最大最強の狼! バトルウルフ、復活!
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「なんですか!? この声!」
「忘れとった! メインイベント!」
「メインイベント?」
私が首を傾げると扉が開いた。そこはたくさんの人で溢れかえって、中央のアクリル版の中にある闘技場では、ガララワニとトロルコングが対峙している。様々な迫力に初めて見る小松さんは驚いていた。
「うわあ!」
「おおっ、まだ前座試合か。間に合ったぜ」
「なんですか、ここは!?」
「グルメコロシアム――猛獣たちの戦闘力、捕獲レベルを計る闘技場だ。だが実際は金持ちや権利者、IGOの加盟国のVIPたちの道楽の場」
「どうりで見た人たちだと……」
「世界各国の首脳たちがいる。私もテレビでしか見たことのない人ばかりだ」
みんなガララワニとトロルコングのバトルに興奮しているな。あの人たちにとって、この場はスポーツ試合や競馬を見るのと同じなのか。
「ここじゃ賭けも行われ、一日で国家予算並の金が動く。バトルを見たさにIGOに加盟する首脳もいるくらい、刺激的な場所だ」
「へー。野生とかじゃ身の危険が大きいし、ここだと美食屋ぐらいの実力を持たなくても猛獣の姿やバトルを見れるんだね」
「これも組織には必要なんだ。裕福な連中からバトルで金を搾り取り、飢えで苦しむ貧しい国に回す」
「寄付をするってことですか?」
「ああ。国連の一部所だったIGOは、グルメ食材への需要により独立。今じゃ加盟国三百六十の国際機関だ」
「まるで瑞貴さんみた――」
「あ――っ!! 決着が着きましたよ!」
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
私みたいと言おうとした小松さんの言葉を遮り、三人の意識を闘技場に向ける。大きな歓声と共にガララワニが倒れた。
《勝者・トロルコング!!》
トロルコングが勝ったおかげでガララワニの券が飛び散っていく。元の世界だと競馬場みたいな光景だな。
「そんだけの国の貧富の格差は簡単には埋まらねぇ。だからこうして荒療治してるんだ。まあ、このところ数年前に現れた不思議な寄付者がいるから少し助かっているがな」
「それって、み――」
「今思ったんですけど、私たちもこの場所に入ってよかったんですか!?」
再び小松さんの言葉を遮り、興奮しているように見せかけてマンサム所長に問いかける。だって加盟国や非加盟国にも関係なしでやってるから、バレたら制限されそうだもん。
「トリコの連れなら歓迎するさ。にしても、嬢ちゃん。もしかしてトリコの彼女か?」
「「断じて違います!」」
マンサム所長が誤解してたから否定すると、何故か小松さんも一緒に叫んでくれた。
「瑞貴さんはトリコさんなんかに勿体無いです!」
「そこ!?」
「てか小松、『なんかに』ってなんだよ!」
むしろ勿体無いのは私のほうだよ。四天王だから恐れ多いし、トリコが相手だとあの子が黙っていられない。
「まっ、なんにしてもバトルに興味ねぇよ」
「そう言うな。首相共が会議サミットを吹っ飛ばして来るぐらい、とんでもねぇメインイベントがあるんだ!」
「「「?」」」
ついにファイナルになって盛り上がりは一層増している。私たちはマンサム所長に案内されて一番前の特別席に座った。私はトリコと小松さんの間。マンサム所長は私と反対側のトリコの隣で再びお酒を飲んでいる。
《続いて本日のメインイベント! 選手たちの入場です!!》
「おっ、始まるぞ!」
飲む手を止めたマンサム所長に続いて私たちも闘技場に注目すると、檻のゲートが開いた。
《まず第一ゲートから、北の大陸の暴れ屋・エレファントサウルス!!》
捕獲レベル17の爬虫獣類・エレファントサウルス。
《第二ゲートからは、水陸両用の悪魔・ガウチ!!》
捕獲レベル13の哺乳獣類・ガウチ。
《おぉっと! 今度はボスの登場だ! 第三ゲートからはシルバーバックだ!!》
虹の実のときに出会ったのと同じ種類、トロルコングのボスで捕獲レベル10の哺乳獣類・シルバーバック。
《第四ゲートから現れたのは、空から舞い降りた死神・怪鳥ゲロルド!!》
捕獲レベル15の鳥獣類・ゲロルド。そういえば『トリコ』の映画にも出て来たな。
「忘れとった! メインイベント!」
「メインイベント?」
私が首を傾げると扉が開いた。そこはたくさんの人で溢れかえって、中央のアクリル版の中にある闘技場では、ガララワニとトロルコングが対峙している。様々な迫力に初めて見る小松さんは驚いていた。
「うわあ!」
「おおっ、まだ前座試合か。間に合ったぜ」
「なんですか、ここは!?」
「グルメコロシアム――猛獣たちの戦闘力、捕獲レベルを計る闘技場だ。だが実際は金持ちや権利者、IGOの加盟国のVIPたちの道楽の場」
「どうりで見た人たちだと……」
「世界各国の首脳たちがいる。私もテレビでしか見たことのない人ばかりだ」
みんなガララワニとトロルコングのバトルに興奮しているな。あの人たちにとって、この場はスポーツ試合や競馬を見るのと同じなのか。
「ここじゃ賭けも行われ、一日で国家予算並の金が動く。バトルを見たさにIGOに加盟する首脳もいるくらい、刺激的な場所だ」
「へー。野生とかじゃ身の危険が大きいし、ここだと美食屋ぐらいの実力を持たなくても猛獣の姿やバトルを見れるんだね」
「これも組織には必要なんだ。裕福な連中からバトルで金を搾り取り、飢えで苦しむ貧しい国に回す」
「寄付をするってことですか?」
「ああ。国連の一部所だったIGOは、グルメ食材への需要により独立。今じゃ加盟国三百六十の国際機関だ」
「まるで瑞貴さんみた――」
「あ――っ!! 決着が着きましたよ!」
「「「「「うおおぉぉおおお!!」」」」」
私みたいと言おうとした小松さんの言葉を遮り、三人の意識を闘技場に向ける。大きな歓声と共にガララワニが倒れた。
《勝者・トロルコング!!》
トロルコングが勝ったおかげでガララワニの券が飛び散っていく。元の世界だと競馬場みたいな光景だな。
「そんだけの国の貧富の格差は簡単には埋まらねぇ。だからこうして荒療治してるんだ。まあ、このところ数年前に現れた不思議な寄付者がいるから少し助かっているがな」
「それって、み――」
「今思ったんですけど、私たちもこの場所に入ってよかったんですか!?」
再び小松さんの言葉を遮り、興奮しているように見せかけてマンサム所長に問いかける。だって加盟国や非加盟国にも関係なしでやってるから、バレたら制限されそうだもん。
「トリコの連れなら歓迎するさ。にしても、嬢ちゃん。もしかしてトリコの彼女か?」
「「断じて違います!」」
マンサム所長が誤解してたから否定すると、何故か小松さんも一緒に叫んでくれた。
「瑞貴さんはトリコさんなんかに勿体無いです!」
「そこ!?」
「てか小松、『なんかに』ってなんだよ!」
むしろ勿体無いのは私のほうだよ。四天王だから恐れ多いし、トリコが相手だとあの子が黙っていられない。
「まっ、なんにしてもバトルに興味ねぇよ」
「そう言うな。首相共が会議サミットを吹っ飛ばして来るぐらい、とんでもねぇメインイベントがあるんだ!」
「「「?」」」
ついにファイナルになって盛り上がりは一層増している。私たちはマンサム所長に案内されて一番前の特別席に座った。私はトリコと小松さんの間。マンサム所長は私と反対側のトリコの隣で再びお酒を飲んでいる。
《続いて本日のメインイベント! 選手たちの入場です!!》
「おっ、始まるぞ!」
飲む手を止めたマンサム所長に続いて私たちも闘技場に注目すると、檻のゲートが開いた。
《まず第一ゲートから、北の大陸の暴れ屋・エレファントサウルス!!》
捕獲レベル17の爬虫獣類・エレファントサウルス。
《第二ゲートからは、水陸両用の悪魔・ガウチ!!》
捕獲レベル13の哺乳獣類・ガウチ。
《おぉっと! 今度はボスの登場だ! 第三ゲートからはシルバーバックだ!!》
虹の実のときに出会ったのと同じ種類、トロルコングのボスで捕獲レベル10の哺乳獣類・シルバーバック。
《第四ゲートから現れたのは、空から舞い降りた死神・怪鳥ゲロルド!!》
捕獲レベル15の鳥獣類・ゲロルド。そういえば『トリコ』の映画にも出て来たな。