合体技炸裂! 世界一のコーラいただきます!
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それを見届けるゼブラは、脳裏に村であった瑞貴と小松の会話を思い浮かべる。
『ゼブラさん』
『僕らからも条件があります』
『なんだよ、まだあんのかよ』
『トリコに、どうか――力一杯協力してあげてくださいね』
『お願いします』
『……わーったよ』
瑞貴と小松が出した最後の条件――『トリコに力一杯協力すること』。だからゼブラは道中でもトリコに協力を惜しまなかったのだ。依頼されたからだけでなく、二人との約束を果たすために。
「約束したからな。嘘を吐くふざけた真似はしねぇよ」
「ゼブラさん……!」
チラッとこちらを見たゼブラに小松は目を輝かせた。自分たちとの約束をちゃんと守ってくれているのだと、その目でハッキリ見たのだから。
〈ギュエエ!〉
「「!」」
鳥人間は吹っ飛びながら鳴くと、地面に叩きつけられたにも関わらず立ち上がり、よろけながらもこちらへ歩いて来る。
〈ギュエエ……ギュエェェエエエ!〉
「な、なんてタフな奴だ……! あのパンチをマトモにくらって……!」
「だが――ここまでだ。こいつの命はいずれ朽ちる」
「ゼブラ……」
「ココの奴は確か生物の死相が見えたが、俺は数え切れねぇほどの生物を殺してきたからな。ハハッ、いつの間にか死神の足音が聞こえるようになった」
「死神の足音……?」
ゼブラの言葉に小松は不思議に思った。ココは『視える』が、ゼブラには『聞こえる』、用途は違うがそれが共通するモノは――『死』。
「こいつは恐らく、数日しか保(モ)たん。楽しいバトルを提供してくれた礼に特別に聞かせてやろう。――死神の足音を、声に変えて」
鳥人間へ向かって歩くゼブラのオーラに、グルメ細胞の悪魔・デーモンボイスが黒装束を着て大鎌を持っていた。
「死音」
息のように吐き出した静かな音。しかしそれは鳥人間にはしっかり届いており、みるみる痩せ細ると倒れた。
「チョーシに乗った…罰だ」
完全に決着が着いたのを確認し、トリコと小松はゼブラのそばに行って鳥人間を見下ろす。痩せ細った以外は腹にダメージの痕が残っているだけだ。
「にしても、人間界の生き物じゃねぇかもしれねぇな」
「ああ……まさかこんな生物がいたとはな。前に似た奴を雲の上で見たことがあるが、そいつも相当得体の知れねぇ奴だった」
「気になったのは獰猛さだ。これは空腹から来るモノだろう。まるで何百年…いや何千、何万年とメシを食ってないかのような、尋常じゃない必死さだった」
「何万年……そんなに何も食わずに生きてる奴がいるとは、考えにくいな」
「そういえば僕らが最初に会ったとき、この生物は今のように痩せ細っていました。逃げたあとだったので結果はわかりませんでしたが、モノクロプスに噛みついたのも食べるためだったんですね……」
三人がそんな会話をしている中、うしろにいる瑞貴の手がピクリと動いていたことにすぐ気づかなかった――。
『ゼブラさん』
『僕らからも条件があります』
『なんだよ、まだあんのかよ』
『トリコに、どうか――力一杯協力してあげてくださいね』
『お願いします』
『……わーったよ』
瑞貴と小松が出した最後の条件――『トリコに力一杯協力すること』。だからゼブラは道中でもトリコに協力を惜しまなかったのだ。依頼されたからだけでなく、二人との約束を果たすために。
「約束したからな。嘘を吐くふざけた真似はしねぇよ」
「ゼブラさん……!」
チラッとこちらを見たゼブラに小松は目を輝かせた。自分たちとの約束をちゃんと守ってくれているのだと、その目でハッキリ見たのだから。
〈ギュエエ!〉
「「!」」
鳥人間は吹っ飛びながら鳴くと、地面に叩きつけられたにも関わらず立ち上がり、よろけながらもこちらへ歩いて来る。
〈ギュエエ……ギュエェェエエエ!〉
「な、なんてタフな奴だ……! あのパンチをマトモにくらって……!」
「だが――ここまでだ。こいつの命はいずれ朽ちる」
「ゼブラ……」
「ココの奴は確か生物の死相が見えたが、俺は数え切れねぇほどの生物を殺してきたからな。ハハッ、いつの間にか死神の足音が聞こえるようになった」
「死神の足音……?」
ゼブラの言葉に小松は不思議に思った。ココは『視える』が、ゼブラには『聞こえる』、用途は違うがそれが共通するモノは――『死』。
「こいつは恐らく、数日しか保(モ)たん。楽しいバトルを提供してくれた礼に特別に聞かせてやろう。――死神の足音を、声に変えて」
鳥人間へ向かって歩くゼブラのオーラに、グルメ細胞の悪魔・デーモンボイスが黒装束を着て大鎌を持っていた。
「死音」
息のように吐き出した静かな音。しかしそれは鳥人間にはしっかり届いており、みるみる痩せ細ると倒れた。
「チョーシに乗った…罰だ」
完全に決着が着いたのを確認し、トリコと小松はゼブラのそばに行って鳥人間を見下ろす。痩せ細った以外は腹にダメージの痕が残っているだけだ。
「にしても、人間界の生き物じゃねぇかもしれねぇな」
「ああ……まさかこんな生物がいたとはな。前に似た奴を雲の上で見たことがあるが、そいつも相当得体の知れねぇ奴だった」
「気になったのは獰猛さだ。これは空腹から来るモノだろう。まるで何百年…いや何千、何万年とメシを食ってないかのような、尋常じゃない必死さだった」
「何万年……そんなに何も食わずに生きてる奴がいるとは、考えにくいな」
「そういえば僕らが最初に会ったとき、この生物は今のように痩せ細っていました。逃げたあとだったので結果はわかりませんでしたが、モノクロプスに噛みついたのも食べるためだったんですね……」
三人がそんな会話をしている中、うしろにいる瑞貴の手がピクリと動いていたことにすぐ気づかなかった――。