父を超えろ! 真夏のガツガツカレー!
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「うーん! この爽やかな甘さ、シャーベットンボ最高だぜ!」
「なんだか涼しくなっていいですね~」
「頭がキーンと来たし!」
「ユンちゃん、おいしい?」
〈ユーユン!〉
極寒のアイスヘル出身のユンちゃんにビーチはキツいかと思ったけど、大丈夫な上に楽しそうでよかった。
「次はどのお店に行きます? も~目移りしちゃうな~」
「あっ、小松さん。見て見て」
「えっ?」
私が振り向いた先を小松さんが続けて見ると、そこにはペロットの販売所となっていた。子供たちを中心に大人気みたい。
「ほんじゃ、本日のメイン料理と行くか!」
「メイン料理?」
残りのシャーベットを食べてシャーベットンボを放し、私はトリコの言葉に首を傾げた。
「おー! これは!」
「海の家、ガツカツカレーだし!」
トリコの案内で来たのは『ガツカツカレー』と書かれているカレー屋さん。リンちゃんも知っているみたい。
「確かに、見紛うことなきカレー屋の佇まい!」
「でも、閉まってるよ?」
私たちの前にあるガツカツカレー屋さんは、シャッターが閉まっている上に『本日休業』の張り紙も貼られている。トリコが毎年来るほどなら営業している日もわかっているはずなのに。
「んー……グルメビーチに着いたときからおかしいと思ってたんだ。カレーの匂いが全くしなかったからな」
「着いたときからわかってたの!?」
「って、相変わらずスゴい鼻ですね!」
「――トリコー! 瑞貴ー!」
「「「「ん?」」」」
私たちを呼ぶ声に振り向くと、夏服でポニーテールのティナさんとクルッポーがやってきた。ユンちゃんとクルッポーはさっそく再会を喜んでいる。
「ティナさん!」
「あんた何やってるし!」
「ハァ…ハァ……やっと見つけたわ!」
「あ?」
「トリコ! 瑞貴! 何? 今日はどんなグルメな食材を食べに来たわけ? 取材をー!」
「ダメだし! 今は完全プライベート! トリコと瑞貴は、ウチと海を満喫してるから!」
カメラとマイクを構えるティナさんに取材させまいと、リンちゃんは私とトリコの前に来た。
ガチャ。
「「「「「ん?」」」」」
「トーリーコー!」
ガツカツカレー屋の扉が開いたと思ったら、男性が涙を浮かべながらトリコに抱きついた。
「わわっ! お前、クミン?」
「「えっ?」」
「この店の主の息子だ」
初対面の私や小松さんにトリコは紹介してくれた。クミンさんは顔を上げると涙と鼻水でスゴいことになっている。
「た、大変です! 親父が妹に、カレーが海に出ちまったんですよー!」
「ハアッ?」
「助けてくださーい!」
支離滅裂でよくわからないけど、とにかく助けを求めていることだけはわかった。
シャッターを開けてもらい、私たちはカウンターに用意してもらった座り、店越しで中にいるクミンさんの話を聞くことにする。クミンさんには落ち着いてもらうため、涙を拭いて水を飲んでひと息ついた。
「ハァ……」
「やっと落ち着いたみたいだし」
「おい、親父さんはどうした?」
「……先月、ポックリ逝っちまいました」
「「「「えっ!」」」」
「親父さんが、亡くなった……!?」
店主が亡くなったことはトリコも初耳だったらしい。じゃあ今は、クミンさんが店を継いでいるってこと?
「なんだか涼しくなっていいですね~」
「頭がキーンと来たし!」
「ユンちゃん、おいしい?」
〈ユーユン!〉
極寒のアイスヘル出身のユンちゃんにビーチはキツいかと思ったけど、大丈夫な上に楽しそうでよかった。
「次はどのお店に行きます? も~目移りしちゃうな~」
「あっ、小松さん。見て見て」
「えっ?」
私が振り向いた先を小松さんが続けて見ると、そこにはペロットの販売所となっていた。子供たちを中心に大人気みたい。
「ほんじゃ、本日のメイン料理と行くか!」
「メイン料理?」
残りのシャーベットを食べてシャーベットンボを放し、私はトリコの言葉に首を傾げた。
「おー! これは!」
「海の家、ガツカツカレーだし!」
トリコの案内で来たのは『ガツカツカレー』と書かれているカレー屋さん。リンちゃんも知っているみたい。
「確かに、見紛うことなきカレー屋の佇まい!」
「でも、閉まってるよ?」
私たちの前にあるガツカツカレー屋さんは、シャッターが閉まっている上に『本日休業』の張り紙も貼られている。トリコが毎年来るほどなら営業している日もわかっているはずなのに。
「んー……グルメビーチに着いたときからおかしいと思ってたんだ。カレーの匂いが全くしなかったからな」
「着いたときからわかってたの!?」
「って、相変わらずスゴい鼻ですね!」
「――トリコー! 瑞貴ー!」
「「「「ん?」」」」
私たちを呼ぶ声に振り向くと、夏服でポニーテールのティナさんとクルッポーがやってきた。ユンちゃんとクルッポーはさっそく再会を喜んでいる。
「ティナさん!」
「あんた何やってるし!」
「ハァ…ハァ……やっと見つけたわ!」
「あ?」
「トリコ! 瑞貴! 何? 今日はどんなグルメな食材を食べに来たわけ? 取材をー!」
「ダメだし! 今は完全プライベート! トリコと瑞貴は、ウチと海を満喫してるから!」
カメラとマイクを構えるティナさんに取材させまいと、リンちゃんは私とトリコの前に来た。
ガチャ。
「「「「「ん?」」」」」
「トーリーコー!」
ガツカツカレー屋の扉が開いたと思ったら、男性が涙を浮かべながらトリコに抱きついた。
「わわっ! お前、クミン?」
「「えっ?」」
「この店の主の息子だ」
初対面の私や小松さんにトリコは紹介してくれた。クミンさんは顔を上げると涙と鼻水でスゴいことになっている。
「た、大変です! 親父が妹に、カレーが海に出ちまったんですよー!」
「ハアッ?」
「助けてくださーい!」
支離滅裂でよくわからないけど、とにかく助けを求めていることだけはわかった。
シャッターを開けてもらい、私たちはカウンターに用意してもらった座り、店越しで中にいるクミンさんの話を聞くことにする。クミンさんには落ち着いてもらうため、涙を拭いて水を飲んでひと息ついた。
「ハァ……」
「やっと落ち着いたみたいだし」
「おい、親父さんはどうした?」
「……先月、ポックリ逝っちまいました」
「「「「えっ!」」」」
「親父さんが、亡くなった……!?」
店主が亡くなったことはトリコも初耳だったらしい。じゃあ今は、クミンさんが店を継いでいるってこと?