最大最強の狼! バトルウルフ、復活!
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「なんでここに!? 私、家を教えてなかったよね?」
「トリコさんが教えてくれました!」
「トリコ――ッ!!」
「いいじゃねぇかよ。小松なんだし」
トリコといいトムさんといい、人様の個人情報を勝手に教えるなんて何事だ! まあ、今回は半分都合よかったかも。
「小松さん、トリコを早く連れ出して。今日二人は出かけるんでしょ?」
「えっ、瑞貴さんも行くんですよね? ――IGOの第1ビオトープ!」
やっぱりリーガルマンモス編か! リンさんに会いたい、サニーさんに会いたい、マンサム所長の『ハンサムって言った』を生で聞きたい……けど、もうこのペースに乗せられるわけにはいかない。
「行かない!」
「予約ナシで第1ビオトープに行けるなんて一生に一度かもしれねぇぞ?」
「嫌!」
「行きましょうよ、瑞貴さーん!」
「ムリ!」
「……運がよければココに会えるぞ」
「却下!」
ココさんのことをトリコが渋々言ったのはなんでなのか気になるけど、行くつもりなんて毛頭ありません!
「おい、瑞貴」
「何……――っ!?」
振り向いたらトリコの顔が間近にあった。飛び退こうとすれば腕をつかまれる。
「ここで俺にキスされるのと、一緒に行くの、どっちがいいんだ?」
「ハアッ!? なんて横暴な!」
「んじゃ、キスする」
だんだん顔が近付いて来る! ヤバい、こりゃマジでやられる!
「わかったわかった! 行きます! 行かせてもらいます!」
あと1センチとなる所で私が叫ぶと、トリコの顔が離れて腕を放してくれた。
「準備してくるから待ってて!」
私は逃げるように二階の自分の部屋に行った。
(チッ。あとちょっとだったのに)
(あ、危なかった……。瑞貴さんが了承してくれて本当によかった……)
☆☆☆☆☆
待ち合わせしていたIGOのヘリコプターに乗る。もちろん薙刀はブレスレットにして。
私と小松さん、ヨハネスさんとトリコと分かれて向かい合うように座ってるけど、トリコはさっきから作業している。
「デビル大蛇のハンバーグに、ネオトマト、ミネラルチーズを挟んだ……名付けてトリコバーガー!」
「デカ過ぎですよ!」
「よく崩れなかったな!」
普通のサイズを三、四個ほど重ねたようなハンバーガーができた。さらにトリコは器用に持ち上げる。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきまーす! あ~~ん!」
ゴキッ!
「「顎外して食べた!?」」
絶対人間業(ワザ)じゃない! トリコは一気に口の中に収めてリスのように頬袋を膨らませてモグモグと食べる。
「うん、クセがあるが弾力はある。この肉の歯ごたえ、清々しいネオトマトの風味、まろやかなミネラルチーズが心地いい……味が三重奏も奏でてやがる! うっめぇ――っ!!」
「そういえばフグ鯨はいかがでしたか?」
「インパクトはあったが、見送りだな。広い海には食ったことねぇ食材がまだまだ多い。コースの魚料理は簡単には決められねぇかな」
「なるほど。しかし今回我々IGOが捕獲を依頼した生物は――」
「リーガルマンモス……その体内のどこかには上質な肩肉、ヒレ肉、モツ、サーロイン、それら全ての部位のうまさを合わせ持つ宝石の肉――『ジュエルミート』があると言う。期待大だな!」
「楽しみですね、トリコさん!」
「わかってんのか小松? リーガルマンモスがいるのは第1ビオトープだぞ?」
「はい! グルメ研究が盛んで観光でも有名な島ですよね」
「新たな美味が生まれる島・通称グルメガーデン。表向きはそうなっている」
「へっ? 表向きって……?」
事情を知らない小松さんに、ヨハネスさんがサングラスを押し上げ、トリコも共に説明する。
「トリコさんが教えてくれました!」
「トリコ――ッ!!」
「いいじゃねぇかよ。小松なんだし」
トリコといいトムさんといい、人様の個人情報を勝手に教えるなんて何事だ! まあ、今回は半分都合よかったかも。
「小松さん、トリコを早く連れ出して。今日二人は出かけるんでしょ?」
「えっ、瑞貴さんも行くんですよね? ――IGOの第1ビオトープ!」
やっぱりリーガルマンモス編か! リンさんに会いたい、サニーさんに会いたい、マンサム所長の『ハンサムって言った』を生で聞きたい……けど、もうこのペースに乗せられるわけにはいかない。
「行かない!」
「予約ナシで第1ビオトープに行けるなんて一生に一度かもしれねぇぞ?」
「嫌!」
「行きましょうよ、瑞貴さーん!」
「ムリ!」
「……運がよければココに会えるぞ」
「却下!」
ココさんのことをトリコが渋々言ったのはなんでなのか気になるけど、行くつもりなんて毛頭ありません!
「おい、瑞貴」
「何……――っ!?」
振り向いたらトリコの顔が間近にあった。飛び退こうとすれば腕をつかまれる。
「ここで俺にキスされるのと、一緒に行くの、どっちがいいんだ?」
「ハアッ!? なんて横暴な!」
「んじゃ、キスする」
だんだん顔が近付いて来る! ヤバい、こりゃマジでやられる!
「わかったわかった! 行きます! 行かせてもらいます!」
あと1センチとなる所で私が叫ぶと、トリコの顔が離れて腕を放してくれた。
「準備してくるから待ってて!」
私は逃げるように二階の自分の部屋に行った。
(チッ。あとちょっとだったのに)
(あ、危なかった……。瑞貴さんが了承してくれて本当によかった……)
☆☆☆☆☆
待ち合わせしていたIGOのヘリコプターに乗る。もちろん薙刀はブレスレットにして。
私と小松さん、ヨハネスさんとトリコと分かれて向かい合うように座ってるけど、トリコはさっきから作業している。
「デビル大蛇のハンバーグに、ネオトマト、ミネラルチーズを挟んだ……名付けてトリコバーガー!」
「デカ過ぎですよ!」
「よく崩れなかったな!」
普通のサイズを三、四個ほど重ねたようなハンバーガーができた。さらにトリコは器用に持ち上げる。
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきまーす! あ~~ん!」
ゴキッ!
「「顎外して食べた!?」」
絶対人間業(ワザ)じゃない! トリコは一気に口の中に収めてリスのように頬袋を膨らませてモグモグと食べる。
「うん、クセがあるが弾力はある。この肉の歯ごたえ、清々しいネオトマトの風味、まろやかなミネラルチーズが心地いい……味が三重奏も奏でてやがる! うっめぇ――っ!!」
「そういえばフグ鯨はいかがでしたか?」
「インパクトはあったが、見送りだな。広い海には食ったことねぇ食材がまだまだ多い。コースの魚料理は簡単には決められねぇかな」
「なるほど。しかし今回我々IGOが捕獲を依頼した生物は――」
「リーガルマンモス……その体内のどこかには上質な肩肉、ヒレ肉、モツ、サーロイン、それら全ての部位のうまさを合わせ持つ宝石の肉――『ジュエルミート』があると言う。期待大だな!」
「楽しみですね、トリコさん!」
「わかってんのか小松? リーガルマンモスがいるのは第1ビオトープだぞ?」
「はい! グルメ研究が盛んで観光でも有名な島ですよね」
「新たな美味が生まれる島・通称グルメガーデン。表向きはそうなっている」
「へっ? 表向きって……?」
事情を知らない小松さんに、ヨハネスさんがサングラスを押し上げ、トリコも共に説明する。