奇々怪々! 謎の古文書と棺の中の生き物!
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「うわあぁぁあああ!」
「っく!」
ボチャン!
小松さんを抱えながらどんどん下に落ちてしまったけど、大量の砂と水がクッションとなって床に激突は免れた。
「み、水? しまった……今ので砂漠の地下水がピラミッド内に入って来ちゃったのかも……」
「だけどちょうどよかったよ。水分補給ができるんだからね」
「そうですね……――って!」
「ん?」
さっきまで私に同意した小松さんは、現状を見てヒドく驚くと飛び退いた。なんかグルメピラミッドに到着したときのとデジャヴを感じるな。
「あっ、ごめん。嫌だったかな」
「滅相もありません!」
私は壁から流れ落ちる水を両手ですくってひと口飲む。万が一毒が入ってても私にはなんともないけど、この水は普通に飲んでも無害のモノだとわかった。
「小松さんも少し飲んだらいいよ。さっきから叫びっぱなしで疲れたでしょ」
「はい、いただきます」
小松さんも片手ですくって水を飲み、もう一つの手に持っていたメルク包丁を見る。
「それにしてもメルク包丁……なんて切れ味なんだ! これは厨房以外で使うのはやめたほうがいいですね……」
「でも、小松さんのおかげで助かったよ。ありがとう」
「い、いえ! 守るって言ったので当然ですよ!」
……メルク包丁を布で包んでカバンに仕舞った小松は、瑞貴の笑顔を見て顔を真っ赤にした。
「今度はどこに来ちゃったんでしょうか……?」
「とりあえず先を進もう。ここにいても何も始まらないしね」
「そうですね」
通路を見つけた私たちは進んで行くと、今まで一本道だったけどついに分かれ道を発見した。
どっちに進むべきか迷っていると、ちょうど二つの分かれ道に向かう方向にそれぞれ例のバーコードを発見する。
「小松さん、ここにあのバーコードが」
「あっ! そうだ、こういうときにはこれを使えば……」
小松さんはペロットを取り出し、まずは左のバーコードをスキャンする。表示された光は赤かった。次いで右のバーコードをスキャンすると、今度は青く光った。
「こっちです」
「本当に便利だよね、それ」
無暗に道を選ばなくていいから安心する。こういう場所だと私の第六感はどの道でも反応しちゃいそうなんだよね。だって安全なルートでも猛獣がいるのは変わりないし。
「あれ? また分かれ道だね」
「そしてこれを……」
進んで行くとまた分かれ道を発見した。今度は右が赤く、左が青く光った。だけど次いで黄色く光り、画面を覗けばゲームに出てきそうな獣が表示される。
「なんでしょうか?」
「なんかの獣みたいな形だね。とりあえず気をつけながら行こうか」
「はい。そうですね」