##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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翌日。相変わらず砂漠の日差しは暑いけど順調に進んで行った。風が来たのでマントで身を守ると飛んできた砂が赤かったのでもしやと思って身を乗り出したら、トリコも小松さんも気づいた。
「見えてきたぞ!」
「お~!」
「あれが赤い砂漠の迷宮・デザートラビリンスなんだね!」
今まで通った砂漠とは違って一面中が赤いし、どこまで続いているのかわからないなぁ。グルメピラミッドも見えないし……。
「うわあっ! ホントに赤い砂漠だ!」
「なんかちょっと怖いかも……」
「砂に含まれる鉄分が、太陽の光で酸化して赤く見えるんだ」
「それだけじゃねぇぜ。あれは猛獣たちの血が混じった砂……どうやらここからが本番らしいな。――楽しいサバイバルゲームのスタートだ」
なんか、ゼブラが言うと獲物を狩るハンターみたい……。いや、美食屋という職業の時点でハンターか。私たちも同じだけど。
デザートラビリンスに入ると、一歩一歩が蒸発しているようだった。私は能力があるからともかく、よくラクダは平気で進んで行くな……。
「なんて暑さだ! さっきまでとは段違いだぜ!」
「っ!」
ゼブラは体力温存のためか目を閉じているので、私は嫌な予感がして体を横に傾けて前を見たら驚くことを目にした。こりゃあ、間に合わない!
「ゼブラさん、トリコをよろしくお願いします」
「…………」
返事はしなかったけど、私はすぐに行動に移すためにラクダから降りた。
「ぐぅ……――あっ! グルメ界でも味わったこの暑さ、マズい!」
……トリコはアングラの森にあるヒートプラネットと同じ現象が起こったのを感じた。一気に体中の水分を奪われてしまうので、うしろにいる小松に注意を促す。
「水分を補給しろ……――っ! こ、小松!?」
ゴゴゴゴゴ――!!
しかしうしろに小松の姿はなく、周りを確認しようとしたら砂がいくつも渦を巻いた。驚いたラクダは体を逸らしたのでトリコは降ろされてしまい、ゼブラも同様に降ろされてしまった。ラクダはどこかへ逃げて行く。
「小松ー! おい、ゼブラ、瑞貴、小松が……――なっ!?」
トリコが振り向くとそこにはゼブラしかおらず、瑞貴の姿までもがなくなった。先ほど逃げるラクダも見たので連れて行かれたということはない。
「流砂だ。デカいぜ」
「!」
ゴゴゴゴゴ――!!
すると自分たちが立っていた場所にも流砂が起こり、飲み込まれる前にトリコとゼブラはジャンプして脱出した。