遂に登場人物! 最後の四天王ゼブラ!
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「暴れたって? 誰が?」
「ひょっとして……」
「もしかしなくても、ゼブラさん?」
「大丈夫。今は機嫌も直って大人しくしているようですよ。ヒッヒッヒッヒッ」
私の問いに肯定もしかなかったけど否定もしていない。やっぱり暴れたのはゼブラか。
「ったく、ゼブラの奴……」
「ゼブラさん、暴れたんですか?」
「いつものことです」
ああ、日常茶飯事なのね……。いくら刑が決まっている囚人でも哀れに思えてきた……。
「所長は部屋か?」
「ええ。むしろ機嫌が悪いのは所長のほうで」
「わかっておる。所長は今も基本的にゼブラの出所には反対だからな」
「ヒッヒッヒッヒッ。だいぶ怒ってますよ、ラブ所長。怖いですよ、気をつけてくださいね。ヒッヒッヒッヒッ」
「あなたの顔も怖いです……」
「コラッ。小松さん、失礼でしょ」
「アイタッ」
チュパリーさんを見上げて呟く小松さんの頭を、私は軽くペシッと叩いた。
「でもこれだけ怖い人たちが恐れる所長って、いったいどんな人なんだ? そしてゼブラさんって――」
〈ガアアァァアアア!〉
「ぎゃー!」
「おっと」
下に向かう階段を降りていたら両端から護送獣たちが声を上げた。思わず抱きついた小松さんを受け止めてトリコの隣へ並ぶ。
「ハッ! 護送獣たちよ、ゼブラへの土産を欲しがってんのか? やめときな、逆にお前らがゼブラに食い尽されちまうぞ。――ん?」
「メニュー?」
階段が終了したと思ったら前方には大きな檻と、壁には大きく『Menu Ⅳ』と書かれていた。
「ここでは、囚人に対していくつかのフルコースメニューを用意しております」
「刑のフルコース!?」
小松さんが目を見開いたら檻の扉が開いた。向こう側には下が見渡せる広いベランダがある。
「その内のMenu Ⅳ――こちらは巷で食をむさぼりまくった重罪犯たちに用意された刑のフルコース。その名も『奪食』のフルコース」
「奪食?」
「グルメ時代において最大の幸福は食すこと。ならば最大の罰は食を奪うこと。すなわち奪食です。少し覗いて行きますか? どうせ通り道ですから」
「「「あっ!」」」
柵から下を見下ろすと、壁から出る細い通路から中心にある大きな広場にいくつものテーブルがあり囚人たちが食事をしていた。でも、様子がおかしい。
「なんなんだ、このケーキは! 全然甘くねぇぞ! どうなってんだ、ここのメシは!?」
チョコレートケーキを手にしている男が叫んでいる。色からして別にビターチョコレートってわけでもなさそうなのに、甘くないの?
「ひょっとして……」
「もしかしなくても、ゼブラさん?」
「大丈夫。今は機嫌も直って大人しくしているようですよ。ヒッヒッヒッヒッ」
私の問いに肯定もしかなかったけど否定もしていない。やっぱり暴れたのはゼブラか。
「ったく、ゼブラの奴……」
「ゼブラさん、暴れたんですか?」
「いつものことです」
ああ、日常茶飯事なのね……。いくら刑が決まっている囚人でも哀れに思えてきた……。
「所長は部屋か?」
「ええ。むしろ機嫌が悪いのは所長のほうで」
「わかっておる。所長は今も基本的にゼブラの出所には反対だからな」
「ヒッヒッヒッヒッ。だいぶ怒ってますよ、ラブ所長。怖いですよ、気をつけてくださいね。ヒッヒッヒッヒッ」
「あなたの顔も怖いです……」
「コラッ。小松さん、失礼でしょ」
「アイタッ」
チュパリーさんを見上げて呟く小松さんの頭を、私は軽くペシッと叩いた。
「でもこれだけ怖い人たちが恐れる所長って、いったいどんな人なんだ? そしてゼブラさんって――」
〈ガアアァァアアア!〉
「ぎゃー!」
「おっと」
下に向かう階段を降りていたら両端から護送獣たちが声を上げた。思わず抱きついた小松さんを受け止めてトリコの隣へ並ぶ。
「ハッ! 護送獣たちよ、ゼブラへの土産を欲しがってんのか? やめときな、逆にお前らがゼブラに食い尽されちまうぞ。――ん?」
「メニュー?」
階段が終了したと思ったら前方には大きな檻と、壁には大きく『Menu Ⅳ』と書かれていた。
「ここでは、囚人に対していくつかのフルコースメニューを用意しております」
「刑のフルコース!?」
小松さんが目を見開いたら檻の扉が開いた。向こう側には下が見渡せる広いベランダがある。
「その内のMenu Ⅳ――こちらは巷で食をむさぼりまくった重罪犯たちに用意された刑のフルコース。その名も『奪食』のフルコース」
「奪食?」
「グルメ時代において最大の幸福は食すこと。ならば最大の罰は食を奪うこと。すなわち奪食です。少し覗いて行きますか? どうせ通り道ですから」
「「「あっ!」」」
柵から下を見下ろすと、壁から出る細い通路から中心にある大きな広場にいくつものテーブルがあり囚人たちが食事をしていた。でも、様子がおかしい。
「なんなんだ、このケーキは! 全然甘くねぇぞ! どうなってんだ、ここのメシは!?」
チョコレートケーキを手にしている男が叫んでいる。色からして別にビターチョコレートってわけでもなさそうなのに、甘くないの?