父を超えろ! 真夏のガツガツカレー!
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「いくぞ、瑞貴!」
「うん!」
「フライングナイフ!!」
トリコのフライングナイフのおかげで船の周りの煙は晴れ、そのままシュモークサーモンの元へ行く。しかしシュモークサーモンが再び海から飛び出すときに吐いた煙に相殺され、シュモークサーモン自体は無傷だ。
「外した!?」
「いや、狙い通りだ。瑞貴!」
「疾風乱舞!!」
トムさんはミスしたと思っているけど、トリコが狙ったのは煙だからシュモークサーモンが全体で見えるようになる。そして私が放った疾風乱舞によってシュモークサーモンを捕獲できた。
「大丈夫か、サフラ!」
「トリコ!」
「この人がサフラさん!?」
サンが小松さんを船まで降ろしてくれたあと、私たちはサフラちゃんの元へと向かった。
「水陸両生の猛獣・バブルナックルか」
「バブーよ。私のパートナー! てか、どうしてここに?」
「お前を迎えに来たんだ。クミンがメチャクチャ心配してるぞ?」
「またわんわん泣いてたんでしょ」
「ま、まあな……」
さすが妹。よくわかってらっしゃる。トリコもその様子を思い出したのか苦笑しながら答えたし。
「ったく、どうせ泣くならカレーのタマネギ切って泣けっての」
「気が強そうな方ですね……」
「クミンさんと正反対……」
小松さんと私はサフラちゃんの性格に驚いた。むしろお兄さんが泣き虫だから妹は勝ち気に育ったのかな?
「トリコ、兄貴に伝えて。『私は大丈夫だから』って。じゃあ、忙しいんで! バブー!」
〈グアアッ!〉
「あっ、おい! ったく、しょうがねぇな!」
「あっ、トリコ!」
バブーがサフラちゃんと一緒に海に潜ったので、トリコも私が止める間もなく海に潜ってしまった。
しばらくしてサフラちゃんは新たな食材を持ってバブーと共に上がり、トリコも続けて上がってきた。そしてトムさんの船にサフラちゃんを乗せて今まで捕獲した食材を見せてもらう。
「いや~立派なタピオ貝! あっ、マトリョーシ貝も!」
「市場でもなかなかお目にかかれねぇ食材ばっかりだな!」
さっき捕獲したタピオ貝やグルメケースに保管してある食材を見て、小松さんもトムさんも目を輝かせている。
「これじゃあ甘い! 甘口よ! カレーの具材をもっと集めないと! 何より唯一わかってる食材・ウォータイガーがまだだし……」
「お前、ウォータイガーを捕獲するつもりか?」
「って、居場所知ってんの?」
幻と呼ばれるが故に何処に生息しているかもわからないのに、サフラちゃんは捕獲する気満々ってことはどこにいるか確信しているんだ。
「まあね。なんで私がこんな危険な海域にいると思う?」
「ま、まさかここに!?」
「そのまさかよ、トリコ」
「「「「「ん?」」」」」
サフラちゃんは横を見たので私たちも続けて顔を向けると――さっきまでなかった島があった。
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「島が動いてる……!」
「ありえないし……」
ザバアッ!
〈ブルルル……〉
「島から馬の顔ー!?」
「もっとありえないしー!」
小松さんとリンちゃんが悲鳴を上げる中、トリコも私も目を見開いていた。
「あれは……!」
「捕獲レベルが不明の哺乳獣類……!」
「一年に一度、海流に乗ってやってくる渡り馬――島うまよ」
〈ブルルルルッ!〉
馬の頭部は普通の茶色い馬だけど胴体が島になっているから、島うまと呼ばれているんだろう。
「ウォータイガーはきっとあそこに……! バブー、頼んだわよ!」
〈グアアアッ!〉
「海を渡るってのはこういうことか!」
「『渡る』っていうより『乗せてもらってる』ってほうが正しい気もするけど……」
その間にサフラちゃんはバブーに乗って島うまの所へ行った。私たちも、と思ったけど――。
「船を接岸するのはムリだ」
「んじゃ、ちょっと安全な所で待ってろ。テリー! みんなを乗せてやってくれ!」
〈ウォンッ!〉
トリコが単身でジャンプして上陸したので、私も薙刀をブレスレットに戻してからジャンプした。このくらいの距離を跳ぶのは慣れているからね。
「うん!」
「フライングナイフ!!」
トリコのフライングナイフのおかげで船の周りの煙は晴れ、そのままシュモークサーモンの元へ行く。しかしシュモークサーモンが再び海から飛び出すときに吐いた煙に相殺され、シュモークサーモン自体は無傷だ。
「外した!?」
「いや、狙い通りだ。瑞貴!」
「疾風乱舞!!」
トムさんはミスしたと思っているけど、トリコが狙ったのは煙だからシュモークサーモンが全体で見えるようになる。そして私が放った疾風乱舞によってシュモークサーモンを捕獲できた。
「大丈夫か、サフラ!」
「トリコ!」
「この人がサフラさん!?」
サンが小松さんを船まで降ろしてくれたあと、私たちはサフラちゃんの元へと向かった。
「水陸両生の猛獣・バブルナックルか」
「バブーよ。私のパートナー! てか、どうしてここに?」
「お前を迎えに来たんだ。クミンがメチャクチャ心配してるぞ?」
「またわんわん泣いてたんでしょ」
「ま、まあな……」
さすが妹。よくわかってらっしゃる。トリコもその様子を思い出したのか苦笑しながら答えたし。
「ったく、どうせ泣くならカレーのタマネギ切って泣けっての」
「気が強そうな方ですね……」
「クミンさんと正反対……」
小松さんと私はサフラちゃんの性格に驚いた。むしろお兄さんが泣き虫だから妹は勝ち気に育ったのかな?
「トリコ、兄貴に伝えて。『私は大丈夫だから』って。じゃあ、忙しいんで! バブー!」
〈グアアッ!〉
「あっ、おい! ったく、しょうがねぇな!」
「あっ、トリコ!」
バブーがサフラちゃんと一緒に海に潜ったので、トリコも私が止める間もなく海に潜ってしまった。
しばらくしてサフラちゃんは新たな食材を持ってバブーと共に上がり、トリコも続けて上がってきた。そしてトムさんの船にサフラちゃんを乗せて今まで捕獲した食材を見せてもらう。
「いや~立派なタピオ貝! あっ、マトリョーシ貝も!」
「市場でもなかなかお目にかかれねぇ食材ばっかりだな!」
さっき捕獲したタピオ貝やグルメケースに保管してある食材を見て、小松さんもトムさんも目を輝かせている。
「これじゃあ甘い! 甘口よ! カレーの具材をもっと集めないと! 何より唯一わかってる食材・ウォータイガーがまだだし……」
「お前、ウォータイガーを捕獲するつもりか?」
「って、居場所知ってんの?」
幻と呼ばれるが故に何処に生息しているかもわからないのに、サフラちゃんは捕獲する気満々ってことはどこにいるか確信しているんだ。
「まあね。なんで私がこんな危険な海域にいると思う?」
「ま、まさかここに!?」
「そのまさかよ、トリコ」
「「「「「ん?」」」」」
サフラちゃんは横を見たので私たちも続けて顔を向けると――さっきまでなかった島があった。
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「島が動いてる……!」
「ありえないし……」
ザバアッ!
〈ブルルル……〉
「島から馬の顔ー!?」
「もっとありえないしー!」
小松さんとリンちゃんが悲鳴を上げる中、トリコも私も目を見開いていた。
「あれは……!」
「捕獲レベルが不明の哺乳獣類……!」
「一年に一度、海流に乗ってやってくる渡り馬――島うまよ」
〈ブルルルルッ!〉
馬の頭部は普通の茶色い馬だけど胴体が島になっているから、島うまと呼ばれているんだろう。
「ウォータイガーはきっとあそこに……! バブー、頼んだわよ!」
〈グアアアッ!〉
「海を渡るってのはこういうことか!」
「『渡る』っていうより『乗せてもらってる』ってほうが正しい気もするけど……」
その間にサフラちゃんはバブーに乗って島うまの所へ行った。私たちも、と思ったけど――。
「船を接岸するのはムリだ」
「んじゃ、ちょっと安全な所で待ってろ。テリー! みんなを乗せてやってくれ!」
〈ウォンッ!〉
トリコが単身でジャンプして上陸したので、私も薙刀をブレスレットに戻してからジャンプした。このくらいの距離を跳ぶのは慣れているからね。