爆音解放! 死刑囚ゼブラの出所!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ゼブラの出所はシーズンが終わるまで待ったほうがいいのでは?」
「うーん……確かに、危険ね」
「――そいつ、チョーシに乗ってるな」
「「「「「!」」」」」
どうやらゼブラは立ち向かう気らしい。ゼブラの戦いを見れるなんて、楽しみだな!
――廊下に出て窓の外を見れば、たくさんの猛獣たちが争っていた。ハニープリズンに続く通路にも群がっているし、確かに普通は当分外に出られないな。当然ながら小松さんはびっくりしている。
「うわ~! なんですか、この猛獣の数は!?」
「これがシーズンに入った死季の森……。我々も、無闇に外へ出られません」
「ハァ……」
「出たわね、マグマトータス」
ラブ所長に促されてもう一度外を見ると、捕獲レベル70の爬虫獣類・溶岩大亀がいた。あいつがマグマトータスか……背中から噴き出したマグマのせいで他の猛獣たちが恐れている。
「ゼブラさん、一人で出ていきましたけどこんな危険なときに大丈夫なんですか?」
「危険? そういや一つ言い忘れていたな。――ゼブラの犯した罪だ」
「あっ、ゼブラさん見っけ」
「なるほど……こいつはだいぶチョーシこいてるな」
ハニープリズンの屋根に乗ったゼブラはマグマトータスと対峙している。向こうもゼブラに気づいて敵意剥き出しだ。
「ゼブラ――数十キロ先に落ちたコインの音も聞き分ける聴覚の持ち主。声を自在に操り、その振動で全てを破壊する力を持つ」
「って、もしかしてあのとき! 処刑場を破壊したのはゼブラさんの声だったんですか!?」
「ああ。パワーと破壊力では俺やココ、サニーでも敵わない」
「へぇ、ココさんやサニーはテクニックタイプだからわかるけど、トリコでもパワーで勝てないほど強いんだ」
「問題はその食欲とケンカっ早い性格だ」
ゼブラはお腹をへこませて体を反らせるほど大きく息を吸っていく。
「耳を塞げ、小松! 瑞貴、もう一度結界を頼む!」
「えっ!?」
「わかった! 守護結界!!」
トリコに促されて私はブレスレットから薙刀に変形すると守護結界を張った。処刑場のときよりも比べ物にならないだろうから、強力になるよう力を注ぎ込む。トリコと小松さんたちも念のため耳を塞いだ。
「うおおぉぉおおお!!」
ハニープリズンどころか一帯が揺れている。これが声だけなんて信じられないくらいだ。強力にしている守護結界でも耳にくる。
ゼブラの叫び声が塊となって空へ浮かんだ。あれから凄まじいパワーを感じる!
「あいつは、気に入った食材(エモノ)やムカついた生物(ヤツ)がいると、その種が絶滅するまで食い尽くす」
「「絶滅……」」
「今まで絶滅させた生物は二十六種――それがゼブラの大罪だ。だからあいつは今も第一級の危険生物に指定されている。今外にいる全てのモンスターの中で一番危険な生物は他でもねぇ……ゼブラなのさ」
空にある塊の中でぶつかり合っている。音も強くなってまるで雷雲みたいだ。
「雷……合わせる……――そうだ!」
「瑞貴?」
私は薙刀の先端を外に向けて集中する。初めてやる方法だけど……試してみる価値はある!
「内部で反響音を増幅。さあ、落ちてきな……音の落雷よ! サンダーノイズ!!」
まさしく落雷ならぬ『落音』……マグマトータスのみならず他の猛獣たちにも命中していった。そして私の薙刀も力が吸収される。
〈オオォォオオオ!!〉
そのおかげで完全に怒ったマグマトータスはゼブラに向かって突進して行く。それを見たゼブラはもう一度大きく口を開けて力を溜めこんだ。
「うーん……確かに、危険ね」
「――そいつ、チョーシに乗ってるな」
「「「「「!」」」」」
どうやらゼブラは立ち向かう気らしい。ゼブラの戦いを見れるなんて、楽しみだな!
――廊下に出て窓の外を見れば、たくさんの猛獣たちが争っていた。ハニープリズンに続く通路にも群がっているし、確かに普通は当分外に出られないな。当然ながら小松さんはびっくりしている。
「うわ~! なんですか、この猛獣の数は!?」
「これがシーズンに入った死季の森……。我々も、無闇に外へ出られません」
「ハァ……」
「出たわね、マグマトータス」
ラブ所長に促されてもう一度外を見ると、捕獲レベル70の爬虫獣類・溶岩大亀がいた。あいつがマグマトータスか……背中から噴き出したマグマのせいで他の猛獣たちが恐れている。
「ゼブラさん、一人で出ていきましたけどこんな危険なときに大丈夫なんですか?」
「危険? そういや一つ言い忘れていたな。――ゼブラの犯した罪だ」
「あっ、ゼブラさん見っけ」
「なるほど……こいつはだいぶチョーシこいてるな」
ハニープリズンの屋根に乗ったゼブラはマグマトータスと対峙している。向こうもゼブラに気づいて敵意剥き出しだ。
「ゼブラ――数十キロ先に落ちたコインの音も聞き分ける聴覚の持ち主。声を自在に操り、その振動で全てを破壊する力を持つ」
「って、もしかしてあのとき! 処刑場を破壊したのはゼブラさんの声だったんですか!?」
「ああ。パワーと破壊力では俺やココ、サニーでも敵わない」
「へぇ、ココさんやサニーはテクニックタイプだからわかるけど、トリコでもパワーで勝てないほど強いんだ」
「問題はその食欲とケンカっ早い性格だ」
ゼブラはお腹をへこませて体を反らせるほど大きく息を吸っていく。
「耳を塞げ、小松! 瑞貴、もう一度結界を頼む!」
「えっ!?」
「わかった! 守護結界!!」
トリコに促されて私はブレスレットから薙刀に変形すると守護結界を張った。処刑場のときよりも比べ物にならないだろうから、強力になるよう力を注ぎ込む。トリコと小松さんたちも念のため耳を塞いだ。
「うおおぉぉおおお!!」
ハニープリズンどころか一帯が揺れている。これが声だけなんて信じられないくらいだ。強力にしている守護結界でも耳にくる。
ゼブラの叫び声が塊となって空へ浮かんだ。あれから凄まじいパワーを感じる!
「あいつは、気に入った食材(エモノ)やムカついた生物(ヤツ)がいると、その種が絶滅するまで食い尽くす」
「「絶滅……」」
「今まで絶滅させた生物は二十六種――それがゼブラの大罪だ。だからあいつは今も第一級の危険生物に指定されている。今外にいる全てのモンスターの中で一番危険な生物は他でもねぇ……ゼブラなのさ」
空にある塊の中でぶつかり合っている。音も強くなってまるで雷雲みたいだ。
「雷……合わせる……――そうだ!」
「瑞貴?」
私は薙刀の先端を外に向けて集中する。初めてやる方法だけど……試してみる価値はある!
「内部で反響音を増幅。さあ、落ちてきな……音の落雷よ! サンダーノイズ!!」
まさしく落雷ならぬ『落音』……マグマトータスのみならず他の猛獣たちにも命中していった。そして私の薙刀も力が吸収される。
〈オオォォオオオ!!〉
そのおかげで完全に怒ったマグマトータスはゼブラに向かって突進して行く。それを見たゼブラはもう一度大きく口を開けて力を溜めこんだ。