連携調理! ##NAME1##と小松が操るトリコとゼブラ!

夢小説設定

この小説の夢小説設定
名前
名前の最初の一文字

瑞貴さん。僕、なんとなく理解できました……!」

「小松さんも? ちょうど私も同じことを想っているよ」


サラマンダースフィンクスは、獲物を食べて得た栄養をブドウ糖として涙腺に溜め込んでいるんだ。それを年に一度、体の外に排出する時期が今!

ウミガメが産卵のとき泣いているように見えるのは、体内に溜まった余分な塩分を排出しているからだと言うけれど……このサラマンダースフィンクスは大量にブドウ糖を涙腺に溜めて排出するんだ。そのブドウ糖こそが――メロウコーラの元!

排出する前にこの本に載っている法則で体に刺激を与えれば、体内の二酸化炭素が涙に溶けて炭酸になってメロウコーラが完成する。料理の完成が見えてきた!


「もう少しだよ、トリコ! ゼブラさん!」

「よろしくお願いします!」

「「オウッ/ああ!」」


トリコとゼブラの振り向いた表情と力強い返事……とても頼もしい。そして私と小松さんがいれば、確実にメロウコーラを採ることができる!


「肩の肉を内側から少しだけほぐしてください!」


小松さんがそう指示を出すと、サラマンダースフィンクスが再びタテガミを鋭くした。


「音壁!!」

「フライングフォーク!!」

〈ゴアアアッ!?〉


するとゼブラが音壁を三つに分けて攻撃を防ぎ、その間にトリコがうしろからフライングフォークを狙い通りの位置に繰り出した。

サラマンダースフィンクスがタテガミを落として行き、トリコとゼブラがそれをよけていく。次は私の番だ!


「伸びたタテガミは切り落して構わないよ!」

「なんだ、早く言え! ボイスカッター!!」


本の順で呼んでいるからごめんね! でもゼブラのボイスカッターでタテガミもだいぶ削られた!


瑞貴! 小松! 次だ!」

「「うん/はい!」」


私たちの指示の元、トリコもゼブラも正確に攻撃という名の調理をしてくれる。ズレがあれば私たちが声を出して指示を出せばいい。

この連続攻撃にさすがのサラマンダースフィンクスも疲れてきたのか頭を地に当てた。だけどトリコもゼブラも肩で息をしている。


「しっかしタフだな……!」

「これだけやってやっと大人しくなりやがった……!」

「トリコ! ゼブラさん! 最後の行程だよ!」

「尻尾の先を力一杯叩いてください!」


瓦礫の中から出てきたサラマンダースフィンクスの、蛇の頭をした尻尾――これが最後だ! 尻尾にも意思があるからトリコとゼブラを攻撃しようと飛び出して来る。
4/8ページ
スキ