つながる絆! 絶品ガツガツカレー!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今回は舞獣姫の格好をしていないから、小松さんに口添えをお願いするよう前もって頼んでいた。ここまで来たんだもの、できることなら最後まで協力したいからね!
「よし、やるっス!」
「「はい!」」
「まず、ポテキャロニオン鳥の肉からっス!」
小松さんはコックコートに、私は私服に着替え、サフラさんの指示の元で調理を始めた。カレー彗星のルゥを鍋の中にあるお湯に溶かして準備完了!
「ジャガイモ、ニンジン、タマネギが新鮮で味も濃い! いい具材になるっス!」
「じゃあ僕は、コンソメナトロスの皮を……」
切ったポテキャロニオン鳥の肉をカレー鍋に入れ、小松さんがメルク包丁でコンソメナトロスの皮を均等に切って続けて鍋に入れる。
「それにしてもこのタピオ貝、スンゴく大きい! 初めて見たっスよ! 粒もスゴく大きい! まろやかな香りがしそうっス!」
「私はマトリョーシ貝をしますね」
さすがサフラちゃんの捕獲した貝たち。大きくて立派でどれも一級品と言っても過言じゃない!
「てんこ盛りいい匂いしてきた~!」
〈クルッポー!〉
「お腹減ってきたし!」
「楽しみだぜ」
〈ユンユン~〉
……ティナとクルッポーとリンは顔を見合わせ、トムとヨダレを垂らすユンも楽しみにしている。ちなみに次郎もいい匂いの中で酒瓶を抱えながら楽しむように寝ていた。節乃はそれを微笑ましそうに見ている。
「茹でたブロッコーモリのブロッコリーを入れるっス!」
仕上げのブロッコリーを入れてかき混ぜ、小皿によそってクミンさんは口に入れると……。
「どうです?」
「違うっス……。親父のカレーは、コクとまろやかさが段違いだったっス。というか、全ての具材の味が完全に調和しないと、ルゥの強さに負けてしまうっス! 野菜をもっと足して見るっス!」
「「…………!」」
クミンさんの決意に私と小松さんは顔を見合わせて力強く頷いた。それからカレーに合ういろんな野菜を入れ、その度にクミンさんが味見をしてくれる。
「ん~……――っ! シュモークサーモンの身!」
味のヒントを思い出したクミンさんは、シュモークサーモンをフライパンで焼いてカレー鍋に入れて味見をしてみた。しかし……。
「ハァ……」
「クミンさん……!」
「しっかり!」
「ダメっス……。どうしても何か足りないっす! ウウッ……!」
コンロから離れたクミンさんはしゃがんで涙声になると肩を震わせた。小松さんと私はなんとか励まそうと声をかける。
「クミンさん! まだ試してないことがありますよ!」
「他のスパイスを混ぜたり、何か調味料を足してみるとかできます!」
「そうだよ兄貴! しっかりしなって! もうちょい、あとひとさじ踏ん張んなよ!」
「もう……ダメっス!」
「兄貴……」
「「クミンさん……」」
サフラちゃんも加勢してくれたけど、立ち上がったクミンさんの言葉は否定の意だった。
「グスッ……。親父のカレーを作るなんて…しょせん…俺なんかには……ムリだったんス! グスッ……」
「また泣く! いつも言ってんだろ、泣くのは――」
「タマネギなら剥いたっス!」
八つ当たり気味に言い返すクミンさんに、サフラちゃんも押し黙ってしまった。
私も小松さんもガツカツカレーを一度も食べたことがないから、どんな食材が入っていたのかも検討がつかない。トリコだってメインであるカツがウォータイガーだってことしか知らない。
「あっ、ガツカツカレー! 毎年楽しみにしてるのよね~!」
「すまねぇな。まだ準備中なんだよ」
「えー! なんだ~!」
「じゃあどうする?」
沈黙が走る中、毎年の常連さんだったのか女性三人がやってきたけど、トムさんが代わりに謝ってくれた。
楽しみにしているのは私たちだけじゃないんだ。絶対に完成させるためにも、小松さんと私はクミンさんに話しかける。
「クミンさん、お父さんのカレーを追うことばかり考え過ぎじゃないでしょうか」
「えっ……?」
「料理って、お客さんに楽しくおいしく食べてもらうことが一番だと思うんです」
私たちがそう言うと、トリコも笑ってクミンさんに声をかける。
「よし、やるっス!」
「「はい!」」
「まず、ポテキャロニオン鳥の肉からっス!」
小松さんはコックコートに、私は私服に着替え、サフラさんの指示の元で調理を始めた。カレー彗星のルゥを鍋の中にあるお湯に溶かして準備完了!
「ジャガイモ、ニンジン、タマネギが新鮮で味も濃い! いい具材になるっス!」
「じゃあ僕は、コンソメナトロスの皮を……」
切ったポテキャロニオン鳥の肉をカレー鍋に入れ、小松さんがメルク包丁でコンソメナトロスの皮を均等に切って続けて鍋に入れる。
「それにしてもこのタピオ貝、スンゴく大きい! 初めて見たっスよ! 粒もスゴく大きい! まろやかな香りがしそうっス!」
「私はマトリョーシ貝をしますね」
さすがサフラちゃんの捕獲した貝たち。大きくて立派でどれも一級品と言っても過言じゃない!
「てんこ盛りいい匂いしてきた~!」
〈クルッポー!〉
「お腹減ってきたし!」
「楽しみだぜ」
〈ユンユン~〉
……ティナとクルッポーとリンは顔を見合わせ、トムとヨダレを垂らすユンも楽しみにしている。ちなみに次郎もいい匂いの中で酒瓶を抱えながら楽しむように寝ていた。節乃はそれを微笑ましそうに見ている。
「茹でたブロッコーモリのブロッコリーを入れるっス!」
仕上げのブロッコリーを入れてかき混ぜ、小皿によそってクミンさんは口に入れると……。
「どうです?」
「違うっス……。親父のカレーは、コクとまろやかさが段違いだったっス。というか、全ての具材の味が完全に調和しないと、ルゥの強さに負けてしまうっス! 野菜をもっと足して見るっス!」
「「…………!」」
クミンさんの決意に私と小松さんは顔を見合わせて力強く頷いた。それからカレーに合ういろんな野菜を入れ、その度にクミンさんが味見をしてくれる。
「ん~……――っ! シュモークサーモンの身!」
味のヒントを思い出したクミンさんは、シュモークサーモンをフライパンで焼いてカレー鍋に入れて味見をしてみた。しかし……。
「ハァ……」
「クミンさん……!」
「しっかり!」
「ダメっス……。どうしても何か足りないっす! ウウッ……!」
コンロから離れたクミンさんはしゃがんで涙声になると肩を震わせた。小松さんと私はなんとか励まそうと声をかける。
「クミンさん! まだ試してないことがありますよ!」
「他のスパイスを混ぜたり、何か調味料を足してみるとかできます!」
「そうだよ兄貴! しっかりしなって! もうちょい、あとひとさじ踏ん張んなよ!」
「もう……ダメっス!」
「兄貴……」
「「クミンさん……」」
サフラちゃんも加勢してくれたけど、立ち上がったクミンさんの言葉は否定の意だった。
「グスッ……。親父のカレーを作るなんて…しょせん…俺なんかには……ムリだったんス! グスッ……」
「また泣く! いつも言ってんだろ、泣くのは――」
「タマネギなら剥いたっス!」
八つ当たり気味に言い返すクミンさんに、サフラちゃんも押し黙ってしまった。
私も小松さんもガツカツカレーを一度も食べたことがないから、どんな食材が入っていたのかも検討がつかない。トリコだってメインであるカツがウォータイガーだってことしか知らない。
「あっ、ガツカツカレー! 毎年楽しみにしてるのよね~!」
「すまねぇな。まだ準備中なんだよ」
「えー! なんだ~!」
「じゃあどうする?」
沈黙が走る中、毎年の常連さんだったのか女性三人がやってきたけど、トムさんが代わりに謝ってくれた。
楽しみにしているのは私たちだけじゃないんだ。絶対に完成させるためにも、小松さんと私はクミンさんに話しかける。
「クミンさん、お父さんのカレーを追うことばかり考え過ぎじゃないでしょうか」
「えっ……?」
「料理って、お客さんに楽しくおいしく食べてもらうことが一番だと思うんです」
私たちがそう言うと、トリコも笑ってクミンさんに声をかける。