遂に登場人物! 最後の四天王ゼブラ!
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「さっ、ここがゼブラちゃんの部屋よ」
部屋と言っても壁に大きな窓が三つあるだけ。この地下にゼブラがいるらしく、私たちは窓から下を覗き込んだ。そこには四肢を巨大な鎖で繋がれている、パンツ一丁で赤い髪で体中が傷だらけの男がいた。
彼の姿を見て、やっぱり兄弟の再会が嬉しいのかトリコは声を上げる。
「ゼブラ!」
「うぅ~! ゼブラちゃん、ついにお別れなのね!」
「所長……」
涙を流すラブ所長をオーバンさんが宥めている。もしかして囚人を相手するよりこっちのほうが大変なんじゃない?
「迎えに来てやったぜ」
「あの方が、ゼブラさん……」
「おい、ゼブ――」
「待って、トリコ!」
彼を呼ぼうとしたトリコの前に私は止めるように腕を伸ばした。その行動にトリコは驚いているけど、私はゼブラから目を離せない。
「どうしたんだよ?」
「なんか、嫌な予感がする。第六感が今まで以上に危険を感じているんだ……」
「そういや、俺たちがここに着いてからはずっと黙ってたな。まさか、充電してやがる!? ヤベェ!」
〈グオオォォオオオ!!〉
私には感じるだけだけど、トリコはハニープリズンに辿り着くまでゼブラが話しかけて来ないから理由がわかったようだ。それと同時に処刑獣の雄叫びが聞こえてきた。
「Aランク処刑獣のグローサウルスが動き出した! 鎖が引っ張られるぞ、離れろ!」
「グローサウルスって、捕獲レベルは57もある哺乳獣類のですか!?」
「ええっ!? 何々!?」
オーバンさんも敬語がなくなってしまうほど焦っている。でも私や小松さんはどういうことなのかわからない。
「この処刑場では、ゼブラの両手両足に処刑獣が一頭ずつ鎖で繋がれています。もし、四頭の処刑獣が同時に鎖を引っ張れば体は無事じゃあすまない!」
「ゼブラ!」
処刑獣が全部動き出したのか四肢の鎖がピンッと伸びた。しかし――。
「「「「「えっ!?」」」」」
「ラビュ!」
伸びただけでそれ以上は動かなかった。理由はゼブラが腕や膝を曲げて押さえているからだ。私とトリコと小松さんとオーバンさんは驚いたけど、ラブ所長は目がハートになっている。すると低い声が中から聞こえてきた。
「てめぇらとじゃれ合うのも、今日が最後だな……アバヨ。スウウゥゥウウウ――……」
「ヤベェ! 今すぐ耳を塞げ、小松! 瑞貴!」
「えっ?」
「早く耳を塞いで伏せるんだ!」
「そうか! 守護結界!!」
ゼブラが大きく息を吸い込んだのと、トリコが言う『耳を塞げ』で私はゼブラがこれからやろうとすることがわかった。全員を囲むためにブレスレットから薙刀に変形して守護結界を張ると同時に――。
「サウンドバズーカ!!」
何百倍も音量を上げたスピーカーみたいな声量で、壁は壊れるわ瓦礫が一部落ちるわで散々だった。私たちも守護結界のおかげで幾分かマシだったようだけど、それでも耳を塞ぐくらいだ。
「助かった、瑞貴」
「いやいや、さすがに完璧に防ぎきれなくてごめんね……。それにしても、さすがメルクさんの研ぎ……薙刀の力も強くなっているな」
「コラッ、ゼブラ!! お前俺らまで潰す気か!?」
私に礼を言ったトリコが中にいるゼブラに向かって怒鳴った。改めて私も中を見ると、鎖は砕け散ってゼブラが自由になっている。
「カッカッカッカッ! どうだトリコ、俺の声で目が覚めたか? 平和ボケしたツラしやがって」
「あ?」
「俺がいなかった地球は、ずいぶん退屈だったと見えるが? フンッ」
この人が四天王ゼブラ……かなりワイルドで、他の四天王とは違ったカッコよさがある!
部屋と言っても壁に大きな窓が三つあるだけ。この地下にゼブラがいるらしく、私たちは窓から下を覗き込んだ。そこには四肢を巨大な鎖で繋がれている、パンツ一丁で赤い髪で体中が傷だらけの男がいた。
彼の姿を見て、やっぱり兄弟の再会が嬉しいのかトリコは声を上げる。
「ゼブラ!」
「うぅ~! ゼブラちゃん、ついにお別れなのね!」
「所長……」
涙を流すラブ所長をオーバンさんが宥めている。もしかして囚人を相手するよりこっちのほうが大変なんじゃない?
「迎えに来てやったぜ」
「あの方が、ゼブラさん……」
「おい、ゼブ――」
「待って、トリコ!」
彼を呼ぼうとしたトリコの前に私は止めるように腕を伸ばした。その行動にトリコは驚いているけど、私はゼブラから目を離せない。
「どうしたんだよ?」
「なんか、嫌な予感がする。第六感が今まで以上に危険を感じているんだ……」
「そういや、俺たちがここに着いてからはずっと黙ってたな。まさか、充電してやがる!? ヤベェ!」
〈グオオォォオオオ!!〉
私には感じるだけだけど、トリコはハニープリズンに辿り着くまでゼブラが話しかけて来ないから理由がわかったようだ。それと同時に処刑獣の雄叫びが聞こえてきた。
「Aランク処刑獣のグローサウルスが動き出した! 鎖が引っ張られるぞ、離れろ!」
「グローサウルスって、捕獲レベルは57もある哺乳獣類のですか!?」
「ええっ!? 何々!?」
オーバンさんも敬語がなくなってしまうほど焦っている。でも私や小松さんはどういうことなのかわからない。
「この処刑場では、ゼブラの両手両足に処刑獣が一頭ずつ鎖で繋がれています。もし、四頭の処刑獣が同時に鎖を引っ張れば体は無事じゃあすまない!」
「ゼブラ!」
処刑獣が全部動き出したのか四肢の鎖がピンッと伸びた。しかし――。
「「「「「えっ!?」」」」」
「ラビュ!」
伸びただけでそれ以上は動かなかった。理由はゼブラが腕や膝を曲げて押さえているからだ。私とトリコと小松さんとオーバンさんは驚いたけど、ラブ所長は目がハートになっている。すると低い声が中から聞こえてきた。
「てめぇらとじゃれ合うのも、今日が最後だな……アバヨ。スウウゥゥウウウ――……」
「ヤベェ! 今すぐ耳を塞げ、小松! 瑞貴!」
「えっ?」
「早く耳を塞いで伏せるんだ!」
「そうか! 守護結界!!」
ゼブラが大きく息を吸い込んだのと、トリコが言う『耳を塞げ』で私はゼブラがこれからやろうとすることがわかった。全員を囲むためにブレスレットから薙刀に変形して守護結界を張ると同時に――。
「サウンドバズーカ!!」
何百倍も音量を上げたスピーカーみたいな声量で、壁は壊れるわ瓦礫が一部落ちるわで散々だった。私たちも守護結界のおかげで幾分かマシだったようだけど、それでも耳を塞ぐくらいだ。
「助かった、瑞貴」
「いやいや、さすがに完璧に防ぎきれなくてごめんね……。それにしても、さすがメルクさんの研ぎ……薙刀の力も強くなっているな」
「コラッ、ゼブラ!! お前俺らまで潰す気か!?」
私に礼を言ったトリコが中にいるゼブラに向かって怒鳴った。改めて私も中を見ると、鎖は砕け散ってゼブラが自由になっている。
「カッカッカッカッ! どうだトリコ、俺の声で目が覚めたか? 平和ボケしたツラしやがって」
「あ?」
「俺がいなかった地球は、ずいぶん退屈だったと見えるが? フンッ」
この人が四天王ゼブラ……かなりワイルドで、他の四天王とは違ったカッコよさがある!