父を超えろ! 真夏のガツガツカレー!
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メンバーは決まったからさっそくサフラちゃんを探しに、トムさんが船を走らせてくれた。
「あのー、クミンさんのお父さんのカレーって、どんなカレーだったんですか?」
「それ、私も気になる。トリコたちは毎年食べてたんだよね」
「ボリューム満点のカツカレーさ。様々な具材が溶け合っていて全ては分からなかったが、あのジューシーで瑞々しいカツの肉はわかる。あれは――ウォータイガー!」
「ウォー…タイガー?」
「ええっ!?」
ヨダレを拭うトリコが言う食材を小松さんは知らなかったようだけど、私は資料で読んだことがあったから驚いた。
「魚介のエキスがたっぷり詰まったと言われる、幻の猛獣でしょ!? あれを毎年捕獲してたの!?」
「みたいだな。『海を渡る虎』とも言われるウォータイガー……俺もまだ出会ったことはねぇ」
「海を渡る…ですか……」
どうやら実物にはトリコも出会ったことがないらしい。海を渡る虎なんてどんなのだろう?
ブクブクブク――……。
「トリコ、なんか来たし!」
「あれは……ハリセンカ!」
「ポテトスナックみたいにおいしいっていう、ハリセンボンじゃん!」
「ええっ! ポテトスナック!? 食べたいしー」
「僕も捕りますー!」
捕獲レベル5の魚獣類・ハリセンカの群れがやってきたので、リンちゃんと小松さんが船の両脇で網を構えて捕った。
「おー! 大漁ですよー!」
「ポテトスナック、食べ放題だし~!」
ひとすくいしただけでたくさん捕れたから、小松さんもリンちゃんも嬉しそう。でも……。
「おかしいね……」
「ああ。ハリセンカは深海に潜んで姿を現さないはずだが……」
「せーの! ――ん?」
もうひとすくいしようと網を海中に入れた小松さん。だけど掛かったのはハリセンカじゃなかった。
「わ――っ!!」
「小松!」
「小松さん!」
ツノのような先に網が引っ掛かったので、引かれるように小松さんはそのまま船から飛び出してしまった。そしてツノの正体である猛獣が海中から出ると、背中には大量のハリセンカを網で捕獲した女の子が現れた。
「よっしゃ! ハリセンカ、捕獲! ――えっ?」
「サフラ!」
「トリコ!?」
どうやらこの子が探していたサフラちゃんらしい。だけど小松さんは網をつかんだままなので猛獣と共に空中へ放り出されている。
「ヒエー!」
「あんた、誰!?」
「トリコさ――ん!! 瑞貴さ――ん!!」
「サン! フィル! 小松さんを助けて!」
〈アオオー!〉
〈クゥー!〉
私が頼むとサンは素早く猛獣の元へ行き、猛獣のツノと擦れ違うときにフィルが頭の葉へ小松さんを降ろし、無事に救出することに成功した。
「あ、ありがとう。サン、フィル」
〈アオッ!〉
〈クウッ!〉
小松さんを助けることができてホッとしたけど、それで終わりじゃなかった。
ザッパ――ンッ!!
「なんだし!?」
「ん!?」
「海に煙!?」
リンちゃんとトリコと私はうしろを見ると、水しぶきを上げてやって来る煙に船ごと覆われてしまった。
「あー! まだ追って来る!」
「えっ?」
船より前の海に着水した猛獣に乗るサフラちゃんと、サンに乗る小松さんとフィルは無事みたい。
「こいつは、捕獲レベル20の魚獣類・シュモークサーモン!」
「ほとんど何も見えないし……ゲホッ」
「ああ。奴は煙を吐いて煙幕を作る。この海域にはいないはずだが……」
「ホント、くどいんだから!」
狙いはサフラちゃんってわけか。トリコは右手を構え、私はブレスレットを薙刀に変化する。
「あのー、クミンさんのお父さんのカレーって、どんなカレーだったんですか?」
「それ、私も気になる。トリコたちは毎年食べてたんだよね」
「ボリューム満点のカツカレーさ。様々な具材が溶け合っていて全ては分からなかったが、あのジューシーで瑞々しいカツの肉はわかる。あれは――ウォータイガー!」
「ウォー…タイガー?」
「ええっ!?」
ヨダレを拭うトリコが言う食材を小松さんは知らなかったようだけど、私は資料で読んだことがあったから驚いた。
「魚介のエキスがたっぷり詰まったと言われる、幻の猛獣でしょ!? あれを毎年捕獲してたの!?」
「みたいだな。『海を渡る虎』とも言われるウォータイガー……俺もまだ出会ったことはねぇ」
「海を渡る…ですか……」
どうやら実物にはトリコも出会ったことがないらしい。海を渡る虎なんてどんなのだろう?
ブクブクブク――……。
「トリコ、なんか来たし!」
「あれは……ハリセンカ!」
「ポテトスナックみたいにおいしいっていう、ハリセンボンじゃん!」
「ええっ! ポテトスナック!? 食べたいしー」
「僕も捕りますー!」
捕獲レベル5の魚獣類・ハリセンカの群れがやってきたので、リンちゃんと小松さんが船の両脇で網を構えて捕った。
「おー! 大漁ですよー!」
「ポテトスナック、食べ放題だし~!」
ひとすくいしただけでたくさん捕れたから、小松さんもリンちゃんも嬉しそう。でも……。
「おかしいね……」
「ああ。ハリセンカは深海に潜んで姿を現さないはずだが……」
「せーの! ――ん?」
もうひとすくいしようと網を海中に入れた小松さん。だけど掛かったのはハリセンカじゃなかった。
「わ――っ!!」
「小松!」
「小松さん!」
ツノのような先に網が引っ掛かったので、引かれるように小松さんはそのまま船から飛び出してしまった。そしてツノの正体である猛獣が海中から出ると、背中には大量のハリセンカを網で捕獲した女の子が現れた。
「よっしゃ! ハリセンカ、捕獲! ――えっ?」
「サフラ!」
「トリコ!?」
どうやらこの子が探していたサフラちゃんらしい。だけど小松さんは網をつかんだままなので猛獣と共に空中へ放り出されている。
「ヒエー!」
「あんた、誰!?」
「トリコさ――ん!! 瑞貴さ――ん!!」
「サン! フィル! 小松さんを助けて!」
〈アオオー!〉
〈クゥー!〉
私が頼むとサンは素早く猛獣の元へ行き、猛獣のツノと擦れ違うときにフィルが頭の葉へ小松さんを降ろし、無事に救出することに成功した。
「あ、ありがとう。サン、フィル」
〈アオッ!〉
〈クウッ!〉
小松さんを助けることができてホッとしたけど、それで終わりじゃなかった。
ザッパ――ンッ!!
「なんだし!?」
「ん!?」
「海に煙!?」
リンちゃんとトリコと私はうしろを見ると、水しぶきを上げてやって来る煙に船ごと覆われてしまった。
「あー! まだ追って来る!」
「えっ?」
船より前の海に着水した猛獣に乗るサフラちゃんと、サンに乗る小松さんとフィルは無事みたい。
「こいつは、捕獲レベル20の魚獣類・シュモークサーモン!」
「ほとんど何も見えないし……ゲホッ」
「ああ。奴は煙を吐いて煙幕を作る。この海域にはいないはずだが……」
「ホント、くどいんだから!」
狙いはサフラちゃんってわけか。トリコは右手を構え、私はブレスレットを薙刀に変化する。