合体技炸裂! 世界一のコーラいただきます!
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目を覚まして見えたのは、前にも見たことがあった不思議な空間。こうなると生死の挟間みたいだね。
『また我らを抑えたか、姫よ』
『そこまでして彼らを守ろうとする意味がわかりませんね』
玄武、朱雀……。だって私が抑えなきゃあんたたちは表に出ていたでしょ?
『当然だ。俺たちならあいつを一瞬で消し去ることができる』
『このグルメピラミッドやらを崩壊させても、なんら後悔はない』
白虎、青龍……。でもそうしたら、トリコもゼブラも小松さんも無事じゃ済まない。二人は私の仲間を直接見たでしょ?
『トリコか……』
『俺はあいつが姫と共にいる資格があると思えません。姫の忠告も無視するほどですから』
私が誰と一緒にいるか……それを決めるのは私だけだよ。彼のおかげで私は独りじゃなくなった……たくさんの出会いと冒険を教えてくれた……それだけで充分だよ!
『……なるほど』
『私たちもいずれ自分の目で直接確認したいですね。あなたがそれほどまで信じる仲間を』
いつか、玄武と朱雀と会わせる日が来るかもしれない。……でもそれは表に出すということだから、できるだけ避けたいけどね。
パアアァァアアア――……!
空間の隙間から日差しのような光が射し込んで来た。これは目覚めの合図だろう。じゃあ私、行くね……――。
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ドクンッ……ドクンッ……。
「な、何っ!? 生きてやがったか!」
「ヒエッ!」
「何っ!? こいつ、まだ……!」
耳に届いた心臓の鼓動にゼブラが叫ぶと、小松はトリコにしがみつき、トリコは倒し切ってないのかと思い構えた。だが――。
「いや、こいつじゃねぇ。――死んだかと思っていた奴が、まだいたろ」
「「…………!」」
横目で見るゼブラの言葉にトリコと小松は目を見開いて振り向くと、瑞貴の手がピクリと動いていた。