遂に登場人物! 最後の四天王ゼブラ!
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「異性を惹きつけるために分泌するフェロモンの一種です」
「な~るほど。それでトリコも小松さんもダラしない顔してたのか」
「ちょっ、瑞貴!?」
「僕ら、そんな顔してました!?」
「うん、思いっきり」
ポンッと拳を手の平に置いたら、トリコも小松さんも慌てて私に問いかけた。俗に言う『メロメロ』状態だったもん。
「所長は数百種類のフェロモンを使い分けて、女王蜂の如くスタッフや猛獣に指令を出し、ハニープリズンを統率しているのです」
「あの屈強な処刑獣も、フェロモンで操ってたってわけか」
「フェロモンを感知する場所は人間では鼻の鋤鼻器官だと言われているわ。そこは脳の視床下部――つまり本能へ直接伝わる部分。そこへ無味無臭で入り込むフェロモンは決して誰にも防ぐことはできないのよ」
中には女性にも効くフェロモンはあるだろうけど、私の環境適応能力はどうだろう。試したことないけど、毒とか効かないからフェロモンも効かないのかな?
「つまり、全ての生物をあんたの思いのままに操れるってことだな」
「それが、できない子がいるの!」
「わあっ!」
「一人だけ、あちしの言うこと全然聞かない子がいるのよ!」
いつの間にかラブ所長がトリコの前に出て、涙目で必死に訴えていた。オーバンさんは呆れて顔に手を当てているし。
ラブ所長にかかれば暴れる生物を沈めることも可能なのに、チェパリーさんやオーバンさんがいつも暴れているって言った人物……もしかしなくてもだな。小松さんも気づいたみたい。
「あっ、その方ってもしかして……」
「ゼブラちゃんよ! あちしの好みドストライク、ド直球のゼブラちゃん!」
ラブ所長の目がハートになって頬を赤らめている。その様子で私は全てを察した。
「まさか、ゼブラさんの出所をラブ所長が反対している理由って……」
「はい……。所長がゼブラの出所に反対なのは、ズバリ……愛しいゼブラをずっと傍らに置いておきたいからなのです……」
「「えー!?」」
私事がメチャクチャ入った職権濫用で、トリコも小松さんも驚かずにはいられない。
「何その理由!」
「いいじゃないのよ! あちしみたいなババアが恋したって!」
「って、年いくつなんですか……?」
「小松さん、いくつになっても女の子は恋する生き物だよ」
「瑞貴ちゃん! わかってくれる!?」
ラブ所長が私の両手をつかんで顔を輝かせたので、私は視線を合わせるためにしゃがむ。
「私はまだ恋したことがないですけど、女友達が恋している姿を見たら可愛いし少し羨ましい気分になるんです。所長の立場としてはいただけませんが、一人の女性としては可愛いと思いますよ」
「ありがとう、瑞貴ちゃん! そう言ってもらえるだけであちしは嬉しいわ!」
「なんか、意気投合していますね……」
「てかあいつ、恋すらしたことないのかよ……」
……トリコと小松は女子トークをするラブと瑞貴に肩を落としていた。そして想い人である瑞貴に好きな人がいないと安心したと同時に、自分は意識されていないと複雑な気分にもなった。
「な~るほど。それでトリコも小松さんもダラしない顔してたのか」
「ちょっ、瑞貴!?」
「僕ら、そんな顔してました!?」
「うん、思いっきり」
ポンッと拳を手の平に置いたら、トリコも小松さんも慌てて私に問いかけた。俗に言う『メロメロ』状態だったもん。
「所長は数百種類のフェロモンを使い分けて、女王蜂の如くスタッフや猛獣に指令を出し、ハニープリズンを統率しているのです」
「あの屈強な処刑獣も、フェロモンで操ってたってわけか」
「フェロモンを感知する場所は人間では鼻の鋤鼻器官だと言われているわ。そこは脳の視床下部――つまり本能へ直接伝わる部分。そこへ無味無臭で入り込むフェロモンは決して誰にも防ぐことはできないのよ」
中には女性にも効くフェロモンはあるだろうけど、私の環境適応能力はどうだろう。試したことないけど、毒とか効かないからフェロモンも効かないのかな?
「つまり、全ての生物をあんたの思いのままに操れるってことだな」
「それが、できない子がいるの!」
「わあっ!」
「一人だけ、あちしの言うこと全然聞かない子がいるのよ!」
いつの間にかラブ所長がトリコの前に出て、涙目で必死に訴えていた。オーバンさんは呆れて顔に手を当てているし。
ラブ所長にかかれば暴れる生物を沈めることも可能なのに、チェパリーさんやオーバンさんがいつも暴れているって言った人物……もしかしなくてもだな。小松さんも気づいたみたい。
「あっ、その方ってもしかして……」
「ゼブラちゃんよ! あちしの好みドストライク、ド直球のゼブラちゃん!」
ラブ所長の目がハートになって頬を赤らめている。その様子で私は全てを察した。
「まさか、ゼブラさんの出所をラブ所長が反対している理由って……」
「はい……。所長がゼブラの出所に反対なのは、ズバリ……愛しいゼブラをずっと傍らに置いておきたいからなのです……」
「「えー!?」」
私事がメチャクチャ入った職権濫用で、トリコも小松さんも驚かずにはいられない。
「何その理由!」
「いいじゃないのよ! あちしみたいなババアが恋したって!」
「って、年いくつなんですか……?」
「小松さん、いくつになっても女の子は恋する生き物だよ」
「瑞貴ちゃん! わかってくれる!?」
ラブ所長が私の両手をつかんで顔を輝かせたので、私は視線を合わせるためにしゃがむ。
「私はまだ恋したことがないですけど、女友達が恋している姿を見たら可愛いし少し羨ましい気分になるんです。所長の立場としてはいただけませんが、一人の女性としては可愛いと思いますよ」
「ありがとう、瑞貴ちゃん! そう言ってもらえるだけであちしは嬉しいわ!」
「なんか、意気投合していますね……」
「てかあいつ、恋すらしたことないのかよ……」
……トリコと小松は女子トークをするラブと瑞貴に肩を落としていた。そして想い人である瑞貴に好きな人がいないと安心したと同時に、自分は意識されていないと複雑な気分にもなった。