爆音解放! 死刑囚ゼブラの出所!
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「もぉ~! これは会長のご指示でもあるのよ!」
「ところでよ、トリコ」
「あ? なんだよ?」
「そのメロウコーラってのは、いったいなんなんだよ?」
「聞きなさいよ、ゼブラちゃん!」
「会長(オヤジ)曰く、世界一うまいコーラだそうだ」
「……ダメだこりゃ」
ゼブラの興味はすっかりメロウコーラに示している。ラブ所長の話を聞いているか怪しいし、一応メモっとこ。
「お前、コーラ好きだろ? 飲んでみる価値あるんじゃねぇか?」
「フンッ、コーラか。ガキじゃあるめぇし……ジュル……」
「ヨダレ全開じゃねぇか……」
「だから聞いてる!? 五百人の指名手配犯の捕獲と、百種類の新種発見だからね!」
「アハハハ……私が出所条件をメモしておきましたから、ちゃんと渡しますね」
「瑞貴ちゃん! あちしの味方はあんただけよ!」
私は泣きついて来たラブ所長を受け止めて頭を撫でた。想い人だけど所長の仕事もしているのに無視されたら悲しいわな、そりゃ。
しかし私はどちらかというと、トリコと一緒とはいえ大量に作ったはずの料理がすぐに皿だけになったことに驚いた。それは小松さんも同じようだ。
「あんなに作った料理が、一瞬でなくなっちゃった……」
「まあ、全部食べてくれた方が作り甲斐があるってものだけどね……」
(これがゼブラさん……。この食欲で刑務所に入れられたって話だし……だけど、食材を食べ過ぎただけで死刑になるほどの罪なんだろうか?)
「おい、小僧。小娘」
「ん? わあっ!」
「はい?」
呼ばれたのでテーブルから顔を向けたらゼブラが私たちを見ていた。小松さんはまるで、心臓が口から出たような驚きっぷりをしている。
「今の料理、お前らが作ったって本当か? ああ?」
「ああっ……はい! 僭越ながら調理させていただきました……」
「お口に合いましたか?」
「あ? そういや……」
……ゼブラは瑞貴たちがハニープリズンに到着する前、三人の会話を思い出していた。黄泉への門まで聞こえるほどだから当然道中の会話も聞こえている。
『小松、瑞貴。もうすぐハニープリズンだ』
『あっ、はい』
『いよいよゼブラさんに会えるってわけだね』
『ああ、そうだ。お前らさ、ゼブラの出所祝いに刑務所でメシでも作れよ』
『ええっ!? 刑務所でですか!?』
『それは構わないけど、刑務所よりちゃんとした場所でお祝いしたらいいんじゃない?』
『ハニープリズンを出たらさっさとメロウコーラ捕獲に行く予定だ。初代メルクも急いだほうがいいって言うしな』
ただでさえ小松の包丁作りに日数を取ってしまったのだ。それに一刻も早くグルメピラミッドへ向かえばいいだろう。
『そうですよね、トリコさんの大切なお友達ですもんね。精一杯おもてなしさせていただきます!』
『ちなみに、ゼブラさんって何が好きなの?』
『奴はなんでも食うから気にすんな』
『え~! 教えてくださいよ、メニュー考えるんですから~!』
『ああ、強いていや……肉かな?』
『なら、食べ応えがあるように丸焼きとかも出そうか。もちろん味付けはしっかりして!』
そしてハニープリズンの調理場で二人が調理しているときもそうだった。
『栄養のバランスも考えて作らなきゃ……。ん~……もっと濃い味付けかな? 瑞貴さん、味を見てくれますか?』
『わかった』
一度タレの味見をした小松は意見を聞こうと、別の料理をしている瑞貴に小皿を差し出した。
「ところでよ、トリコ」
「あ? なんだよ?」
「そのメロウコーラってのは、いったいなんなんだよ?」
「聞きなさいよ、ゼブラちゃん!」
「会長(オヤジ)曰く、世界一うまいコーラだそうだ」
「……ダメだこりゃ」
ゼブラの興味はすっかりメロウコーラに示している。ラブ所長の話を聞いているか怪しいし、一応メモっとこ。
「お前、コーラ好きだろ? 飲んでみる価値あるんじゃねぇか?」
「フンッ、コーラか。ガキじゃあるめぇし……ジュル……」
「ヨダレ全開じゃねぇか……」
「だから聞いてる!? 五百人の指名手配犯の捕獲と、百種類の新種発見だからね!」
「アハハハ……私が出所条件をメモしておきましたから、ちゃんと渡しますね」
「瑞貴ちゃん! あちしの味方はあんただけよ!」
私は泣きついて来たラブ所長を受け止めて頭を撫でた。想い人だけど所長の仕事もしているのに無視されたら悲しいわな、そりゃ。
しかし私はどちらかというと、トリコと一緒とはいえ大量に作ったはずの料理がすぐに皿だけになったことに驚いた。それは小松さんも同じようだ。
「あんなに作った料理が、一瞬でなくなっちゃった……」
「まあ、全部食べてくれた方が作り甲斐があるってものだけどね……」
(これがゼブラさん……。この食欲で刑務所に入れられたって話だし……だけど、食材を食べ過ぎただけで死刑になるほどの罪なんだろうか?)
「おい、小僧。小娘」
「ん? わあっ!」
「はい?」
呼ばれたのでテーブルから顔を向けたらゼブラが私たちを見ていた。小松さんはまるで、心臓が口から出たような驚きっぷりをしている。
「今の料理、お前らが作ったって本当か? ああ?」
「ああっ……はい! 僭越ながら調理させていただきました……」
「お口に合いましたか?」
「あ? そういや……」
……ゼブラは瑞貴たちがハニープリズンに到着する前、三人の会話を思い出していた。黄泉への門まで聞こえるほどだから当然道中の会話も聞こえている。
『小松、瑞貴。もうすぐハニープリズンだ』
『あっ、はい』
『いよいよゼブラさんに会えるってわけだね』
『ああ、そうだ。お前らさ、ゼブラの出所祝いに刑務所でメシでも作れよ』
『ええっ!? 刑務所でですか!?』
『それは構わないけど、刑務所よりちゃんとした場所でお祝いしたらいいんじゃない?』
『ハニープリズンを出たらさっさとメロウコーラ捕獲に行く予定だ。初代メルクも急いだほうがいいって言うしな』
ただでさえ小松の包丁作りに日数を取ってしまったのだ。それに一刻も早くグルメピラミッドへ向かえばいいだろう。
『そうですよね、トリコさんの大切なお友達ですもんね。精一杯おもてなしさせていただきます!』
『ちなみに、ゼブラさんって何が好きなの?』
『奴はなんでも食うから気にすんな』
『え~! 教えてくださいよ、メニュー考えるんですから~!』
『ああ、強いていや……肉かな?』
『なら、食べ応えがあるように丸焼きとかも出そうか。もちろん味付けはしっかりして!』
そしてハニープリズンの調理場で二人が調理しているときもそうだった。
『栄養のバランスも考えて作らなきゃ……。ん~……もっと濃い味付けかな? 瑞貴さん、味を見てくれますか?』
『わかった』
一度タレの味見をした小松は意見を聞こうと、別の料理をしている瑞貴に小皿を差し出した。