警報発令! ゼブラ、サンドガーデンに到着!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ハッハッハッハッ! 気にすんな、小松、瑞貴。何もゼブラに適応する必要なんかねぇぞ」
「トリコ! てめぇは全く適応してねぇな!」
(ゼブラさん……トリコさんや他の美食四天王と明らかに違う。この人は犯罪者であり、危険人物……)
「てめぇも適応しねぇと、ぶん殴るぞ。コラァ!」
(やっぱり不安だ……。本当に大丈夫なんだろうか……ゼブラさん連れて行って……)
声に出すとゼブラの耳に聞こえるからか、小松さんは黙ったままだ。でも表情がコロコロ変わっているし、案外わかりやすい性格なので彼が考えていることは予想できる。
「とは言っても、私の体質は『自然』限定でゼブラさんに適応できるかどうか……」
「いや、お前は充分適応していると思うぞ。俺は」
「フンッ」
「えっ?」
なんかトリコが首と手を横に振っているし、ゼブラは鼻で笑っているし、小松さんはコクコクと縦に首を振っている。みんなしてどうしたんだ?
「おっ、着いたみてぇだぜ。――サウンドガーデンによ」
「「わあっ!」」
「へへっ」
ふとトリコが窓の外を見ながらそう言ったので私たちも顔を向けると、砂塵の景色が変わって建物が見えてきた。まるでアラビアンナイトの町だ。どんな町なのかなぁ?
――リフトハウスが止まったので私たちは外に出る。久々の地に少し心が躍るかも。
「フゥ……なんとか無事着いたぁ……」
「守護結界も解いておかないとね。いつまでも張っておくわけにはいかないし」
ミシミシ……ドンガラガッシャ――ンッ!!
「「…………」」
手をかざして守護結界を解いたら同時にリフトハウスが完全崩壊した。それを見た私と小松さんは呆然とする。
「け、結構ダメージがあったみたいだね……」
「瑞貴さん、本っ当にありがとうございます……」
もし守護結界をしていなかったら、私たちは砂塵の中に放り込まれていたのか。完全に原因はトリコとゼブラで、私と小松さんはとばっちりだろ!
「さすがに暑いですねぇ……」
「ああ。日中は軽く60度は越えるらしい」
「よかった、適応能力があって。暑いの大嫌いだもん」
「うらやましいです……」
「ここが砂の王国か」
元の世界では夏の気温が好きじゃなかった。プールとか海とかに入れば涼しいけど、それでも道中は暑いからねぇ。
「あっ……ああっ……」
「あ?」
「ゼ、ゼブラ……!」
振り向けば男性がこちらを――というかゼブラを見て恐れていた。そういえばティナさんのグルメニュースにも『ゼブラ予報』とか言うのが出てたな。ある意味本当に環境だよ。
「おい、何見てんだ」
「ヒイッ!」
「てめっ、ぶん殴るぞコラァ」
「い、命だけは!」
「よし命だけは助けてやる。その代わり何か食わせろ。砂料理のうまい店紹介しろ、オラァ!」
お金や命を取るわけじゃないからマシかもしれないけど、あの人すっかり怯えているぞ。
「おいおい……」
「傍(ハタ)から見ればカツアゲだね、ありゃ」
「ト、トリコさん、瑞貴さん」
「「ん?」」
私たちがゼブラに呆れていると、小松さんが不安げな顔をして話しかけてきた。
「ゼブラさん、大丈夫ですよね?」
「何がなの?」
「いや、その……」
「ハハッ、心配か? まっ、あいつはれっきとした罪人だからな。お前が信用できねぇっていう気持ちもよくわかる」
「信用っていうか、その……」
「ん?」
(ゼブラさんは地獄耳……全部筒抜けだ。でも……)
小松さんはゼブラを見た。ゼブラは男性とずっと話しているけど耳はこっちに聞こえているのは間違いない。だから言うのも恐れているのかな?
「どうした小松?」
「小松さん?」
「ぼ、僕は……」
「「ん?」」
「ゼブラさんの犯した罪は、やっぱり物凄く重いものだと思うんです。正直、出所だって正しいとは思えません。僕は反省の色が全く見えないゼブラさんと一緒に旅するなんて……――賛成できません!」
背を向けているとはいえ、ゼブラが聞こえているのを承知で言っているのだろう。確かにそれは一理あることだ。
「トリコ! てめぇは全く適応してねぇな!」
(ゼブラさん……トリコさんや他の美食四天王と明らかに違う。この人は犯罪者であり、危険人物……)
「てめぇも適応しねぇと、ぶん殴るぞ。コラァ!」
(やっぱり不安だ……。本当に大丈夫なんだろうか……ゼブラさん連れて行って……)
声に出すとゼブラの耳に聞こえるからか、小松さんは黙ったままだ。でも表情がコロコロ変わっているし、案外わかりやすい性格なので彼が考えていることは予想できる。
「とは言っても、私の体質は『自然』限定でゼブラさんに適応できるかどうか……」
「いや、お前は充分適応していると思うぞ。俺は」
「フンッ」
「えっ?」
なんかトリコが首と手を横に振っているし、ゼブラは鼻で笑っているし、小松さんはコクコクと縦に首を振っている。みんなしてどうしたんだ?
「おっ、着いたみてぇだぜ。――サウンドガーデンによ」
「「わあっ!」」
「へへっ」
ふとトリコが窓の外を見ながらそう言ったので私たちも顔を向けると、砂塵の景色が変わって建物が見えてきた。まるでアラビアンナイトの町だ。どんな町なのかなぁ?
――リフトハウスが止まったので私たちは外に出る。久々の地に少し心が躍るかも。
「フゥ……なんとか無事着いたぁ……」
「守護結界も解いておかないとね。いつまでも張っておくわけにはいかないし」
ミシミシ……ドンガラガッシャ――ンッ!!
「「…………」」
手をかざして守護結界を解いたら同時にリフトハウスが完全崩壊した。それを見た私と小松さんは呆然とする。
「け、結構ダメージがあったみたいだね……」
「瑞貴さん、本っ当にありがとうございます……」
もし守護結界をしていなかったら、私たちは砂塵の中に放り込まれていたのか。完全に原因はトリコとゼブラで、私と小松さんはとばっちりだろ!
「さすがに暑いですねぇ……」
「ああ。日中は軽く60度は越えるらしい」
「よかった、適応能力があって。暑いの大嫌いだもん」
「うらやましいです……」
「ここが砂の王国か」
元の世界では夏の気温が好きじゃなかった。プールとか海とかに入れば涼しいけど、それでも道中は暑いからねぇ。
「あっ……ああっ……」
「あ?」
「ゼ、ゼブラ……!」
振り向けば男性がこちらを――というかゼブラを見て恐れていた。そういえばティナさんのグルメニュースにも『ゼブラ予報』とか言うのが出てたな。ある意味本当に環境だよ。
「おい、何見てんだ」
「ヒイッ!」
「てめっ、ぶん殴るぞコラァ」
「い、命だけは!」
「よし命だけは助けてやる。その代わり何か食わせろ。砂料理のうまい店紹介しろ、オラァ!」
お金や命を取るわけじゃないからマシかもしれないけど、あの人すっかり怯えているぞ。
「おいおい……」
「傍(ハタ)から見ればカツアゲだね、ありゃ」
「ト、トリコさん、瑞貴さん」
「「ん?」」
私たちがゼブラに呆れていると、小松さんが不安げな顔をして話しかけてきた。
「ゼブラさん、大丈夫ですよね?」
「何がなの?」
「いや、その……」
「ハハッ、心配か? まっ、あいつはれっきとした罪人だからな。お前が信用できねぇっていう気持ちもよくわかる」
「信用っていうか、その……」
「ん?」
(ゼブラさんは地獄耳……全部筒抜けだ。でも……)
小松さんはゼブラを見た。ゼブラは男性とずっと話しているけど耳はこっちに聞こえているのは間違いない。だから言うのも恐れているのかな?
「どうした小松?」
「小松さん?」
「ぼ、僕は……」
「「ん?」」
「ゼブラさんの犯した罪は、やっぱり物凄く重いものだと思うんです。正直、出所だって正しいとは思えません。僕は反省の色が全く見えないゼブラさんと一緒に旅するなんて……――賛成できません!」
背を向けているとはいえ、ゼブラが聞こえているのを承知で言っているのだろう。確かにそれは一理あることだ。