##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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「トリコさ――んっ!!」
「少しは落ち着いてよー!」
超音波は動物が周囲の状況を探るためにも使っている。鮫の嫌な音も出せるゼブラならそれも可能だろう。私は小松さんを抱きしめる腕とは別の手に力を溜める。
二人共、私は小松さんとがんばる! 絶対に会えるって信じているから――!
☆☆☆☆☆
……ゼブラは反響マップで二人の位置を常に確認していた。
「おいおい、マズいな……。どんどん離れて行きやがる……しかも砂の中の獣に追われているぞ」
「どうにかならねぇのか!? 音とか使って助けらんねぇのか!?」
「うるせぇな、少し黙ってろ。小娘が小僧を守りながら対処してる」
「瑞貴が……!」
そう、瑞貴は小松を抱きしめながら襲いかかって来る猛獣の攻撃を防いだり、砂にぶつけて二次災害にならないように攻撃している。それでも流されたままだし、薙刀を使ってないので戦いにくいだろう。
「獣はここから吠え弾を飛ばして追っ払える……。だが小僧と小娘は猛スピードで流されたままだ……。このまま俺のマップ圏外に出ちまったら…もう行方を知る術(スベ)はねぇ……」
「ゼブラ、追うぜ! 小松はいつだって死ぬ覚悟はできてるし、瑞貴は生き抜く覚悟をしているが――俺のパートナーと仲間だ! どうしても救いたい!」
「ハハッ、パートナーと仲間か……。あの小娘には『仲間』ってだけじゃねぇんだろ?」
「ああ。瑞貴は……――俺がこの世で一番愛しいと想っている奴なんだ!」
「ずいぶん大きく出やがったな。それにしても、やっぱり惚れてたか」
ゼブラに嘘は通用しない。瑞貴に対してはもちろん仲間としての気持ちもあるが、ゼブラに深い感情も見抜かれていたのでトリコは堂々と宣言した。
「しかし、お前にちゃんと適応してんのか? あの小僧と小娘は」
「あ?」
「まあいい……。フッ、追うのはいいが流砂は入り組んでる。陸路を行くぜ。デザートラビリンス……しっかり付いて来いよ、トリコ」
反響マップの効果でゼブラは蜃気楼に惑わされない。万が一ゼブラと逸れてしまったら自分まで迷ってしまうので、トリコはしっかり付いて行った。
「気をつけろ……」
「ん?」
「蜃気楼で平坦に見えるが、実際は違う。ピッタリ俺に付いて来な」
今歩いている砂漠は、実は一本の道になっているのだ。もしここから足を踏み外してしまったら蜃気楼に惑わされてしまうだろう。
――だが蜃気楼は攻略しても太陽と砂のコンボでできた熱帯は違う。貯水ラクダがいなくなったので水分も補給できず、トリコも息が上がっていた。
「ハァ……ハァ……」
「どうした? ヘバってんのか?」
「ハッ! お前こそ、ペースが落ちてんじゃねぇのか?」
「なわけねぇだろ。お前に合わせてんだよ、アホが」
「別に俺に合わせる必要ねぇぞ」
「じゃあダッシュで行くかな」
「ご自由に! ……相変わらず負けず嫌いな奴だ。昔っから、意地でも弱音を吐かねぇ奴だったけな」
トリコは昔、ケンカするにしても修業にしても何かと負けず嫌いなゼブラを思い出した。
「少しは落ち着いてよー!」
超音波は動物が周囲の状況を探るためにも使っている。鮫の嫌な音も出せるゼブラならそれも可能だろう。私は小松さんを抱きしめる腕とは別の手に力を溜める。
二人共、私は小松さんとがんばる! 絶対に会えるって信じているから――!
☆☆☆☆☆
……ゼブラは反響マップで二人の位置を常に確認していた。
「おいおい、マズいな……。どんどん離れて行きやがる……しかも砂の中の獣に追われているぞ」
「どうにかならねぇのか!? 音とか使って助けらんねぇのか!?」
「うるせぇな、少し黙ってろ。小娘が小僧を守りながら対処してる」
「瑞貴が……!」
そう、瑞貴は小松を抱きしめながら襲いかかって来る猛獣の攻撃を防いだり、砂にぶつけて二次災害にならないように攻撃している。それでも流されたままだし、薙刀を使ってないので戦いにくいだろう。
「獣はここから吠え弾を飛ばして追っ払える……。だが小僧と小娘は猛スピードで流されたままだ……。このまま俺のマップ圏外に出ちまったら…もう行方を知る術(スベ)はねぇ……」
「ゼブラ、追うぜ! 小松はいつだって死ぬ覚悟はできてるし、瑞貴は生き抜く覚悟をしているが――俺のパートナーと仲間だ! どうしても救いたい!」
「ハハッ、パートナーと仲間か……。あの小娘には『仲間』ってだけじゃねぇんだろ?」
「ああ。瑞貴は……――俺がこの世で一番愛しいと想っている奴なんだ!」
「ずいぶん大きく出やがったな。それにしても、やっぱり惚れてたか」
ゼブラに嘘は通用しない。瑞貴に対してはもちろん仲間としての気持ちもあるが、ゼブラに深い感情も見抜かれていたのでトリコは堂々と宣言した。
「しかし、お前にちゃんと適応してんのか? あの小僧と小娘は」
「あ?」
「まあいい……。フッ、追うのはいいが流砂は入り組んでる。陸路を行くぜ。デザートラビリンス……しっかり付いて来いよ、トリコ」
反響マップの効果でゼブラは蜃気楼に惑わされない。万が一ゼブラと逸れてしまったら自分まで迷ってしまうので、トリコはしっかり付いて行った。
「気をつけろ……」
「ん?」
「蜃気楼で平坦に見えるが、実際は違う。ピッタリ俺に付いて来な」
今歩いている砂漠は、実は一本の道になっているのだ。もしここから足を踏み外してしまったら蜃気楼に惑わされてしまうだろう。
――だが蜃気楼は攻略しても太陽と砂のコンボでできた熱帯は違う。貯水ラクダがいなくなったので水分も補給できず、トリコも息が上がっていた。
「ハァ……ハァ……」
「どうした? ヘバってんのか?」
「ハッ! お前こそ、ペースが落ちてんじゃねぇのか?」
「なわけねぇだろ。お前に合わせてんだよ、アホが」
「別に俺に合わせる必要ねぇぞ」
「じゃあダッシュで行くかな」
「ご自由に! ……相変わらず負けず嫌いな奴だ。昔っから、意地でも弱音を吐かねぇ奴だったけな」
トリコは昔、ケンカするにしても修業にしても何かと負けず嫌いなゼブラを思い出した。