明かされる真実! 小松の意志と謎の生物の正体!
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残ったのはマンサム所長とレイ局長とさっきの男性、そして私とトリコとゼブラと小松さんだけだ。
「急に来て、いったいどういうことだ? あの生物のこと……何か知ってるのか?」
「それを調べるために引き取るんだ」
トリコの問いかけにマンサム所長は只ならぬ雰囲気で答える。するとヘルメットの男性が小松さんの前に詰め寄ろうとしたので、私はとっさに二人の間に入った。
「奴は厨房だな」
「あっ、あの……」
「……説明をお願いします」
「調べるためだと言ったはずだが」
「それで『はい、そうですか』と納得いくと思いますか? それに、料理人にとって神聖なる厨房に、理由なく入るのはいかがかと」
「ホテルの料理人でもない奴が何を言う」
「コックでなくとも、ここの厨房に入ることを認められた者ですから」
それにここで過ごしている間、小松さんだけでなく他のコックにとって、『ホテルグルメの厨房』がどれほど大切なのかを教えてもらった。それを理由なく入るのは土足で家の中に入るようなものである。
私も最初は認めてもらえなかったけど、それは自分たちの居場所を守るためだ。その場所に立ち入ることを許してもらった以上、私が守れるなら守りたい。
「待てやコラ。あれは俺の獲物だ!」
「ゼブラ!」
さらに私たちの間に入って男性に詰め寄ったゼブラ。それを止めたのはマンサム所長だ。
「やめとけ。お前では勝てんぞ」
「あ!?」
「彼はラップ。『第0ビオトープ』の職員だ」
「第0だぁ!? ビオトープは第1から第8までじゃなかったのか!?」
IGOの会長の息子で美食屋四天王という、重大なポジションにいるトリコすらも知らなかったみたい。もちろん私も第0ビオトープなんて聞いたことがない。
「ああ。――人間界にはな」
「あ?」
「ん? 『人間界には』ということは、もしかして――!」
「そうだ。第0ビオトープがあるのはグルメ界だ」
「!」
「IGOの研究所がグルメ界に!?」
まさかと思って言ってみたけど本当に予想通りとは思わなかった。トリコだけでなく小松さんも驚いている。
「つまり、グルメ界の環境を克服したってわけだ。IGOにまだそんな実力者がいたとはな」
「いや、IGOの人間ではない」
「ハアッ?」
「第0ビオトープで働く者は、会長自らが依頼した民間人の実力者だ」
「民間人?」
「ああ。人間界では別の職を持つ兵(ツワモノ)ぞろいの精鋭……研ぎ師・メルクに、再生屋・与作も、実は第0ビオトープの職員だ」
「メルクさんに与作さんが……!?」
「結構身近にそんなスゴい人がいたんだね……」
与作さんに関してはグルメ界に入ったサニーを連れ戻したって言うからともかく、まさかメルクさんの師匠である初代メルクがそんなに強いとは思わなかった。一度会ってみたいかも。
「与作だぁ!?」
「お前は与作の強さを知ってるよな」
あっ、そうか。ゼブラは与作と鉄平の師弟によってグルメ刑務所に送られたんだっけ。
「本当なら、お嬢ちゃんも第0ビオトープにスカウトしたいと言っていたが……」
「お断りします」
「そう返されると会長もわかっていたさ。まだ若いし、自由な人生を楽しむがいい。バッハッハッハッ!」
もしかして一龍会長が私に直接会いたいって言ったのも、私のことを見極めるためだったのかな?
「てめぇ……与作の仲間ってわけか! おもしれぇ! かかってきな!」
グルメ細胞のオーラを出して構えるゼブラ。一戦を交える気なのかと私たちは冷や汗をかくが――ラップさんが手で制した。
「やめておこう。私も無事じゃ済まなそうだ」
「正直だな。嘘をついてるのはやはりあんたか……所長」
「!」
「トリコが『あの生物のことを何か知ってるのか』と訊いたとき、血圧や心拍数…声紋がわずかにブレた。舞獣姫がこの男に『説明をお願いします』と言ったときもな」
「フンッ、地獄耳が……」
「所長、お願いしますよ……」
「急に来て、いったいどういうことだ? あの生物のこと……何か知ってるのか?」
「それを調べるために引き取るんだ」
トリコの問いかけにマンサム所長は只ならぬ雰囲気で答える。するとヘルメットの男性が小松さんの前に詰め寄ろうとしたので、私はとっさに二人の間に入った。
「奴は厨房だな」
「あっ、あの……」
「……説明をお願いします」
「調べるためだと言ったはずだが」
「それで『はい、そうですか』と納得いくと思いますか? それに、料理人にとって神聖なる厨房に、理由なく入るのはいかがかと」
「ホテルの料理人でもない奴が何を言う」
「コックでなくとも、ここの厨房に入ることを認められた者ですから」
それにここで過ごしている間、小松さんだけでなく他のコックにとって、『ホテルグルメの厨房』がどれほど大切なのかを教えてもらった。それを理由なく入るのは土足で家の中に入るようなものである。
私も最初は認めてもらえなかったけど、それは自分たちの居場所を守るためだ。その場所に立ち入ることを許してもらった以上、私が守れるなら守りたい。
「待てやコラ。あれは俺の獲物だ!」
「ゼブラ!」
さらに私たちの間に入って男性に詰め寄ったゼブラ。それを止めたのはマンサム所長だ。
「やめとけ。お前では勝てんぞ」
「あ!?」
「彼はラップ。『第0ビオトープ』の職員だ」
「第0だぁ!? ビオトープは第1から第8までじゃなかったのか!?」
IGOの会長の息子で美食屋四天王という、重大なポジションにいるトリコすらも知らなかったみたい。もちろん私も第0ビオトープなんて聞いたことがない。
「ああ。――人間界にはな」
「あ?」
「ん? 『人間界には』ということは、もしかして――!」
「そうだ。第0ビオトープがあるのはグルメ界だ」
「!」
「IGOの研究所がグルメ界に!?」
まさかと思って言ってみたけど本当に予想通りとは思わなかった。トリコだけでなく小松さんも驚いている。
「つまり、グルメ界の環境を克服したってわけだ。IGOにまだそんな実力者がいたとはな」
「いや、IGOの人間ではない」
「ハアッ?」
「第0ビオトープで働く者は、会長自らが依頼した民間人の実力者だ」
「民間人?」
「ああ。人間界では別の職を持つ兵(ツワモノ)ぞろいの精鋭……研ぎ師・メルクに、再生屋・与作も、実は第0ビオトープの職員だ」
「メルクさんに与作さんが……!?」
「結構身近にそんなスゴい人がいたんだね……」
与作さんに関してはグルメ界に入ったサニーを連れ戻したって言うからともかく、まさかメルクさんの師匠である初代メルクがそんなに強いとは思わなかった。一度会ってみたいかも。
「与作だぁ!?」
「お前は与作の強さを知ってるよな」
あっ、そうか。ゼブラは与作と鉄平の師弟によってグルメ刑務所に送られたんだっけ。
「本当なら、お嬢ちゃんも第0ビオトープにスカウトしたいと言っていたが……」
「お断りします」
「そう返されると会長もわかっていたさ。まだ若いし、自由な人生を楽しむがいい。バッハッハッハッ!」
もしかして一龍会長が私に直接会いたいって言ったのも、私のことを見極めるためだったのかな?
「てめぇ……与作の仲間ってわけか! おもしれぇ! かかってきな!」
グルメ細胞のオーラを出して構えるゼブラ。一戦を交える気なのかと私たちは冷や汗をかくが――ラップさんが手で制した。
「やめておこう。私も無事じゃ済まなそうだ」
「正直だな。嘘をついてるのはやはりあんたか……所長」
「!」
「トリコが『あの生物のことを何か知ってるのか』と訊いたとき、血圧や心拍数…声紋がわずかにブレた。舞獣姫がこの男に『説明をお願いします』と言ったときもな」
「フンッ、地獄耳が……」
「所長、お願いしますよ……」