新局面! トリコの決意と“奴”との再会!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「黒の湖……ホント見事に真っ黒ですね!」
「青みの強い火山岩とか、赤土や黄砂が湖に溶け込んで、三つの色が混ざって黒く見えるんだね」
「よし、行くか!」
「ええっ!? あのお店にですか!? 湖の上ですよ? いったいどうやって――」
「ほーら、しっかりつかまってろよ!」
「じゃ、私も用意しますか」
肉を持っていない腕で小松さんを羽交い絞めにすると、トリコは浮草を飛び乗って行く。ちなみに私は風舞でのんびり行かせてもらいました。だってこの湖には浮草に化けた猛獣がいるから、無闇に水面に飛んで渡るわけにはいかないもんね。
「よっと」
「着いたぞ、小松」
ほぼ同時に着地し、目の前には『Bar Meria』という看板がある。扉がウェスタンドアからして、まるで西部劇に出てきそうな感じだね。あっ、モリじいさんのバーもそうだったか。
中に入ると椅子の数の割には客がおらず、店内の明かりもいくつかのロウソクと外の日差しぐらいだ。
「なんか暗いですね。誰もいないのかな?」
《――イラッシャイマセ》
「ぎゃあぁぁあああ!!」
暗闇の中から現れた目が黄色く光って白い肌の女性を見て、小松さんは悲鳴を上げた。
「大丈夫だ、小松。彼女はこのバーの主・メリアだ」
「えっ?」
《フフッ。オ好キナ席ニドウゾ》
オックスチキンの肉を私、店の中央にあるテーブル席で並ぶトリコと小松さん、それに向かい合う形で私も座った。うしろのキッチンではメリアさんが調理をしている。小松さんは振り向いて彼女の姿を確認すると、トリコに尋ねる。
「トリコさん、あの店主のメリアさんって……」
「ああ。GTロボだ。ここは危険区だからな。普通の人間は生身じゃ危なっかしくて、おちおち店も出せねぇ」
「GTロボって聞くと、どうしても美食會のロボットしか頭に浮かばない……人型もあったんだね」
「でもどうしてわざわざGTロボまで使って、こんな場所に?」
「需要があるからさ。ここに来る客はSPを連れた大国の大統領や大臣クラスの他にも、カタギじゃねぇ奴がヤベェ取引に使う場合もある」
「…………」
あっ、小松さんが押し黙った。今回そういう人がいないのは運が良かったのかな?
「聞かれたらマズい話をする場所としては、危険区が一番都合がいいわけだ」
「なるほど……」
メリアさんは私たちにハンバーガーとフライドポテトとジュースを出してくれた。トリコのは私たちのより大きいけど。
「って、トリコさん、スッゴいヨダレ……」
「どこに行ってもブレないね……」
「さあ、食おうぜ!」
「「うん/はい!」」
「「「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」」」
目を閉じて両手を合わせた私たちは挨拶をし、さっそくハンバーガーをひと口食べる。出来立てだから温かい!
「うっめー! あのオックスチキンの肉、この店でこうやってバーガーにして食うのが最高にうめーんだよ! どうだ? 瑞貴、小松」
「このバーガーを食べにここまで来たんだね!」
「もうホンット、ここまで来た甲斐がムチャクチャあってよかったです!」
次いでフライドポテトを食べてみると、こっちもアツアツでいい塩っ気が出ている! トリコは一回で全部のフライドポテトを食べちゃったけど。
「うまい! ポテネズミのフライドポテトか。今シーズンは出来がいいな、メリア」
《エエ。ネズミノストレスガ少ナクテ、オイシイポテトガ採レタワ。マダアルカラ食ベテッテ、トリコ》
「オウッ!」
「青みの強い火山岩とか、赤土や黄砂が湖に溶け込んで、三つの色が混ざって黒く見えるんだね」
「よし、行くか!」
「ええっ!? あのお店にですか!? 湖の上ですよ? いったいどうやって――」
「ほーら、しっかりつかまってろよ!」
「じゃ、私も用意しますか」
肉を持っていない腕で小松さんを羽交い絞めにすると、トリコは浮草を飛び乗って行く。ちなみに私は風舞でのんびり行かせてもらいました。だってこの湖には浮草に化けた猛獣がいるから、無闇に水面に飛んで渡るわけにはいかないもんね。
「よっと」
「着いたぞ、小松」
ほぼ同時に着地し、目の前には『Bar Meria』という看板がある。扉がウェスタンドアからして、まるで西部劇に出てきそうな感じだね。あっ、モリじいさんのバーもそうだったか。
中に入ると椅子の数の割には客がおらず、店内の明かりもいくつかのロウソクと外の日差しぐらいだ。
「なんか暗いですね。誰もいないのかな?」
《――イラッシャイマセ》
「ぎゃあぁぁあああ!!」
暗闇の中から現れた目が黄色く光って白い肌の女性を見て、小松さんは悲鳴を上げた。
「大丈夫だ、小松。彼女はこのバーの主・メリアだ」
「えっ?」
《フフッ。オ好キナ席ニドウゾ》
オックスチキンの肉を私、店の中央にあるテーブル席で並ぶトリコと小松さん、それに向かい合う形で私も座った。うしろのキッチンではメリアさんが調理をしている。小松さんは振り向いて彼女の姿を確認すると、トリコに尋ねる。
「トリコさん、あの店主のメリアさんって……」
「ああ。GTロボだ。ここは危険区だからな。普通の人間は生身じゃ危なっかしくて、おちおち店も出せねぇ」
「GTロボって聞くと、どうしても美食會のロボットしか頭に浮かばない……人型もあったんだね」
「でもどうしてわざわざGTロボまで使って、こんな場所に?」
「需要があるからさ。ここに来る客はSPを連れた大国の大統領や大臣クラスの他にも、カタギじゃねぇ奴がヤベェ取引に使う場合もある」
「…………」
あっ、小松さんが押し黙った。今回そういう人がいないのは運が良かったのかな?
「聞かれたらマズい話をする場所としては、危険区が一番都合がいいわけだ」
「なるほど……」
メリアさんは私たちにハンバーガーとフライドポテトとジュースを出してくれた。トリコのは私たちのより大きいけど。
「って、トリコさん、スッゴいヨダレ……」
「どこに行ってもブレないね……」
「さあ、食おうぜ!」
「「うん/はい!」」
「「「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」」」
目を閉じて両手を合わせた私たちは挨拶をし、さっそくハンバーガーをひと口食べる。出来立てだから温かい!
「うっめー! あのオックスチキンの肉、この店でこうやってバーガーにして食うのが最高にうめーんだよ! どうだ? 瑞貴、小松」
「このバーガーを食べにここまで来たんだね!」
「もうホンット、ここまで来た甲斐がムチャクチャあってよかったです!」
次いでフライドポテトを食べてみると、こっちもアツアツでいい塩っ気が出ている! トリコは一回で全部のフライドポテトを食べちゃったけど。
「うまい! ポテネズミのフライドポテトか。今シーズンは出来がいいな、メリア」
《エエ。ネズミノストレスガ少ナクテ、オイシイポテトガ採レタワ。マダアルカラ食ベテッテ、トリコ》
「オウッ!」