##NAME1##と小松失踪! 魔のデザートラビリンス!
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『グルメピラミッドは世界の「グルメ七不思議」の一つ……。何一つ解き明かせない謎だらけの場所です。何より、グルメピラミッドを取り巻く広大な赤い砂漠の迷宮――「デザートラビリンス」に多くの美食屋が足を踏み入れておりますが、誰も帰って来られないことから「美食屋の墓場」とも呼ばれています』
『――ハッハッハッハッ!』
『ゼブラ様!』
『ずいぶんチョーシに乗った場所だな。俺が何度も往復してやろうか? とにかく早くラクダを用意しな!』
『は、はい!』
……瑞貴と小松と話がついたのか、ゼブラはデザートラビリンスのことを聞いても怯むことなく、むしろやる気満々だった。
「日中のサンドガーデンは気温が60度を超える。しかも俺らが向かう場所は蜃気楼に砂嵐…そして猛獣のわんさかいるデザートラビリンスだ」
「ラクダは『返さなくていい』んじゃなくて、『まず、生きて帰って来られないだろう』ってことなんですね……」
「それでも貯水ラクダを貸してくれるなんて、やっぱりゼブラさんのおかげですね。ありがとうございます」
「……フンッ」
改めて礼を言ったらゼブラは一度私を見たあとそっぽを向いた。
「何照れてやがんだ。ゼブラのくせに」
「ああん!? ここでてめぇだけを置いてってやろうか!?」
「ンだと!? やれるもんならやってみな!」
「ちょっと二人共! 砂漠の真っ只中でケンカはやめて!」
ケンカをふっかけるゼブラもそうだけど、それをいちいち買うトリコもトリコだ。
「フゥ……今回もやっぱ大変旅になりそう」
「おい小松、水分を補給しろ」
「えっ?」
「砂漠は極端に湿度が低いから、相当な水分を消費する。喉の渇きを感じる前に頻繁に水を補給しておけ」
「あっ、はい」
「フンッ」
トリコが小松さんに水を飲ませるためラクダを座らせたら、ゼブラはラクダを止めただけでなく座った。
「ゼブラさんも飲むんですか?」
「ちげぇよ。お前もあっちで補給して来いってんだ。酒、弱ぇんだろ」
「は、はい!」
覚えてくれただけでなく気も遣ってくれたんだ。お言葉に甘えることにして私はラクダから降り、小松さんの元へ行った。
そして何度も来るのは面倒だろうということで、トリコが水筒に淹れてくれた。ゼブラもトリコも芯が優しいから嫌いにはなれないんだよね。
「それにしても、この世界にもピラミッドがあるなんて思わなかったな」
「瑞貴さんの世界にもあるんですか?」
「うん。私の世界でも砂漠に建っているんだけど、ピラミッドはその国の王家の墓なんだ。ミイラにした王族と財宝を棺に入れて埋葬して、財宝を狙う盗賊防止のために中は迷宮でかなり入り組んでるよ」
「お前の世界と似たようなモノなら、グルメピラミッドも迷宮の確率が高いな」
「――おい」
ピラミッドという名前が懐かしくて元の世界の話を小松さんとトリコとしていたら、蚊帳の外になっていたゼブラが話しかけてきた。
「さっきから『この世界』とか『小娘の世界』とか、なんの話してやがんだ?」
「ゼブラには話してもいいんじゃないか?」
「そうだね。一緒にメロウコーラ捕獲を目指す運命共同体だもの。それに到着まで暇つぶしになるだろうし」
水筒に水を入れてラクダに乗り、進みながら私はゼブラに元の世界のこととトリップした経緯を話した。そしてこの世界で私は舞獣姫をやっていることもついでにね。
『――ハッハッハッハッ!』
『ゼブラ様!』
『ずいぶんチョーシに乗った場所だな。俺が何度も往復してやろうか? とにかく早くラクダを用意しな!』
『は、はい!』
……瑞貴と小松と話がついたのか、ゼブラはデザートラビリンスのことを聞いても怯むことなく、むしろやる気満々だった。
「日中のサンドガーデンは気温が60度を超える。しかも俺らが向かう場所は蜃気楼に砂嵐…そして猛獣のわんさかいるデザートラビリンスだ」
「ラクダは『返さなくていい』んじゃなくて、『まず、生きて帰って来られないだろう』ってことなんですね……」
「それでも貯水ラクダを貸してくれるなんて、やっぱりゼブラさんのおかげですね。ありがとうございます」
「……フンッ」
改めて礼を言ったらゼブラは一度私を見たあとそっぽを向いた。
「何照れてやがんだ。ゼブラのくせに」
「ああん!? ここでてめぇだけを置いてってやろうか!?」
「ンだと!? やれるもんならやってみな!」
「ちょっと二人共! 砂漠の真っ只中でケンカはやめて!」
ケンカをふっかけるゼブラもそうだけど、それをいちいち買うトリコもトリコだ。
「フゥ……今回もやっぱ大変旅になりそう」
「おい小松、水分を補給しろ」
「えっ?」
「砂漠は極端に湿度が低いから、相当な水分を消費する。喉の渇きを感じる前に頻繁に水を補給しておけ」
「あっ、はい」
「フンッ」
トリコが小松さんに水を飲ませるためラクダを座らせたら、ゼブラはラクダを止めただけでなく座った。
「ゼブラさんも飲むんですか?」
「ちげぇよ。お前もあっちで補給して来いってんだ。酒、弱ぇんだろ」
「は、はい!」
覚えてくれただけでなく気も遣ってくれたんだ。お言葉に甘えることにして私はラクダから降り、小松さんの元へ行った。
そして何度も来るのは面倒だろうということで、トリコが水筒に淹れてくれた。ゼブラもトリコも芯が優しいから嫌いにはなれないんだよね。
「それにしても、この世界にもピラミッドがあるなんて思わなかったな」
「瑞貴さんの世界にもあるんですか?」
「うん。私の世界でも砂漠に建っているんだけど、ピラミッドはその国の王家の墓なんだ。ミイラにした王族と財宝を棺に入れて埋葬して、財宝を狙う盗賊防止のために中は迷宮でかなり入り組んでるよ」
「お前の世界と似たようなモノなら、グルメピラミッドも迷宮の確率が高いな」
「――おい」
ピラミッドという名前が懐かしくて元の世界の話を小松さんとトリコとしていたら、蚊帳の外になっていたゼブラが話しかけてきた。
「さっきから『この世界』とか『小娘の世界』とか、なんの話してやがんだ?」
「ゼブラには話してもいいんじゃないか?」
「そうだね。一緒にメロウコーラ捕獲を目指す運命共同体だもの。それに到着まで暇つぶしになるだろうし」
水筒に水を入れてラクダに乗り、進みながら私はゼブラに元の世界のこととトリップした経緯を話した。そしてこの世界で私は舞獣姫をやっていることもついでにね。