新局面! トリコの決意と“奴”との再会!
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「小松、瑞貴、お前は少し休んでろ」
「えっ……!」
「私も?」
小松さんに守護結界を張り、私たちは言われた通りに大岩の陰に避難することにした。
もう一度下がったオックスチキンは、トリコ向かって再度突進して来る。
「立ち向かうより、順応するように俺の間合いに入れてやれば! ――ふっ!」
〈グオオォォオオオ!〉
ギリギリの所でトリコかわすと、止まることができないオックスチキンは木に激突した。あまりのパワーに逆に木が折れてしまう。
「スッゴいパワーだね……! さすが捕獲レベル49!」
〈グオオオッ!〉
「トリコさん!」
「17連……」
〈グオオォォオオオ!〉
「釘パンチ!!」
トリコの技が決まって、森の頭上まで飛んで行ったオックスチキンは大きな音を立てて落ちてきた。
安全を確認した私は守護結界を解いて頷くと、小松さんは私の意図がわかって真っ先にトリコの元へ向かった。もちろん私も続く。
「トリコさん! 大丈夫ですか?」
「ああ」
「それにしても、17連も撃ったのに異常がないってことはかなりパワーアップしたね」
「自食作用(オートファジー)を経て、メロウコーラもたらふく飲んだからな。俺のグルメ細胞も活性化されたんだ」
「あんな猛獣をあっという間に倒しちゃうなんて、スゴいです! トリコさん!」
「いーや、まだまだだ。あの二人も相当ハードな修業食材の捕獲を会長(オヤジ)に依頼されているようだしな」
「サニーとココさんのことだね」
グルメ馬車は二人にとって束の間の休暇に過ぎない。サニーはグルメ界と人間界の挟間である三途の道に、ココさんはIGO非加盟国のジダル王国に。どちらにしても過酷な場所であることは変わりない。
オックスチキンを解体して一部を食べたあと、残りの肉を焼いてトリコが背負ってくれた。
「だいぶ奥まで来たね~」
「ああ」
「それにしても本当に起こるんでしょうか?」
「ん?」
「GODを巡る戦争って……」
「「…………」」
……かつて百年続いたグルメ戦争を止めた食材・GOD――それが再び出現することで、新たな戦争の引き金になりかねないとは、皮肉な話である。
「僕、GODって伝説上のモノだと思ってました。本当にある食材だったなんて……」
「グルメ日食にニトロの存在、そして美食會か」
「でも、今までだって伝説や幻と言われていた食材が実際にあったもの。GODが本当にあってもおかしくないね」
「まだまだわからないことだらけですね……」
美食神・アカシアのフルコースについては、GODだけでなく他のフルコースですら不明だ。弟子である一龍会長も知らないことが多いみたいだし、私たちが持っていない情報を美食會が持っている可能性だって高い。
「えっ……!」
「私も?」
小松さんに守護結界を張り、私たちは言われた通りに大岩の陰に避難することにした。
もう一度下がったオックスチキンは、トリコ向かって再度突進して来る。
「立ち向かうより、順応するように俺の間合いに入れてやれば! ――ふっ!」
〈グオオォォオオオ!〉
ギリギリの所でトリコかわすと、止まることができないオックスチキンは木に激突した。あまりのパワーに逆に木が折れてしまう。
「スッゴいパワーだね……! さすが捕獲レベル49!」
〈グオオオッ!〉
「トリコさん!」
「17連……」
〈グオオォォオオオ!〉
「釘パンチ!!」
トリコの技が決まって、森の頭上まで飛んで行ったオックスチキンは大きな音を立てて落ちてきた。
安全を確認した私は守護結界を解いて頷くと、小松さんは私の意図がわかって真っ先にトリコの元へ向かった。もちろん私も続く。
「トリコさん! 大丈夫ですか?」
「ああ」
「それにしても、17連も撃ったのに異常がないってことはかなりパワーアップしたね」
「自食作用(オートファジー)を経て、メロウコーラもたらふく飲んだからな。俺のグルメ細胞も活性化されたんだ」
「あんな猛獣をあっという間に倒しちゃうなんて、スゴいです! トリコさん!」
「いーや、まだまだだ。あの二人も相当ハードな修業食材の捕獲を会長(オヤジ)に依頼されているようだしな」
「サニーとココさんのことだね」
グルメ馬車は二人にとって束の間の休暇に過ぎない。サニーはグルメ界と人間界の挟間である三途の道に、ココさんはIGO非加盟国のジダル王国に。どちらにしても過酷な場所であることは変わりない。
オックスチキンを解体して一部を食べたあと、残りの肉を焼いてトリコが背負ってくれた。
「だいぶ奥まで来たね~」
「ああ」
「それにしても本当に起こるんでしょうか?」
「ん?」
「GODを巡る戦争って……」
「「…………」」
……かつて百年続いたグルメ戦争を止めた食材・GOD――それが再び出現することで、新たな戦争の引き金になりかねないとは、皮肉な話である。
「僕、GODって伝説上のモノだと思ってました。本当にある食材だったなんて……」
「グルメ日食にニトロの存在、そして美食會か」
「でも、今までだって伝説や幻と言われていた食材が実際にあったもの。GODが本当にあってもおかしくないね」
「まだまだわからないことだらけですね……」
美食神・アカシアのフルコースについては、GODだけでなく他のフルコースですら不明だ。弟子である一龍会長も知らないことが多いみたいだし、私たちが持っていない情報を美食會が持っている可能性だって高い。