新局面! トリコの決意と“奴”との再会!
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「とにかく、GODが手に入ったらみんなで分け合えばいいのさ。そうすりゃ戦争は起こらねぇんだがな」
「ゼブラさんとケンカにならなきゃいいけど……」
「それ以前に、トリコのように『分け合う心』を持たない者が先に手に入れなきゃいいけどね」
「そ、そうですね……」
トリコが手に入れる予感は確かにしたけど、それが本当になるかはわからない。未来は変えられるものだから、美食會のような輩の手に渡ったら戦争になってしまう。
「てか、ゼブラさんはあんまり興味なさそうでしたけど」
「あいつはそもそも、アカシアのフルコースすら興味ねぇからな。ニトロも美食會も、GODだってあいつにとってはどうでもいいことなんだろ」
「ハァ……」
「確かに。『うまいモンを探して食う、それ以外に興味はない』って言ってたもんね」
「それより、グルメ刑務所の出所条件だった五百人の指名手配犯の確保と、百種類の新食材の発見、あいつはそのほうが先だ。そして小松、お前とコンビを組むためのフルコース選びもな」
「!」
「……トリコ。自分に相談しなかったこと、かなり根に持ってるでしょ」
「まあな」
いくら『トリコが誰にも負けないフルコースを作る』っていうことを信じているとはいえ、小松さんがゼブラと勝手にそんな約束したことを少し怒っているみたい。
「ゼブラさん、物凄いフルコースをそろえそうですよね……」
「小松さん、万が一の場合は自分の言葉に責任を持とうね」
「瑞貴さんだって他人事じゃないんですよ!」
「えっ? なんで?」
だって私が出された条件は――『ゼブラが望むときに望むモノを作ること』と『作る料理は無料』と『ゼブラに対して二度とチョーシに乗った真似をしないこと』と『呼び捨てにして敬語を使わないこと』だ。
こうしてみるとかなり量があるな。まあ、その分こっちも条件を提示させてもらったけどね。だけど、『他人事じゃない』と言われるようなことが思いつかない。
「ねぇ、それってどういう意味なの?」
「それは、その……」
「小松、余計なことは言わないほうがいいぞ。場所によってはこの会話もあいつに聞こえている。それに、お前の秘密に関してもバラされるだろうな」
「ええっ! ぼ、僕、絶対に言いません!」
「?」
慌てて首をブンブンと横に振る小松さん。トリコは知っているようだし、なんか私だけ仲間外れにされた気分。
「そう膨れるなって。いずれわかるときが来るさ」
「膨れてないもん!」
わかるときが来るなら楽しみにしておこうかな。いや内容がわからない分、楽しみにしていいものだろうか……?
「見ろ、小松、瑞貴」
「「えっ?」」
トリコの前には広い黒い湖とそれに浮かぶ複数の巨大な浮草。中心には小さな家が建っている。
「ゼブラさんとケンカにならなきゃいいけど……」
「それ以前に、トリコのように『分け合う心』を持たない者が先に手に入れなきゃいいけどね」
「そ、そうですね……」
トリコが手に入れる予感は確かにしたけど、それが本当になるかはわからない。未来は変えられるものだから、美食會のような輩の手に渡ったら戦争になってしまう。
「てか、ゼブラさんはあんまり興味なさそうでしたけど」
「あいつはそもそも、アカシアのフルコースすら興味ねぇからな。ニトロも美食會も、GODだってあいつにとってはどうでもいいことなんだろ」
「ハァ……」
「確かに。『うまいモンを探して食う、それ以外に興味はない』って言ってたもんね」
「それより、グルメ刑務所の出所条件だった五百人の指名手配犯の確保と、百種類の新食材の発見、あいつはそのほうが先だ。そして小松、お前とコンビを組むためのフルコース選びもな」
「!」
「……トリコ。自分に相談しなかったこと、かなり根に持ってるでしょ」
「まあな」
いくら『トリコが誰にも負けないフルコースを作る』っていうことを信じているとはいえ、小松さんがゼブラと勝手にそんな約束したことを少し怒っているみたい。
「ゼブラさん、物凄いフルコースをそろえそうですよね……」
「小松さん、万が一の場合は自分の言葉に責任を持とうね」
「瑞貴さんだって他人事じゃないんですよ!」
「えっ? なんで?」
だって私が出された条件は――『ゼブラが望むときに望むモノを作ること』と『作る料理は無料』と『ゼブラに対して二度とチョーシに乗った真似をしないこと』と『呼び捨てにして敬語を使わないこと』だ。
こうしてみるとかなり量があるな。まあ、その分こっちも条件を提示させてもらったけどね。だけど、『他人事じゃない』と言われるようなことが思いつかない。
「ねぇ、それってどういう意味なの?」
「それは、その……」
「小松、余計なことは言わないほうがいいぞ。場所によってはこの会話もあいつに聞こえている。それに、お前の秘密に関してもバラされるだろうな」
「ええっ! ぼ、僕、絶対に言いません!」
「?」
慌てて首をブンブンと横に振る小松さん。トリコは知っているようだし、なんか私だけ仲間外れにされた気分。
「そう膨れるなって。いずれわかるときが来るさ」
「膨れてないもん!」
わかるときが来るなら楽しみにしておこうかな。いや内容がわからない分、楽しみにしていいものだろうか……?
「見ろ、小松、瑞貴」
「「えっ?」」
トリコの前には広い黒い湖とそれに浮かぶ複数の巨大な浮草。中心には小さな家が建っている。