つながる絆! 絶品ガツガツカレー!
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「お父さん……! っ……!」
「こんなに身近に、最後の食材があったなんて……。サフラ、ありがとう……グスッ……お前がいなきゃここまで食材集まんなかったっス……!」
「また泣く!」
「嬉し涙は泣き虫とは別っスよ……!」
とか言いながら、さっきまでサフラちゃんも涙を浮かべていたけどね。でも、それだけじゃないと小松さんも私も思っている。
「確かに、具材の力もあると思います。けど、それだけじゃないと思いますよ」
「クミンさんとサフラちゃんの気持ち、お父さんの想いがカレーをさらにおいしくしたんですよ」
「ボンボンウッド……クミンさんたち家族を、ずっと見守ってくれていたんですね」
「親父さんは子供たちに、自分自身の力で切り開いてほしかったんじゃな。今頃きっと喜んでるじゃろうて」
「ウィック」
節乃さんに続いて次郎さんも酔っているけど確かに力強く頷いた。
「…………!」
「タマネギなくても、涙は出るんだぞ」
サフラちゃんは私たちに背を向けた。だけどその体は震えていて、クミンさんの言葉で静かに泣いているんだってわかった。苦労した甲斐もあるし、お父さんのカレーを復活させることができてうれしいんだね。
「わ~! カレーのいい匂い!」
「できあがったんだ! 三人前ください!」
「いらっしゃいませー!」
それからガツカツカレーが復活したことが広まった。先に食べ終わったトリコと私と小松さんとリンちゃんとティナさんは、早くもできた長蛇の列を眺める。
「なんかスゴいことになりましたね、瑞貴さん! トリコさん!」
「きっと毎年こうなるんだろうね。クミンさんとサフラちゃんのカレーは絶品だもの!」
《俺にも食わせろ!》
まだ数日しか経っていないのに久々に思える声。それに小松さんは顔を青ざめるけど、トリコは平然としていた。
「い、今のって……」
「ああ。音弾」
「ということは!」
もしかしなくてもと思った私は振り向くと、水着姿のゼブラが現れた。並んでいる人々が譲ってる(?)おかげでゼブラはそのままこちらへやって来る。
「逃げずに列を作り続けてる!」
「それだけ食べたいってことだし!」
「ある意味ガツカツカレーがゼブラに勝ったのかな?」
小松さんが驚くのはムリもない。いつもならゼブラが来るだけで人々は逃げて行くけど、みんな絶対列から動かない。リンちゃんと私は顔を見合わせてクスクスと笑うと、ゼブラがこっちにやってきた。
「よう」
「ゼブラさん!」
「ゼブラ!」
「久しぶりだし」
「この間くれたメロウコーラのおかげで、おいしいコーラフロートが食べれたよ。ありがとう!」
「……………」
挨拶する小松さんとトリコとリンちゃんに引き続き、私も先日の礼をしたらゼブラは私を見て顔をしかめた。なんで? 変なこと言った?
「おい、瑞貴。チョーシ乗った格好してんじゃねぇ」
「えっ? だって普通の水着――ああっ!」
ガツカツカレーに夢中で、今までと全然違う水着だってすっかり忘れてた!
「フフン。どう、ゼブラ? ウチがプロデュースした水着だし!」
「ちょっ、リンちゃん!」
「……フンッ」
ニヤリと企むように笑ったリンちゃんの言葉に、また恥ずかしくなって頬を染めると、ゼブラはそっぽを向いてティナさんの元へ行った。
「こんなに身近に、最後の食材があったなんて……。サフラ、ありがとう……グスッ……お前がいなきゃここまで食材集まんなかったっス……!」
「また泣く!」
「嬉し涙は泣き虫とは別っスよ……!」
とか言いながら、さっきまでサフラちゃんも涙を浮かべていたけどね。でも、それだけじゃないと小松さんも私も思っている。
「確かに、具材の力もあると思います。けど、それだけじゃないと思いますよ」
「クミンさんとサフラちゃんの気持ち、お父さんの想いがカレーをさらにおいしくしたんですよ」
「ボンボンウッド……クミンさんたち家族を、ずっと見守ってくれていたんですね」
「親父さんは子供たちに、自分自身の力で切り開いてほしかったんじゃな。今頃きっと喜んでるじゃろうて」
「ウィック」
節乃さんに続いて次郎さんも酔っているけど確かに力強く頷いた。
「…………!」
「タマネギなくても、涙は出るんだぞ」
サフラちゃんは私たちに背を向けた。だけどその体は震えていて、クミンさんの言葉で静かに泣いているんだってわかった。苦労した甲斐もあるし、お父さんのカレーを復活させることができてうれしいんだね。
「わ~! カレーのいい匂い!」
「できあがったんだ! 三人前ください!」
「いらっしゃいませー!」
それからガツカツカレーが復活したことが広まった。先に食べ終わったトリコと私と小松さんとリンちゃんとティナさんは、早くもできた長蛇の列を眺める。
「なんかスゴいことになりましたね、瑞貴さん! トリコさん!」
「きっと毎年こうなるんだろうね。クミンさんとサフラちゃんのカレーは絶品だもの!」
《俺にも食わせろ!》
まだ数日しか経っていないのに久々に思える声。それに小松さんは顔を青ざめるけど、トリコは平然としていた。
「い、今のって……」
「ああ。音弾」
「ということは!」
もしかしなくてもと思った私は振り向くと、水着姿のゼブラが現れた。並んでいる人々が譲ってる(?)おかげでゼブラはそのままこちらへやって来る。
「逃げずに列を作り続けてる!」
「それだけ食べたいってことだし!」
「ある意味ガツカツカレーがゼブラに勝ったのかな?」
小松さんが驚くのはムリもない。いつもならゼブラが来るだけで人々は逃げて行くけど、みんな絶対列から動かない。リンちゃんと私は顔を見合わせてクスクスと笑うと、ゼブラがこっちにやってきた。
「よう」
「ゼブラさん!」
「ゼブラ!」
「久しぶりだし」
「この間くれたメロウコーラのおかげで、おいしいコーラフロートが食べれたよ。ありがとう!」
「……………」
挨拶する小松さんとトリコとリンちゃんに引き続き、私も先日の礼をしたらゼブラは私を見て顔をしかめた。なんで? 変なこと言った?
「おい、瑞貴。チョーシ乗った格好してんじゃねぇ」
「えっ? だって普通の水着――ああっ!」
ガツカツカレーに夢中で、今までと全然違う水着だってすっかり忘れてた!
「フフン。どう、ゼブラ? ウチがプロデュースした水着だし!」
「ちょっ、リンちゃん!」
「……フンッ」
ニヤリと企むように笑ったリンちゃんの言葉に、また恥ずかしくなって頬を染めると、ゼブラはそっぽを向いてティナさんの元へ行った。