父を超えろ! 真夏のガツガツカレー!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
日差しが照る暑い夏……だけど癒しの森・ヒールフォレストには関係がない。むしろ光合成となって緑がイキイキしており、涼しい環境を与えていた。
「みんなー! スイカ食べるー?」
〈アオッ!〉
〈ギュア!〉
〈クウッ!〉
今は私の家の前にサンとウォーとフィルもいる。舞獣姫の活動もあったけど、この数日はみんなとゆっくり過ごすことができた。
ピンポーン。
「瑞貴ー! 約束通り来たしー!」
「いらっしゃい、リンちゃん! 待ってたよ!」
そして今日はリンちゃんが遊びに来る日だ。グルメ研究所でも夏休みがあるから、それを利用して会いに来てくれたんだ。
二階のベランダに案内して用意してあった椅子に座ったリンちゃん。私はテーブルにメロウコーラのコーラフロートを置いて向かいに座った。
「う~ん! おいしーし! 伝説のメロウコーラが飲めるなんて思わなかったし!」
「ゼブラが分けてくれたんだよ」
「えっ! ゼブラが!?」
急にリンちゃんは顔をひきつらせてガタッと音を立てるほど身を引いた。
「ゼブラが気に入った物を分け与えるなんてありえないし! 瑞貴、どんな方法使ったし!?」
「えっ? 今回がんばった褒美だって言ってくれたよ? ゼブラって優しい人じゃん」
「ますますありえないし……昔からトリコやお兄ちゃんと好きなモノに関してはケンカばかりしてたのに……」
そっか。リンちゃんはサニーの妹だから、ゼブラとも兄妹みたいに育ったんだよね。ていうか、あの性格は昔からだったんだ……。
「メロウコーラもそうだけど……ウチはこの森にライトニングフェニックスやアーマーガララだけじゃなく、グルメ界に生息していると言われているスカイディアがいることにびっくりだし……」
「そっか、リンちゃんは初対面だったね」
私はリンちゃんに説明をした。この数年で出会った仲間のサンを始め、ウォーは優しい性格で私の知り合いとわかると威嚇しないし、フィルはまだ子供だということも。
「そうそう! 瑞貴、明日は予定ある?」
「明日? 今の所は何もないけど……」
「じゃあ海に行くし! いつもハントや寄付活動ばかりだから、たまにはパーッと遊ぶし!」
「またいきなりだね……。でも、いいよ。行こうか」
「やったー!」
でも確かに遊ぶのもいいかもしれない。遊び疲れっていうのも最近味わっていないしね。
「ところで、瑞貴は水着持ってるの?」
「一着しかないけど……」
「見せて見せて!」
リンちゃんに急かされて私はクローゼットから水着を取り出した。フグ鯨の捕獲でも使った、半袖と膝丈スパッツでウェットスーツ系のだ。
私の水着を見た瞬間、リンちゃんは目を見開いて口を半開きにして硬直した。
「あ、あの、リンちゃん……?」
「なんでだしー!」
「ええっ!?」
「海に行くならもっと可愛いので行くし! それじゃあ『ハントに行くため』だし!」
「いや、実際ハントのための水着なんだけど……」
「これから水着を買いに行くし!」
「えっ!? 別にこれでもおかしくないから――」
「行・く・し」
「ハイ……」
それから私は即座にリンちゃんに連れられ、水着を買いに行った。グルメ馬車のときのサニーみたいで、改めて二人が兄妹なのだと感じた瞬間でもある。
☆☆☆☆☆
翌日。朝にトリコから『この時期にしか食えねぇスンゲーうまいモンがあるんだけど、食いに行かないか?』と連絡が来たけど断った。今日もリンちゃんと過ごす日だからね。
そしてサンとウォーとフィルを人がいない海岸に連れて行って、私はリンちゃんと一緒にリゾート地であり、おいしいビーチと呼ばれる『グルメビーチ』に来たんだけど……。
「ね、ねぇリンちゃん……。この水着、やっぱり私には似合ってないんじゃ……」
「何言ってんの、そんなことないし」
「でも、周りの人が結構見て来るんだけど……」
私はリンちゃんにしがみついてビクビクしていた。ハントに行ったときより緊張のレベルが高いよ……。
「みんなー! スイカ食べるー?」
〈アオッ!〉
〈ギュア!〉
〈クウッ!〉
今は私の家の前にサンとウォーとフィルもいる。舞獣姫の活動もあったけど、この数日はみんなとゆっくり過ごすことができた。
ピンポーン。
「瑞貴ー! 約束通り来たしー!」
「いらっしゃい、リンちゃん! 待ってたよ!」
そして今日はリンちゃんが遊びに来る日だ。グルメ研究所でも夏休みがあるから、それを利用して会いに来てくれたんだ。
二階のベランダに案内して用意してあった椅子に座ったリンちゃん。私はテーブルにメロウコーラのコーラフロートを置いて向かいに座った。
「う~ん! おいしーし! 伝説のメロウコーラが飲めるなんて思わなかったし!」
「ゼブラが分けてくれたんだよ」
「えっ! ゼブラが!?」
急にリンちゃんは顔をひきつらせてガタッと音を立てるほど身を引いた。
「ゼブラが気に入った物を分け与えるなんてありえないし! 瑞貴、どんな方法使ったし!?」
「えっ? 今回がんばった褒美だって言ってくれたよ? ゼブラって優しい人じゃん」
「ますますありえないし……昔からトリコやお兄ちゃんと好きなモノに関してはケンカばかりしてたのに……」
そっか。リンちゃんはサニーの妹だから、ゼブラとも兄妹みたいに育ったんだよね。ていうか、あの性格は昔からだったんだ……。
「メロウコーラもそうだけど……ウチはこの森にライトニングフェニックスやアーマーガララだけじゃなく、グルメ界に生息していると言われているスカイディアがいることにびっくりだし……」
「そっか、リンちゃんは初対面だったね」
私はリンちゃんに説明をした。この数年で出会った仲間のサンを始め、ウォーは優しい性格で私の知り合いとわかると威嚇しないし、フィルはまだ子供だということも。
「そうそう! 瑞貴、明日は予定ある?」
「明日? 今の所は何もないけど……」
「じゃあ海に行くし! いつもハントや寄付活動ばかりだから、たまにはパーッと遊ぶし!」
「またいきなりだね……。でも、いいよ。行こうか」
「やったー!」
でも確かに遊ぶのもいいかもしれない。遊び疲れっていうのも最近味わっていないしね。
「ところで、瑞貴は水着持ってるの?」
「一着しかないけど……」
「見せて見せて!」
リンちゃんに急かされて私はクローゼットから水着を取り出した。フグ鯨の捕獲でも使った、半袖と膝丈スパッツでウェットスーツ系のだ。
私の水着を見た瞬間、リンちゃんは目を見開いて口を半開きにして硬直した。
「あ、あの、リンちゃん……?」
「なんでだしー!」
「ええっ!?」
「海に行くならもっと可愛いので行くし! それじゃあ『ハントに行くため』だし!」
「いや、実際ハントのための水着なんだけど……」
「これから水着を買いに行くし!」
「えっ!? 別にこれでもおかしくないから――」
「行・く・し」
「ハイ……」
それから私は即座にリンちゃんに連れられ、水着を買いに行った。グルメ馬車のときのサニーみたいで、改めて二人が兄妹なのだと感じた瞬間でもある。
☆☆☆☆☆
翌日。朝にトリコから『この時期にしか食えねぇスンゲーうまいモンがあるんだけど、食いに行かないか?』と連絡が来たけど断った。今日もリンちゃんと過ごす日だからね。
そしてサンとウォーとフィルを人がいない海岸に連れて行って、私はリンちゃんと一緒にリゾート地であり、おいしいビーチと呼ばれる『グルメビーチ』に来たんだけど……。
「ね、ねぇリンちゃん……。この水着、やっぱり私には似合ってないんじゃ……」
「何言ってんの、そんなことないし」
「でも、周りの人が結構見て来るんだけど……」
私はリンちゃんにしがみついてビクビクしていた。ハントに行ったときより緊張のレベルが高いよ……。