、あの黒いGTロボは瑞貴さんを連れていこうとしていたんですし」
「そ、そういえばそうだったね」
センチュリースープ事件のあと、その黒いGTロボの操縦者に会ったなんて絶対言えない……。連れ去られたわけでもないし、言ったら説明を求められるだろうからね。
「『急がば回れ』……まだまだ人間界にはうまい食材がある。グルメ界はそれからだ」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
トリコに付いて行く旅はとっても大変だし、大半が無理矢理だったけれど……。
『俺はお前と旅に行きたいから連れて来たって言っただろ。それは小松とコンビになったからって、これからも変わらねぇ』
『香りがスゲェんだよ、これ! 凄まじい勢いで食欲に直撃して来るこのスパイス! 嗅いだこともねぇ新種のうまみ成分か~! きっとうめーぞ!』
『俺、本当にダメかと思ったんだぞ……。お前がやられた姿を目にしたとき、心臓が止まるかと思った……!』
それ以上にワクワクするから、いつの間にか私も進んでトリコと小松さんの旅に同行したいって思えるようになったんだよね。もちろん、異世界人の私を受け入れてくれたとか関係なく。
「これからも同行させてもらいますよ!」
「私も!」
「ん?」
「どこまでも! 僕ももっと強くたくましくなりますんで!」
「私も、美食屋としても料理人としても強くなる。守られるだけじゃなくて、これからも一緒に戦えるように!」
「ありがとよ、小松! 瑞貴!」
ボッ――。
「「「ん?」」」
火が点いた音が聞こえて振り向くと、いつの間にか窓際の席に男性がいた。あのうしろ姿、どこかで見たことがあるような……。
「――フゥ」
「「「!」」」
男性は酒を飲んで息を吐いただけかもしれないけど、充分な緊張感を与えられた私たちは席を立った。
「瑞貴さん、あの人って……!」
「間違いないよ……!」
もしあのまま声を出さなかったら、気になっただけで最後までわからなかったかも。だけど、相手は私たちに正体を隠す気もなかったのか、今はかなり第六感が警報を発している。
『コラッ、所長! 小松と瑞貴の才能はトップレベルだぞ!』
トリコがそうやってフォローしてくれたのは嬉しいけど、本当に100位以内に入ったらニトロに狙われる可能性が高くなる……私も小松さんも複雑な気持ちだった。
☆☆☆☆☆
「今回のデザートラビリンスからグルメピラミッドにかけては、俺も力不足を痛感した。グルメ戦争も確かに心配だし、急いで修業してグルメ界へ行くことも大事だが……――まず、目の前にいる二人の人間をキチンと守れねぇようじゃ、世界を救うなんて到底できねぇからな!」
「「!」」
トリコは小松さんだけでなく、コンビじゃない私も本当に守ろうとしてくれてるんだ。
「まっ、特に瑞貴は美食會に狙われているんだ。お前自身も気をつけろよ」
「えっ」
「そうですよね。宝石の肉(ジュエルミート)のとき、あの黒いGTロボは瑞貴さんを連れていこうとしていたんですし」
「そ、そういえばそうだったね」
センチュリースープ事件のあと、その黒いGTロボの操縦者に会ったなんて絶対言えない……。連れ去られたわけでもないし、言ったら説明を求められるだろうからね。
「『急がば回れ』……まだまだ人間界にはうまい食材がある。グルメ界はそれからだ」
「トリコさん……!」
「トリコ……!」
トリコに付いて行く旅はとっても大変だし、大半が無理矢理だったけれど……。
『俺はお前と旅に行きたいから連れて来たって言っただろ。それは小松とコンビになったからって、これからも変わらねぇ』
『香りがスゲェんだよ、これ! 凄まじい勢いで食欲に直撃して来るこのスパイス! 嗅いだこともねぇ新種のうまみ成分か~! きっとうめーぞ!』
『俺、本当にダメかと思ったんだぞ……。お前がやられた姿を目にしたとき、心臓が止まるかと思った……!』
それ以上にワクワクするから、いつの間にか私も進んでトリコと小松さんの旅に同行したいって思えるようになったんだよね。もちろん、異世界人の私を受け入れてくれたとか関係なく。
「これからも同行させてもらいますよ!」
「私も!」
「ん?」
「どこまでも! 僕ももっと強くたくましくなりますんで!」
「私も、美食屋としても料理人としても強くなる。守られるだけじゃなくて、これからも一緒に戦えるように!」
「ありがとよ、小松! 瑞貴!」
ボッ――。
「「「ん?」」」
火が点いた音が聞こえて振り向くと、いつの間にか窓際の席に男性がいた。あのうしろ姿、どこかで見たことがあるような……。
「――フゥ」
「「「!」」」
男性は酒を飲んで息を吐いただけかもしれないけど、充分な緊張感を与えられた私たちは席を立った。
「瑞貴さん、あの人って……!」
「間違いないよ……!」
もしあのまま声を出さなかったら、気になっただけで最後までわからなかったかも。だけど、相手は私たちに正体を隠す気もなかったのか、今はかなり第六感が警報を発している。