合体技炸裂! 世界一のコーラいただきます!
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「オ…自食作用(オートファジー)が……そろそろ限界だ……」
「俺も…もう喉が枯れそうだ……」
「すまねぇ、瑞貴、小松。せっかく取り出すのに苦労したメロウコーラ……さっきの奴に奪われちまった。せっかくお前らが指示してくれたのに……」
愕然とするトリコとゼブラ。だけどおかしい……レシピ本を一緒に見た小松さんは無我夢中で忘れていたようだけど、私たちは顔を見合わせて改めてトリコとゼブラと向き合う。
「トリコ……あの、コーラを出した猛獣は?」
「あ? 向こうにいるぜ」
ゼブラが指差した方向には、離れた場所で座っているサラマンダースフィンクス。目を潤ませる様子を見て私は気づいた。
「まだだよ!」
「『まだ』?」
「小松さん、レシピ本を」
「はい!」
私の言葉にゼブラは不思議そうにしていたけど、小松さんがレシピ本を開いて見せてくれた。もう一度確認するけど……うん、間違いない!
「コーラは最初、涙腺の表面に溜まって酸化した灰汁のようなモノが出るの」
「もちろん、それも立派なコーラですけど。そのあとに出るコーラが、本当に熟成されたモノ……」
「何故それが、まだ出ていないと?」
「「量だよ/です!」」
「本来のコーラはそれの数十倍から数百倍の量――決して一人では飲み干せない量だからなの」
「もしもう出ていたとしたら、ここら辺はコーラのプールになってるはずですよ」
「「まさか!」」
トリコとゼブラも気づいたみたいでサラマンダースフィンクスを見る。周りの瓦礫の様子からして鳥人間と戦ったとはいえ、トリコたちが次のコーラが出るのを目撃しているなら私にそう言うはずだ。
「これから溢れ出る涙こそが!」
「本当のメロウコーラです!」
〈ゴアアァァアアア!!〉
サラマンダースフィンクスは再び流した涙を天井に向けた。それはまるでコーラの噴水のようで、離れている私たちにまで飛び散って来る。
「ス、スゲェ炭酸! まるで爆竹みてぇな音とシュワシュワ感だ! 体中の血流が一気に加速してきた!」
「ハァー! これがメロウコーラか!」
「なんて爽快感でしょう!」
「気持ちいい……!」
疲れた体にメロウコーラが沁み渡って、なんとも言えない気持ちよさに私も立ち上がれるほど回復した。
「俺も…もう喉が枯れそうだ……」
「すまねぇ、瑞貴、小松。せっかく取り出すのに苦労したメロウコーラ……さっきの奴に奪われちまった。せっかくお前らが指示してくれたのに……」
愕然とするトリコとゼブラ。だけどおかしい……レシピ本を一緒に見た小松さんは無我夢中で忘れていたようだけど、私たちは顔を見合わせて改めてトリコとゼブラと向き合う。
「トリコ……あの、コーラを出した猛獣は?」
「あ? 向こうにいるぜ」
ゼブラが指差した方向には、離れた場所で座っているサラマンダースフィンクス。目を潤ませる様子を見て私は気づいた。
「まだだよ!」
「『まだ』?」
「小松さん、レシピ本を」
「はい!」
私の言葉にゼブラは不思議そうにしていたけど、小松さんがレシピ本を開いて見せてくれた。もう一度確認するけど……うん、間違いない!
「コーラは最初、涙腺の表面に溜まって酸化した灰汁のようなモノが出るの」
「もちろん、それも立派なコーラですけど。そのあとに出るコーラが、本当に熟成されたモノ……」
「何故それが、まだ出ていないと?」
「「量だよ/です!」」
「本来のコーラはそれの数十倍から数百倍の量――決して一人では飲み干せない量だからなの」
「もしもう出ていたとしたら、ここら辺はコーラのプールになってるはずですよ」
「「まさか!」」
トリコとゼブラも気づいたみたいでサラマンダースフィンクスを見る。周りの瓦礫の様子からして鳥人間と戦ったとはいえ、トリコたちが次のコーラが出るのを目撃しているなら私にそう言うはずだ。
「これから溢れ出る涙こそが!」
「本当のメロウコーラです!」
〈ゴアアァァアアア!!〉
サラマンダースフィンクスは再び流した涙を天井に向けた。それはまるでコーラの噴水のようで、離れている私たちにまで飛び散って来る。
「ス、スゲェ炭酸! まるで爆竹みてぇな音とシュワシュワ感だ! 体中の血流が一気に加速してきた!」
「ハァー! これがメロウコーラか!」
「なんて爽快感でしょう!」
「気持ちいい……!」
疲れた体にメロウコーラが沁み渡って、なんとも言えない気持ちよさに私も立ち上がれるほど回復した。