##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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「瑞貴と小松がどっか行っちまったぞ!?」
「なるほどな。これがデザートラビリンスか……」
「っ!」
砂漠に入る前は何もなかったのに、いつのまにか空に向かう石の通路や岩などがたくさん見える。
「な、なんなんだ!? こりゃいったい!?」
「蜃気楼だ。この砂漠に入った瞬間、こいつが小僧を連れ去っちまった」
「瑞貴は!? あいつに蜃気楼は効かないだろ!?」
蜃気楼は環境による自然現象だ。即ち、環境適応能力を持つ瑞貴には効かないはずが『連れ去った』とゼブラが告げたため、トリコは驚く。その理由もゼブラが告げる。
「その能力とやらがあるから、お前のことを『よろしく頼みます』って言って小僧を追いかけて行ったぜ」
「あいつ、またムチャしやがって……! 探せるか、ゼブラ!?」
「余裕だろ。だがこの技は多少神経を削る。その間トリコ……こいつらはお前に任せたぜ」
砂の中から今まで会った猛獣よりもよりも、捕獲レベルが高い猛獣が次々と現れた。
「ああ……やっと俺の出番か!」
蜃気楼――大気中の温度差で光が屈折して現れる幻影。圧倒的温度差、空気中に含まれる多量の不純物、デザートラビリンスは迷宮のような幻影を出現させる。
「よくねぇなぁ……いくら『自然』とはいえ、嘘をつくのは許さねぇぜ! エコーロケーション・反響マップ!!」
超音波を発し、その反響で周囲の状況を知る『エコーロケーション』――高い集中力が必要な技だ。見失ってからあまり時間がたっていないのでと奥とはいえすぐに見つかると思ったが――。
(バカな、まだ見つからねぇ……。いったいどこまで行きやがった。小僧、小娘――!?)
『うわあぁぁあああ!』
『小松さん! 絶対離れないで!』
小松が悲鳴を上げながら瑞貴に抱きついており、瑞貴もまた守護結界を張りながら小松を離すまいと抱きしめている。その様子をゼブラは見つけることができた。
「5連釘パンチ!!」
最後の猛獣を倒したトリコは、両腕を組んで立っているゼブラに顔を向ける。
「どうだゼブラ! 見つかったか!?」
「ああ……かなり遠いな」
「遠い? どこだ!」
「砂の中だ。流砂に引き込まれた」
「無事なのか!?」
「今んとこな……。小娘が結界を張ってるから怪我はしねぇだろ……」
二人の状況を詳しく聴きたいが、心なしかゼブラの声が小さいとトリコは気づく。
(ゼブラ? 声を節声している……能力をフルに使っているのか! おそらくマップを限界まで広げてやがるんだ。その距離は最長で約70キロ……。いったい、どれほど遠くに流されちまったんだ! 瑞貴! 小松!)
☆☆☆☆☆
「うわあぁぁあああ!!」
「小松さん! 絶対離れないで!」
蜃気楼のせいで流砂に呑み込まれる小松さんを追って来たのはいいけど、引き上げることはできなかったから小松さんを抱きしめて守護結界を張っている。超特急のジェットコースターみたいだし、あまりの恐怖に小松さんも私にしがみついてくれた。
ヘタに砂の流れに逆らったら小松さんが怪我してしまうし、一つの流砂を抜けたらまた砂の中の流砂に巻き込まれて流されてしまう。ところどころ猛獣が顔を出すから小松さんの恐怖は倍増。
「瑞貴さ――ん!!」
「大丈夫! ゼブラさんがきっと見つけてトリコと二人で助けてくれる!」
「なるほどな。これがデザートラビリンスか……」
「っ!」
砂漠に入る前は何もなかったのに、いつのまにか空に向かう石の通路や岩などがたくさん見える。
「な、なんなんだ!? こりゃいったい!?」
「蜃気楼だ。この砂漠に入った瞬間、こいつが小僧を連れ去っちまった」
「瑞貴は!? あいつに蜃気楼は効かないだろ!?」
蜃気楼は環境による自然現象だ。即ち、環境適応能力を持つ瑞貴には効かないはずが『連れ去った』とゼブラが告げたため、トリコは驚く。その理由もゼブラが告げる。
「その能力とやらがあるから、お前のことを『よろしく頼みます』って言って小僧を追いかけて行ったぜ」
「あいつ、またムチャしやがって……! 探せるか、ゼブラ!?」
「余裕だろ。だがこの技は多少神経を削る。その間トリコ……こいつらはお前に任せたぜ」
砂の中から今まで会った猛獣よりもよりも、捕獲レベルが高い猛獣が次々と現れた。
「ああ……やっと俺の出番か!」
蜃気楼――大気中の温度差で光が屈折して現れる幻影。圧倒的温度差、空気中に含まれる多量の不純物、デザートラビリンスは迷宮のような幻影を出現させる。
「よくねぇなぁ……いくら『自然』とはいえ、嘘をつくのは許さねぇぜ! エコーロケーション・反響マップ!!」
超音波を発し、その反響で周囲の状況を知る『エコーロケーション』――高い集中力が必要な技だ。見失ってからあまり時間がたっていないのでと奥とはいえすぐに見つかると思ったが――。
(バカな、まだ見つからねぇ……。いったいどこまで行きやがった。小僧、小娘――!?)
『うわあぁぁあああ!』
『小松さん! 絶対離れないで!』
小松が悲鳴を上げながら瑞貴に抱きついており、瑞貴もまた守護結界を張りながら小松を離すまいと抱きしめている。その様子をゼブラは見つけることができた。
「5連釘パンチ!!」
最後の猛獣を倒したトリコは、両腕を組んで立っているゼブラに顔を向ける。
「どうだゼブラ! 見つかったか!?」
「ああ……かなり遠いな」
「遠い? どこだ!」
「砂の中だ。流砂に引き込まれた」
「無事なのか!?」
「今んとこな……。小娘が結界を張ってるから怪我はしねぇだろ……」
二人の状況を詳しく聴きたいが、心なしかゼブラの声が小さいとトリコは気づく。
(ゼブラ? 声を節声している……能力をフルに使っているのか! おそらくマップを限界まで広げてやがるんだ。その距離は最長で約70キロ……。いったい、どれほど遠くに流されちまったんだ! 瑞貴! 小松!)
☆☆☆☆☆
「うわあぁぁあああ!!」
「小松さん! 絶対離れないで!」
蜃気楼のせいで流砂に呑み込まれる小松さんを追って来たのはいいけど、引き上げることはできなかったから小松さんを抱きしめて守護結界を張っている。超特急のジェットコースターみたいだし、あまりの恐怖に小松さんも私にしがみついてくれた。
ヘタに砂の流れに逆らったら小松さんが怪我してしまうし、一つの流砂を抜けたらまた砂の中の流砂に巻き込まれて流されてしまう。ところどころ猛獣が顔を出すから小松さんの恐怖は倍増。
「瑞貴さ――ん!!」
「大丈夫! ゼブラさんがきっと見つけてトリコと二人で助けてくれる!」