##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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「にしても、この熱と乾燥はヤバい! 体の水分が……――っ、あれは!」
トリコは離れた場所で砂漠に咲く花……ではなく、花を頭に付けてこちらに泳いでくる猛獣を見つけた。捕獲レベル9の角獣類・サンドフラワーフィッシュである。
「しめた! サンドフラワーフィッシュ!」
〈ガロロロロ!!〉
「ぜってぇ捕まえろよ!」
「任せろ! フォーク!!」
砂の中から飛び出したサンドフラワーフィッシュの中心にトリコは滑り込み、フォークの一撃で見事に仕留めた。
そしてサンドフラワーフィッシュの身を全て刺し身して切り、頭の花に付いた葉っぱを皿代わりにしてトリコとゼブラは食事にする。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
(トリコの血液の流れる音が変わった……。血管内に大量の水分を蓄えることに成功したみてぇだな)
サンドフラワーフィッシュを食したことで乾燥した肌も元に戻っていく。貴重な食料なのでよく噛んで少しでも栄養がいきわたるように味わって食べていた。
(適応するんだ……この環境に!)
食事も終了し、トリコとゼブラは再びデザートラビリンスを歩いて行く。食事で時間を取ったが瑞貴と小松はマップの圏外には行ってないそうだ。
「平気か、ゼブラ?」
「ああ? 何がだ?」
「もうこの砂漠に適応できたのか?」
「適応……? バカ言え、これに近い暑さはグルメ刑務所のマグマシーズンで経験済みだ」
いくら溶岩が噴き出すマグマシーズンとはいえ、ハニープリズン内は所員の安全のためにも対策はしているはずだ。それでもゼブラが経験しているってことは、ハニープリズンの外に出たに違いない。
「お前、刑務所を脱獄したのか!?」
「ただの散歩だよ。それに勘違いすんじゃねぇ……」
「ん?」
「『俺が砂漠に合わせる』んじゃねぇ……『この砂漠が俺に適応するかどうか』だ!」
「そうかい。どうやら適応したみてぇだな」
ある意味ムチャクチャな発想だが、それをやってのけるのがゼブラだとトリコは肩をすくめて笑った。
「しかし、今も瑞貴と小松が無事なら逆に運がよかったのかもしれねぇな。瑞貴は水分が必要になるし、小松はこの暑さに耐えるのは難しかっただろう」
「その運、本物かもしれねぇぜ……」
「ん?」
「あの小僧と小娘……。まるで最初からそこへ向かっていたかのような……食材に寄ってく才能でもあるのか?」
「何?」
「見失わないように追いかけたら――着いちまったぜ」
砂の山に立ってその先を見ながら言うゼブラに、トリコはまさかと思ってゼブラの隣に立つ。その先には――階段が頂点を目指すような三格の形をした建造物があった。
「あ、あれが……――グルメピラミッドか!」
瑞貴と小松を追いかけて来たはずなのに、いつの間にか目的地であるグルメピラミッドへと着いてしまったのだ。
トリコは離れた場所で砂漠に咲く花……ではなく、花を頭に付けてこちらに泳いでくる猛獣を見つけた。捕獲レベル9の角獣類・サンドフラワーフィッシュである。
「しめた! サンドフラワーフィッシュ!」
〈ガロロロロ!!〉
「ぜってぇ捕まえろよ!」
「任せろ! フォーク!!」
砂の中から飛び出したサンドフラワーフィッシュの中心にトリコは滑り込み、フォークの一撃で見事に仕留めた。
そしてサンドフラワーフィッシュの身を全て刺し身して切り、頭の花に付いた葉っぱを皿代わりにしてトリコとゼブラは食事にする。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」
(トリコの血液の流れる音が変わった……。血管内に大量の水分を蓄えることに成功したみてぇだな)
サンドフラワーフィッシュを食したことで乾燥した肌も元に戻っていく。貴重な食料なのでよく噛んで少しでも栄養がいきわたるように味わって食べていた。
(適応するんだ……この環境に!)
食事も終了し、トリコとゼブラは再びデザートラビリンスを歩いて行く。食事で時間を取ったが瑞貴と小松はマップの圏外には行ってないそうだ。
「平気か、ゼブラ?」
「ああ? 何がだ?」
「もうこの砂漠に適応できたのか?」
「適応……? バカ言え、これに近い暑さはグルメ刑務所のマグマシーズンで経験済みだ」
いくら溶岩が噴き出すマグマシーズンとはいえ、ハニープリズン内は所員の安全のためにも対策はしているはずだ。それでもゼブラが経験しているってことは、ハニープリズンの外に出たに違いない。
「お前、刑務所を脱獄したのか!?」
「ただの散歩だよ。それに勘違いすんじゃねぇ……」
「ん?」
「『俺が砂漠に合わせる』んじゃねぇ……『この砂漠が俺に適応するかどうか』だ!」
「そうかい。どうやら適応したみてぇだな」
ある意味ムチャクチャな発想だが、それをやってのけるのがゼブラだとトリコは肩をすくめて笑った。
「しかし、今も瑞貴と小松が無事なら逆に運がよかったのかもしれねぇな。瑞貴は水分が必要になるし、小松はこの暑さに耐えるのは難しかっただろう」
「その運、本物かもしれねぇぜ……」
「ん?」
「あの小僧と小娘……。まるで最初からそこへ向かっていたかのような……食材に寄ってく才能でもあるのか?」
「何?」
「見失わないように追いかけたら――着いちまったぜ」
砂の山に立ってその先を見ながら言うゼブラに、トリコはまさかと思ってゼブラの隣に立つ。その先には――階段が頂点を目指すような三格の形をした建造物があった。
「あ、あれが……――グルメピラミッドか!」
瑞貴と小松を追いかけて来たはずなのに、いつの間にか目的地であるグルメピラミッドへと着いてしまったのだ。