##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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「なるほどな……嘘はついてないようだし、信じる価値はあるな」
「全部本当のことですから」
「ほらよ、小松」
「ありがとうございます」
「「っ!」」
トリコが小松さんに水筒を渡す中、私はゼブラとヤマタノサソリを食べていたら危険を察知した。ゼブラもそれがわかったのかラクダを止める。
「何か来る……」
「小娘、お前も聞こえたのか?」
「いえ、私は聞こえるというより第六感が長けているので感じるんです」
「なるほどな。だからヤマタノサソリにも気づいてのか」
ズザアァァアアア――!
「「ん?/わあっ!」」
近づいてきたことによりトリコと小松さんも気づいた。奥からこっちに砂の中を移動するような背びれがいくつも見える。
「あいつは、砂を泳ぐ鮫――砂漠鮫(デザートシャーク)!」
〈シャアァァアアア!!〉
捕獲レベル8の魚獣類・砂漠鮫(デザートシャーク)。砂から飛び出て襲い掛かろうとしたのでトリコはラクダを移動してよけた。
「おいトリコ。こいつって食えたっけ?」
「ダメだ、肉は固くて食えねぇ。追い払えるか?」
「つまんねぇ……」
砂漠鮫(デザートシャーク)が群れで私たちを囲むように回り、そして同時に飛び出してきた。
「ウィークポイントボイス!!」
喉に力を入れたゼブラは口を大きく開くと、砂漠鮫(デザートシャーク)は一斉に動きがおかしくなって狙いがズレ、あっという間に退散してしまった。
「あっ……ええっ!?」
「スゴッ……」
「よほど堪えたと見えるな。ゼブラの奇声が」
「奇声? ゼブラさん、何か言ったんですか?」
「うしろにいる私にも、何も聞こえなかったけど……」
「鮫には聞こえたのさ。自分たちの嫌いな音が」
「「嫌いな…音……?」」
何がなんだかわからない私たちに、トリコは進みながら説明してくれるようでゼブラも一緒にラクダを出発した。
「俺たちがガラスを引っ掻く音が嫌なように、他の多くの生物にも嫌いな音が存在する。ゼブラは俺たちが聞こえない超音波を発することができるんだ」
「ちょ、超音波!?」
「超音波ってコウモリとかイルカとかが使う、人間には聞こえないアレのこと?」
「ああ。相手の嫌いな音や、パニックになる音を探って発する」
「「ス、スゴい……!」」
(それより今の鮫……食えないとはいえ、よく一匹も命を奪わずに追い払えたな。こんな我慢強かったっけ、あいつ?)
トリコが不思議そうな顔をしてゼブラを見ているけど、私と小松さんにはその理由がわかるので密かに笑い合った。
「…………」
「あっ、フフッ」
「……フンッ」
ゼブラが振り向いたので視線に気づいた私は顔を上げると、感謝の意味を込めて満面の笑みで返した。そしたらまたそっぽ向かれたけど。
――それから猛獣がやってきても食べられる物なら仕留め、食べられないなら追い払いの繰り返しだ。でも砂漠特有の砂嵐や砂煙とかもあったし、安全な場所でキャンプしたときには星空が綺麗で、トリコとゼブラの肉の取り合いはあったけど楽しかった。
「全部本当のことですから」
「ほらよ、小松」
「ありがとうございます」
「「っ!」」
トリコが小松さんに水筒を渡す中、私はゼブラとヤマタノサソリを食べていたら危険を察知した。ゼブラもそれがわかったのかラクダを止める。
「何か来る……」
「小娘、お前も聞こえたのか?」
「いえ、私は聞こえるというより第六感が長けているので感じるんです」
「なるほどな。だからヤマタノサソリにも気づいてのか」
ズザアァァアアア――!
「「ん?/わあっ!」」
近づいてきたことによりトリコと小松さんも気づいた。奥からこっちに砂の中を移動するような背びれがいくつも見える。
「あいつは、砂を泳ぐ鮫――砂漠鮫(デザートシャーク)!」
〈シャアァァアアア!!〉
捕獲レベル8の魚獣類・砂漠鮫(デザートシャーク)。砂から飛び出て襲い掛かろうとしたのでトリコはラクダを移動してよけた。
「おいトリコ。こいつって食えたっけ?」
「ダメだ、肉は固くて食えねぇ。追い払えるか?」
「つまんねぇ……」
砂漠鮫(デザートシャーク)が群れで私たちを囲むように回り、そして同時に飛び出してきた。
「ウィークポイントボイス!!」
喉に力を入れたゼブラは口を大きく開くと、砂漠鮫(デザートシャーク)は一斉に動きがおかしくなって狙いがズレ、あっという間に退散してしまった。
「あっ……ええっ!?」
「スゴッ……」
「よほど堪えたと見えるな。ゼブラの奇声が」
「奇声? ゼブラさん、何か言ったんですか?」
「うしろにいる私にも、何も聞こえなかったけど……」
「鮫には聞こえたのさ。自分たちの嫌いな音が」
「「嫌いな…音……?」」
何がなんだかわからない私たちに、トリコは進みながら説明してくれるようでゼブラも一緒にラクダを出発した。
「俺たちがガラスを引っ掻く音が嫌なように、他の多くの生物にも嫌いな音が存在する。ゼブラは俺たちが聞こえない超音波を発することができるんだ」
「ちょ、超音波!?」
「超音波ってコウモリとかイルカとかが使う、人間には聞こえないアレのこと?」
「ああ。相手の嫌いな音や、パニックになる音を探って発する」
「「ス、スゴい……!」」
(それより今の鮫……食えないとはいえ、よく一匹も命を奪わずに追い払えたな。こんな我慢強かったっけ、あいつ?)
トリコが不思議そうな顔をしてゼブラを見ているけど、私と小松さんにはその理由がわかるので密かに笑い合った。
「…………」
「あっ、フフッ」
「……フンッ」
ゼブラが振り向いたので視線に気づいた私は顔を上げると、感謝の意味を込めて満面の笑みで返した。そしたらまたそっぽ向かれたけど。
――それから猛獣がやってきても食べられる物なら仕留め、食べられないなら追い払いの繰り返しだ。でも砂漠特有の砂嵐や砂煙とかもあったし、安全な場所でキャンプしたときには星空が綺麗で、トリコとゼブラの肉の取り合いはあったけど楽しかった。