爆音解放! 死刑囚ゼブラの出所!
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「やべっ! 瑞貴、お前も伏せろ!」
「フゥ……大丈夫、任せて!」
トリコは小松さんを抱え出してラブ所長とオーバンさんは耳を塞いだ。さっきの攻撃で私の狙いはまさにドンピシャ……今度こそ完全にいける!
「ボイスミサイル!!」
音の衝撃と音波によって爆発的な威力がマグマトータスに襲いかかった。その震動は広範囲でまだ残っていた猛獣たちもやっつけたけど……ハニープリズンは無事である。私やトリコたちの耳もダメージはなく、むしろ無音だったのだ。
「あ、あれ?」
「ゼブラちゃんの声が確かに響き渡ったはずなのに……」
「何も聞こえませんでしたね。周りを見る限り衝撃があったのは一目瞭然のはずですが……」
「瑞貴、お前の仕業か?」
「まあね。さっきゼブラさんが放ったサンダーノイズの余波を薙刀から私に吸収させてもらったの。そこから私の本来の力も合わせて威力を増幅させ、無音効果もあるほど今までより強力な守護結界が張れたってわけ」
今まで私は自分自身の力で技を使うことしか考えていなかった。だけど他から力をもらって合わせること自分の技も強力になる。これはきっと自然の力を借りたり環境を利用することも可能だろう。
「やるじゃない! 瑞貴ちゃん!」
「スゴいです!」
「ありがとうございます。でも、一番スゴいのはやっぱりゼブラさんですよ」
「こ、こいつは……!」
私が外を見るとトリコやラブ所長たちも続いて見た。捕獲レベル70もあるマグマトータスが倒れているんだもの。
「なんて破壊力だ!」
「捕獲レベル60の猛獣たちを一瞬で……!」
「やっぱり成長してやがるな、あいつ」
「がっ……かっ……」
さっきと違ってガラガラな声だったからゼブラに顔を向けるとしゃがんでいた。あれだけ破壊力がある声を使っていれば、やっぱり枯れてしまうのだろう。
「さすがに…声(タマ)切れだ……。もう声も出ねぇや……」
「ゼブラ」
「ああ……? トリコ……こいつら食ったら…ちと喉潤してぇな……」
「行くか? コーラ飲みに!」
これでゼブラが一緒に旅に出ることは決まったようだ。新しく力を発揮する方法もわかったし、強力な仲間ができて心強いな!
☆☆☆☆☆
……瑞貴たちがハニープリズンをあとにした頃、所長室にラブとオーバンがいた。
「本当に、ゼブラを出所させてよかったのでしょうか?」
「大丈夫よ。心配しなくてもゼブラちゃんはまたあちしのとこに戻って来るわ。離れてみて本当に大切な存在がわかるってパターン!」
「ああ、いえ。私が心配しているのはそういうことではなくて……」
「ん?」
頬を赤らめてウットリしているラブにつられたのか、オーバンの頬もかすかに赤くなる。
「あそこまで力を付けている奴を、出所させてよかったのかと思いまして……」
「会長はゼブラちゃんが力を付けていることぐらい折り込み済みよ。知ってて出所を許した……それだけメロウコーラの捕獲は難しいっていうことね」
「ハァ……」
「ゼブラちゃんとトリコちゃん……二人でも苦労するかもね。なんたって――『赤い砂漠の迷宮』を越えないといけないわけだし」
「赤い砂漠の迷宮……確かに」
ラブもオーバンもグルメピラミッドだけでなく、その道中がどんなに危険なものか知っているようだ。
「あっ!」
「ハァ~……。ゼブラちゃん、今頃どの辺にいるのかしらね~……」
さっきまで真剣な顔をしていたのに、ラブはもうゼブラを想う恋する乙女の表情に変わっていたのだった。
「フゥ……大丈夫、任せて!」
トリコは小松さんを抱え出してラブ所長とオーバンさんは耳を塞いだ。さっきの攻撃で私の狙いはまさにドンピシャ……今度こそ完全にいける!
「ボイスミサイル!!」
音の衝撃と音波によって爆発的な威力がマグマトータスに襲いかかった。その震動は広範囲でまだ残っていた猛獣たちもやっつけたけど……ハニープリズンは無事である。私やトリコたちの耳もダメージはなく、むしろ無音だったのだ。
「あ、あれ?」
「ゼブラちゃんの声が確かに響き渡ったはずなのに……」
「何も聞こえませんでしたね。周りを見る限り衝撃があったのは一目瞭然のはずですが……」
「瑞貴、お前の仕業か?」
「まあね。さっきゼブラさんが放ったサンダーノイズの余波を薙刀から私に吸収させてもらったの。そこから私の本来の力も合わせて威力を増幅させ、無音効果もあるほど今までより強力な守護結界が張れたってわけ」
今まで私は自分自身の力で技を使うことしか考えていなかった。だけど他から力をもらって合わせること自分の技も強力になる。これはきっと自然の力を借りたり環境を利用することも可能だろう。
「やるじゃない! 瑞貴ちゃん!」
「スゴいです!」
「ありがとうございます。でも、一番スゴいのはやっぱりゼブラさんですよ」
「こ、こいつは……!」
私が外を見るとトリコやラブ所長たちも続いて見た。捕獲レベル70もあるマグマトータスが倒れているんだもの。
「なんて破壊力だ!」
「捕獲レベル60の猛獣たちを一瞬で……!」
「やっぱり成長してやがるな、あいつ」
「がっ……かっ……」
さっきと違ってガラガラな声だったからゼブラに顔を向けるとしゃがんでいた。あれだけ破壊力がある声を使っていれば、やっぱり枯れてしまうのだろう。
「さすがに…声(タマ)切れだ……。もう声も出ねぇや……」
「ゼブラ」
「ああ……? トリコ……こいつら食ったら…ちと喉潤してぇな……」
「行くか? コーラ飲みに!」
これでゼブラが一緒に旅に出ることは決まったようだ。新しく力を発揮する方法もわかったし、強力な仲間ができて心強いな!
☆☆☆☆☆
……瑞貴たちがハニープリズンをあとにした頃、所長室にラブとオーバンがいた。
「本当に、ゼブラを出所させてよかったのでしょうか?」
「大丈夫よ。心配しなくてもゼブラちゃんはまたあちしのとこに戻って来るわ。離れてみて本当に大切な存在がわかるってパターン!」
「ああ、いえ。私が心配しているのはそういうことではなくて……」
「ん?」
頬を赤らめてウットリしているラブにつられたのか、オーバンの頬もかすかに赤くなる。
「あそこまで力を付けている奴を、出所させてよかったのかと思いまして……」
「会長はゼブラちゃんが力を付けていることぐらい折り込み済みよ。知ってて出所を許した……それだけメロウコーラの捕獲は難しいっていうことね」
「ハァ……」
「ゼブラちゃんとトリコちゃん……二人でも苦労するかもね。なんたって――『赤い砂漠の迷宮』を越えないといけないわけだし」
「赤い砂漠の迷宮……確かに」
ラブもオーバンもグルメピラミッドだけでなく、その道中がどんなに危険なものか知っているようだ。
「あっ!」
「ハァ~……。ゼブラちゃん、今頃どの辺にいるのかしらね~……」
さっきまで真剣な顔をしていたのに、ラブはもうゼブラを想う恋する乙女の表情に変わっていたのだった。