つながる絆! 絶品ガツガツカレー!
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……サフラはバブーに乗り、小松とユンはフィルに乗って、ポテキャロニオン鳥とコンソメナトロスを追いかけていた。
「コンソメナトロス! お待ちー! 逃がさないわよー!」
「おおっ!」
バブーから飛び出したサフラは、コンソメナトロスの尻尾にしがみついた。
しかし当然コンソメナトロスは振り払おうと尻尾を思い切り動かすが、サフラは離すまいとしっかりしがみついている。
「サフラさーん!」
〈ユーン!〉
〈クウッ!〉
「任せといてー!」
〈ギュー!〉
スポンッ!
「〈えっ/ユン?〉」
なんとコンソメナトロスが脱皮したのだ。コンソメナトロス本体はその隙に遠くへ逃げ、皮を持ったサフラはそのまま地面に落ちた。
「ハーッ!?」
「やったー!」
コンソメナトロスの生態を初めて見たので、小松はまさかの脱皮に驚きを隠せない。しかしサフラはもともと皮が目当てだったらしく、喜んでバブーに乗ると袋に入れた。
「この皮、いいコンソメになるんだよ」
「スゴいですね」
〈ユーン〉
〈――コココッ〉
さっきまでコンソメナトロスと一緒に追いかけ回されたポテキャロニオン鳥を発見した。サフラはバブーから降り、小松もフィルに降ろしてもらう。
「ポテキャロニオン鳥! 逃がさないわよ!」
「待って待って! サフラさーん!」
「絶対に材料を集めるんだから! 私、料理人のクミンを信じてるんだから!」
「…………!」
兄・クミンを呆れるようにも言っていたが、サフラは材料を集めればクミンがガツカツカレーを復活できると信じている。それがわかった小松は自然と笑顔になった。
しかし全てが順調にいくわけもない。サフラと小松とバブーとユンとフィルは、捕獲レベル5の野菜獣類・ブロッコーモリと、捕獲レベル15の爬虫獣類・クロヅチヘビに追いかけられていた。
「「わあ――っ!!」」
☆☆☆☆☆
……島うまが海を渡るそばで、ワールドコネクトを走るグルメ馬車が通っていた。その内の甲板にあるテーブルでサニーはティータイムをし、向い側でココは読書をしていた。
ザバアッ!
「ん?」
水の音が聞こえてココがふと横を見ると、大きなヤシの木が現れた。その音でサニーも顔を向けたので不思議に思う。
「陸地? こんな所に?」
ブー! ブー!
「何かお出ましのようだね」
警報が鳴り響いたので、ココは栞代わりにキッスの羽根を挟んで本を閉じて立ち上がった。上がってきたのは捕獲レベル12の甲殻獣類・ヤシモドキと、捕獲レベル13の甲殻獣類・ロボスターである。
他の客や警備員が騒ぎだす中、サニーも紅茶を置くと前髪をかき上げて立ち上がる。
「こんな所まで這い上がってくるなんて、美(ツク)しくねーな」
そのまま船の中を走るヤシモドキとロボスターは、他の客と違って動かないココとサニーに目をつけた。――しかしこの二人を相手に選ぶのは運が悪い。