最大最強の狼! バトルウルフ、復活!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――そうして私たちも電車に乗って帰ることになった。
「ハァ~。ココさ~ん……」
「さっきからそればっかりだな。ココに惚れたのか?」
「ええっ!? ほ、本当ですか!?」
「いや、そういうわけじゃないよ。だって紳士的でカッコいいのに、美食屋としてもスゴく強いというギャップがあるから、萌えまくったよ。ハァ……また会いたいなぁ」
窓の外の空を眺めながらココさんを思い浮かべる私は、トリコがグルメ細胞の赤鬼を出すほどイラついて、小松さんがビビりながら複雑な表情でいたなんて知る由(ヨシ)もなかった。
☆☆☆☆☆
フグ鯨の一件から数日。私は様々な場所を飛び回って食材を寄付し、昨日久しぶりに帰ったら防犯装置が作動していた形跡があった。
私が留守中の間、家には雷の力を含んだ守護結界を張っている。もともと動物が襲うことはないし虫も寄り付かないから、私以外の人間が家に入ろうとすれば反応して触れた部分から電撃を撃ち込むという優れもの。
もちろん威力は手加減して体が痺れる程度だけど。
「……なんだろう。嫌な予感がする」
朝になってからビシバシと感じた。全ての窓の外を見渡すけど誰もいない。だけど念には念が必要だね、すぐに出かけよう!
「行ってきまーす」
ガチャ。
「よおっ」
「わみゃ――っ!?」
扉を開けた途端トリコが現れた。まさかこんな朝早くに待ち伏せしてたのか!?
「なんであんたがまたいるの!?」
「ハンバーグ作ってくれ!」
「……ハンバーグ?」
突拍子のないことを言いやがった。だけどうちには今、ハンバーグを作る食材がない。
「悪いけど、私昨日ハントから帰ったばかりだから食材はないの。だから作るなんてムリ――」
「持ってきたぞ! ハンバーガーにしたいからそのつもりでよろしく!」
逃げようにもトリコに道を塞がれているから、私は為す術もなくやるしかなかった。
トリコを家に招いて持ってきた材料を使ってハンバーグ作りを始める。この肉はこの間のデビル大蛇の肉だな。
「つーか、お前もちゃんとデビル大蛇の肉を食ったか? あのとき一つ分けたろ?」
「少し食べたよ。本当においしかった。大量にあったから残りはいつも通り、売ったり作って配ったり寄付したけど」
「へぇ。そういや俺はずーっと尋ねたけどお前いねぇし、家から変な電撃に襲われたが、ありゃなんだ?」
「防犯装置が作動した形跡があったと思ったら、犯人はお前か」
ヘタすれば釘パンチ撃ち込もうとしていたな、こいつ。
「なあ、お前今日は暇か?」
「暇じゃない」
「そうか暇か!」
「……あんた一度耳鼻科に行って来たら?」
どっかの所長並みに耳がおかしいんじゃないか、こいつ。
「ほら、できたよ」
私は作ったハンバーグをグルメケースに入れて手渡すと、トリコはさっそく一つ取り出して食べた。
「うめー!」
「そりゃどうも。で、またハントのお誘い?」
「今回はちょっと違う。場所が場所だから小松も興味あるだろうと誘ってみたら食いついて来たんだ。で、もちろんお前も連れて行く」
ちょっと待てい。小松さんには『誘って』で、私には『連れて行く』ってどんだけ差が激しいんだ。
「ことわ――」
ピンポーン。
断る、と言おうとしたら呼び鈴が鳴って来客が来たことを伝えた。冷蔵庫に食材はないから目を離した隙にトリコに荒らされることはないし、私はすぐに玄関に向かう。
「はーい」
ガチャ。
「瑞貴さん、おはようございます!」
「小松さん!?」
扉を開けたら小松さんがいた。しかもいつも通りハントに行く服装で。
「ハァ~。ココさ~ん……」
「さっきからそればっかりだな。ココに惚れたのか?」
「ええっ!? ほ、本当ですか!?」
「いや、そういうわけじゃないよ。だって紳士的でカッコいいのに、美食屋としてもスゴく強いというギャップがあるから、萌えまくったよ。ハァ……また会いたいなぁ」
窓の外の空を眺めながらココさんを思い浮かべる私は、トリコがグルメ細胞の赤鬼を出すほどイラついて、小松さんがビビりながら複雑な表情でいたなんて知る由(ヨシ)もなかった。
☆☆☆☆☆
フグ鯨の一件から数日。私は様々な場所を飛び回って食材を寄付し、昨日久しぶりに帰ったら防犯装置が作動していた形跡があった。
私が留守中の間、家には雷の力を含んだ守護結界を張っている。もともと動物が襲うことはないし虫も寄り付かないから、私以外の人間が家に入ろうとすれば反応して触れた部分から電撃を撃ち込むという優れもの。
もちろん威力は手加減して体が痺れる程度だけど。
「……なんだろう。嫌な予感がする」
朝になってからビシバシと感じた。全ての窓の外を見渡すけど誰もいない。だけど念には念が必要だね、すぐに出かけよう!
「行ってきまーす」
ガチャ。
「よおっ」
「わみゃ――っ!?」
扉を開けた途端トリコが現れた。まさかこんな朝早くに待ち伏せしてたのか!?
「なんであんたがまたいるの!?」
「ハンバーグ作ってくれ!」
「……ハンバーグ?」
突拍子のないことを言いやがった。だけどうちには今、ハンバーグを作る食材がない。
「悪いけど、私昨日ハントから帰ったばかりだから食材はないの。だから作るなんてムリ――」
「持ってきたぞ! ハンバーガーにしたいからそのつもりでよろしく!」
逃げようにもトリコに道を塞がれているから、私は為す術もなくやるしかなかった。
トリコを家に招いて持ってきた材料を使ってハンバーグ作りを始める。この肉はこの間のデビル大蛇の肉だな。
「つーか、お前もちゃんとデビル大蛇の肉を食ったか? あのとき一つ分けたろ?」
「少し食べたよ。本当においしかった。大量にあったから残りはいつも通り、売ったり作って配ったり寄付したけど」
「へぇ。そういや俺はずーっと尋ねたけどお前いねぇし、家から変な電撃に襲われたが、ありゃなんだ?」
「防犯装置が作動した形跡があったと思ったら、犯人はお前か」
ヘタすれば釘パンチ撃ち込もうとしていたな、こいつ。
「なあ、お前今日は暇か?」
「暇じゃない」
「そうか暇か!」
「……あんた一度耳鼻科に行って来たら?」
どっかの所長並みに耳がおかしいんじゃないか、こいつ。
「ほら、できたよ」
私は作ったハンバーグをグルメケースに入れて手渡すと、トリコはさっそく一つ取り出して食べた。
「うめー!」
「そりゃどうも。で、またハントのお誘い?」
「今回はちょっと違う。場所が場所だから小松も興味あるだろうと誘ってみたら食いついて来たんだ。で、もちろんお前も連れて行く」
ちょっと待てい。小松さんには『誘って』で、私には『連れて行く』ってどんだけ差が激しいんだ。
「ことわ――」
ピンポーン。
断る、と言おうとしたら呼び鈴が鳴って来客が来たことを伝えた。冷蔵庫に食材はないから目を離した隙にトリコに荒らされることはないし、私はすぐに玄関に向かう。
「はーい」
ガチャ。
「瑞貴さん、おはようございます!」
「小松さん!?」
扉を開けたら小松さんがいた。しかもいつも通りハントに行く服装で。