爆音解放! 死刑囚ゼブラの出所!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ああ。奴の文句をコソコソ言ってた囚人たちに」
「……それって、うんと違くありません?」
「「「「「ぎゃあぁぁあああ!!」」」」」
「……派手にやってるみたいね」
囚人たちのいる場所から結構離れているのに、ここまで悲鳴と轟音が聞こえてくる。小松さんなんて冷や汗を流しているほどだ。
「奴はハンパねぇほどの地獄耳だからな」
「それにゼブラちゃんは四天王一短気でケンカっ早いって言われてるからね。ボサッとしてないで止めて来て」
「えっ……ええっ!?」
ラブ所長がヘドロマンさんに言ったが、阿鼻叫喚の中に飛び込むのでヒドく嫌がっている。
「よかったら、私が行きましょうか?」
「瑞貴ちゃんはお客様なんだからここにいなさいよ。それに料理も作ってもらったしね」
「でも、料理は全て運び終えましたし。早く主役のゼブラさんを呼ばなきゃ、トリコに料理を全部食べられちゃいますから」
「おい! 俺だって待つことぐらいできるぞ!」
「メルクの星屑のときやグルメ馬車の乾杯で、『最後まで待つ』こともできなかった奴が何ほざいている!」
「グッ!」
ビシッと指差して言うと、トリコも自覚はちゃんとあるみたいで押し黙った。ラブ所長もいざとなればフェロモンを使うからと、小松さん共々に見張りをしてくれるようだ。
ヘドロマンさんに案内してもらいながら進んでいると、ゼブラがいる場所が近いから悲鳴がだんだん大きくなってくる。
「あ、あの、本当に大丈夫ですか?」
「呼ぶだけですから。あっ、いたいた」
ゼブラの背を見つけた私は駆け出した。周りにいるかろうじて生きているけど動かない人々は見ないでおこう。
「ゼブラさん! お待たせしました!」
「ああ?」
振り向いた表情はスンゲェ厳つい――ひと言で表すならそうだろう。私だって全然怖くないって言ったら嘘になる。
「お前確か、トリコの連れで……瑞貴っつったか?」
「はい、改めまして瑞貴と申します。出所祝いの料理が全てできましたよ。トリコもラブ所長もお待ちかねです」
「メシか。ならさっさと行かねぇとな」
「はい、行きましょう!」
……このときゼブラに対してラブ以外に普通に話しかける瑞貴に、ヘドロマンは尊敬の念を覚えたとか。
私がゼブラを連れて戻ると、トリコはちょうど小松さんにゼブラの話をしていた。
「あいつより好戦的な生き物を、俺は知らねぇ」
「えっ……ううっ……」
怯えている小松さんに私は声をかけようとすると、ゼブラが先に小松さんの元へ行った。バッチリと恐怖を植え付けられたから小松さんは盛大に驚く。
「ぎゃ――っ!!」
「ハッハッハッハッ!」
「ただいま~。ゼブラさんを連れてきたよ」
「おおっ、お帰り。迎えに行ってから早かったな。てっきり時間がかかると思ってたが」
「普通に呼んだら来てくれたよ?」
「……マジか?」
正直に言ったらトリコが信じられないような目で見てきた。地獄耳だって言うし、トリコに料理を食われる前に来ようとしたんじゃないの?
「アワワワ……!」
「そりゃあ、この世で戦い以上に刺激的なモンなんてねぇからな。騒ぐな、小僧。食っちまうぞ」
「うぅ~~っ!」
すっかりゼブラに怯えきっている小松さん。さすがに見かねたトリコが立ち上がってゼブラの頭をうしろから鷲づかみにした。
「……それって、うんと違くありません?」
「「「「「ぎゃあぁぁあああ!!」」」」」
「……派手にやってるみたいね」
囚人たちのいる場所から結構離れているのに、ここまで悲鳴と轟音が聞こえてくる。小松さんなんて冷や汗を流しているほどだ。
「奴はハンパねぇほどの地獄耳だからな」
「それにゼブラちゃんは四天王一短気でケンカっ早いって言われてるからね。ボサッとしてないで止めて来て」
「えっ……ええっ!?」
ラブ所長がヘドロマンさんに言ったが、阿鼻叫喚の中に飛び込むのでヒドく嫌がっている。
「よかったら、私が行きましょうか?」
「瑞貴ちゃんはお客様なんだからここにいなさいよ。それに料理も作ってもらったしね」
「でも、料理は全て運び終えましたし。早く主役のゼブラさんを呼ばなきゃ、トリコに料理を全部食べられちゃいますから」
「おい! 俺だって待つことぐらいできるぞ!」
「メルクの星屑のときやグルメ馬車の乾杯で、『最後まで待つ』こともできなかった奴が何ほざいている!」
「グッ!」
ビシッと指差して言うと、トリコも自覚はちゃんとあるみたいで押し黙った。ラブ所長もいざとなればフェロモンを使うからと、小松さん共々に見張りをしてくれるようだ。
ヘドロマンさんに案内してもらいながら進んでいると、ゼブラがいる場所が近いから悲鳴がだんだん大きくなってくる。
「あ、あの、本当に大丈夫ですか?」
「呼ぶだけですから。あっ、いたいた」
ゼブラの背を見つけた私は駆け出した。周りにいるかろうじて生きているけど動かない人々は見ないでおこう。
「ゼブラさん! お待たせしました!」
「ああ?」
振り向いた表情はスンゲェ厳つい――ひと言で表すならそうだろう。私だって全然怖くないって言ったら嘘になる。
「お前確か、トリコの連れで……瑞貴っつったか?」
「はい、改めまして瑞貴と申します。出所祝いの料理が全てできましたよ。トリコもラブ所長もお待ちかねです」
「メシか。ならさっさと行かねぇとな」
「はい、行きましょう!」
……このときゼブラに対してラブ以外に普通に話しかける瑞貴に、ヘドロマンは尊敬の念を覚えたとか。
私がゼブラを連れて戻ると、トリコはちょうど小松さんにゼブラの話をしていた。
「あいつより好戦的な生き物を、俺は知らねぇ」
「えっ……ううっ……」
怯えている小松さんに私は声をかけようとすると、ゼブラが先に小松さんの元へ行った。バッチリと恐怖を植え付けられたから小松さんは盛大に驚く。
「ぎゃ――っ!!」
「ハッハッハッハッ!」
「ただいま~。ゼブラさんを連れてきたよ」
「おおっ、お帰り。迎えに行ってから早かったな。てっきり時間がかかると思ってたが」
「普通に呼んだら来てくれたよ?」
「……マジか?」
正直に言ったらトリコが信じられないような目で見てきた。地獄耳だって言うし、トリコに料理を食われる前に来ようとしたんじゃないの?
「アワワワ……!」
「そりゃあ、この世で戦い以上に刺激的なモンなんてねぇからな。騒ぐな、小僧。食っちまうぞ」
「うぅ~~っ!」
すっかりゼブラに怯えきっている小松さん。さすがに見かねたトリコが立ち上がってゼブラの頭をうしろから鷲づかみにした。