封印された声! 異空間グルメピラミッド!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《いいか、一度しか言わねぇからよく聞け。今、お前らがいる場所はグルメピラミッドの地下だ》
「ええっ!?」
《俺たちも今ピラミッドに到着した》
「ここがピラミッドの中!?」
「ハハッ、スッゴい偶然。流された場所がゴールなんてね……」
《実際は城のような造りだが、相当得体がしれねぇ……。いいか小僧、小娘、今お前らがするべきことは二つ、まずは死なねぇ努力と》
「「死なない努力……」」
《もう一つは……この旅が終わったあとのパーティーで食う、メシの献立を考えとくことだな!》
「フフッ。得体が知れない場所で献立を考えるなんて、確かに気分転換になりますね」
「はい! わかりました! ありがとうございます、ゼブラさん!」
これはゼブラなりに私たちの恐怖心を和らげるつもりなんだろう。もちろん自分が食べたいからって言う理由もあるだろうけど、不器用な優しさにホッとする。
《それと小僧》
まだ何かあるのか? それも小松さんだけをご指名とは。
《小娘は流砂の中でお前を守るため力を使ったから、かなり体力をかなり消耗している》
「ええっ!? そうなんですか、瑞貴さん!」
「バラさないでくださいよ……」
《今度は小僧……お前が小娘を守れ。男だろ、できねぇとは言わせねぇぞ》
ゼブラの気配が完全に消えた。それにしても小松さんになんてムチャなことを言うんだろう。あの場で『大丈夫です』なんて答えてもゼブラに嘘は通用しないから結局バレてしまうか。
「少し休んだら動けるぐらい回復するし、食料も少し携帯しているから、小松さんも安心して」
「いえ、確かに僕は瑞貴さんに守られていました。僕が叫ぶだけしかできなかったのに瑞貴さんは僕を守りながら戦ってくれたし、それにゼブラさんも僕らが流砂に流されている間もずーっと絶え間なく力強い言葉を投げかけてくれて……!」
力強い言葉、ねぇ……。確かに流されている間にずっとゼブラの言葉が聞こえていた。
『自業自得だが小僧、小娘……とりあえず踏ん張りな。いいか、勝手に死ぬんじゃねぇぞ! 勝手に死んだら――殺すからな!』
「決して励ましとはいえない厳しい言葉ばかりだったけど……」
「死んだら殺すって……死体を切り刻む気かも」
「ヒイイッ! 怖いこと言わないでくださいよー!」
あのゼブラならやりかねない。まあ、おかげで『死んでたまるか!』って思えるから、励ましになっていると言えばなってるけどね。
「よし、よし! ここがグルメピラミッドなら、僕も少しぐらい力にならなくちゃ! 死なないように気をつけながら、メロウコーラに繋がる情報を一つでも見つけなきゃ!」
「そうだね。ずっとここにいても何も始まらないし」
その決意に私は微笑んで立ち上がった。うん、少しでも休んだしゼブラとトリコが来るって思ったら気が楽になった。
「瑞貴さん、僕に寄りかかってください。支えることならできます!」
「そこまでしなくても大丈夫だよ、ありがとう。でもこの中は私も何があるかわからないし、慎重に行こう」
「はい。それと――僕が瑞貴さんをお守りします!」
「頼もしいね。そう言ってもらえて嬉しいよ」
これは本心で言っている。トリコの旅に同行し続けたせいか、小松さんは心も強くなってきた。それでも優しさが変わらないからホッとする。
「ええっ!?」
《俺たちも今ピラミッドに到着した》
「ここがピラミッドの中!?」
「ハハッ、スッゴい偶然。流された場所がゴールなんてね……」
《実際は城のような造りだが、相当得体がしれねぇ……。いいか小僧、小娘、今お前らがするべきことは二つ、まずは死なねぇ努力と》
「「死なない努力……」」
《もう一つは……この旅が終わったあとのパーティーで食う、メシの献立を考えとくことだな!》
「フフッ。得体が知れない場所で献立を考えるなんて、確かに気分転換になりますね」
「はい! わかりました! ありがとうございます、ゼブラさん!」
これはゼブラなりに私たちの恐怖心を和らげるつもりなんだろう。もちろん自分が食べたいからって言う理由もあるだろうけど、不器用な優しさにホッとする。
《それと小僧》
まだ何かあるのか? それも小松さんだけをご指名とは。
《小娘は流砂の中でお前を守るため力を使ったから、かなり体力をかなり消耗している》
「ええっ!? そうなんですか、瑞貴さん!」
「バラさないでくださいよ……」
《今度は小僧……お前が小娘を守れ。男だろ、できねぇとは言わせねぇぞ》
ゼブラの気配が完全に消えた。それにしても小松さんになんてムチャなことを言うんだろう。あの場で『大丈夫です』なんて答えてもゼブラに嘘は通用しないから結局バレてしまうか。
「少し休んだら動けるぐらい回復するし、食料も少し携帯しているから、小松さんも安心して」
「いえ、確かに僕は瑞貴さんに守られていました。僕が叫ぶだけしかできなかったのに瑞貴さんは僕を守りながら戦ってくれたし、それにゼブラさんも僕らが流砂に流されている間もずーっと絶え間なく力強い言葉を投げかけてくれて……!」
力強い言葉、ねぇ……。確かに流されている間にずっとゼブラの言葉が聞こえていた。
『自業自得だが小僧、小娘……とりあえず踏ん張りな。いいか、勝手に死ぬんじゃねぇぞ! 勝手に死んだら――殺すからな!』
「決して励ましとはいえない厳しい言葉ばかりだったけど……」
「死んだら殺すって……死体を切り刻む気かも」
「ヒイイッ! 怖いこと言わないでくださいよー!」
あのゼブラならやりかねない。まあ、おかげで『死んでたまるか!』って思えるから、励ましになっていると言えばなってるけどね。
「よし、よし! ここがグルメピラミッドなら、僕も少しぐらい力にならなくちゃ! 死なないように気をつけながら、メロウコーラに繋がる情報を一つでも見つけなきゃ!」
「そうだね。ずっとここにいても何も始まらないし」
その決意に私は微笑んで立ち上がった。うん、少しでも休んだしゼブラとトリコが来るって思ったら気が楽になった。
「瑞貴さん、僕に寄りかかってください。支えることならできます!」
「そこまでしなくても大丈夫だよ、ありがとう。でもこの中は私も何があるかわからないし、慎重に行こう」
「はい。それと――僕が瑞貴さんをお守りします!」
「頼もしいね。そう言ってもらえて嬉しいよ」
これは本心で言っている。トリコの旅に同行し続けたせいか、小松さんは心も強くなってきた。それでも優しさが変わらないからホッとする。