超セレブ! グルメ馬車の夢の旅!
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《この門を通るのは重罪を犯した凶悪囚人のみ。囚人は全て囚人刑のため、二度とこの黄泉への門から出てくることはありません》
「よ、黄泉への門……」
「いろいろ物騒な言葉が聞こえたんだけど……」
《ここが、黄泉への門と呼ばれる由縁……それは、この先に世界最大のグルメ刑務所・『ハニープリズン』があるからです》
「おい。準備しろ、小松、瑞貴、降りるぞ」
「ええっ!? ここで降りるんですか!?」
「もしかして、さっき放送で言ってた……」
「ああ。グルメ刑務所に用があるのさ」
「「えー!? グルメ刑務所ー!?」」
予想通りというか、やはり用があるのはとんでもない場所だった。刑務所ってどういうこと!?
「これからゼブラを迎えに行くんだ」
「ゼ、ゼブラって……美食四天王の一人の、あのゼブラさんですか!?」
「てっきりグルメピラミッドへ現地集合だと思ってたのに……」
《グルメ馬車はギガホースの強さゆえに安全性は保たれていますが、この辺りにはギガホースにも襲いかかる強暴な猛獣も生息しています。そのため、ここでの停車時間は5分間とさせていただきます》
もう時間ないじゃん! トリコが荷物は持って来いって言った理由がわかったよ!
「ハァ~…部屋代がもったいない……。せっかくのグルメ馬車、もっと堪能すればよかった……」
「なんなら今から予定変更して、俺(レ)と一緒に旅するか?」
「僕と一緒なら、二ヶ月もここにいれるよ?」
「そこ、口説くんじゃねぇ!」
トリコがビシッとサニーとココさんを指差した。正直ちょっと揺らいだのは内緒にしとこ……。
「急げ、小松、瑞貴」
「ああ、はい。あの、ホントにグルメ刑務所に行くんですか……?」
「ああ」
「ちなみに、ゼブラさんってどんな人なの?」
「超問題児だ」
「「ええっ!?」」
「だが強いぞ。グルメピラミッドを攻略するには、ゼブラの力が必要だ。まっ、力になってくれる保証はどこにもないがな」
そういやマッチさんの顔に一発で傷を作るし、鉄平が与作さんの手を借りて捕まえるほどだっけ。
「ココ」
「ん?」
「俺がこの馬車に乗った目的を知りたがってたな」
「ああ」
「お前らが乗ると聞いて、この馬車に乗ったのさ。頼みたいことがあってな」
「「?」」
珍しくトリコが真剣な表情のため何事だと二人は思った。って、二人に会うためだけにグルメ馬車に乗ったのか……。
「四天王のよしみだ。――ゼブラ迎えに行くの、手伝ってくんね?」
「「断る!」」
「「は、早っ! 断るの!」」
まさに一刀両断。トリコが若干ニヤけつつ両手を合わせて頼んだのに、悩む間もなくココさんもサニーも断ってしまった。
それから私たちはグルメ馬車から降りて発車されるのを見送った。トリコは二人に向けて文句を言ってるけど。
「付き合ってくれてくれてもいいだろーが! この薄情者共ー! クウッ! 久々の再会を蹴るか、普通!?」
「み、みなさんそれぞれ他に目的があって、その、忙しいんですよ……」
「それでなくても、普通グルメ刑務所なんて好き好んで行こうとしないしね……」
それにしてもサニーはわかるけど、長男気質で面倒見のいいココさんも断るなんて思わなかった。そこまで再会をさけたいのか。
「仕方ねぇ。行くぞ、二人共」
「あっ、はい!」
「わかった。ところでトリコ、その荷物はなんなの?」
トリコは大きな袋を担いでまるでサンタクロースみたい。中身はなんだろう?
「ああ。手ぶらで行くのもなんだから、ゼブラへの土産を一応こしらえたんだが……。これじゃまだ、足りねぇかな?」
《全然足りねぇよ、バカ》
「うわあっ!」
「「えっ!?」」
……トリコが背後から聞こえた声に驚いて振り向いたが、そこにいたのはトリコに驚いている瑞貴と小松だけ。声の主はいない。
「ト、トリコ!?」
「ど、どどどどうしたんですか? 急に?」
「ゼブラ……間違いねぇ! しかし、この距離で『音弾』を……刑務所まで数十キロあるってのに! あの野郎、成長してやがる!」
いやだから、何言ってるの? 私たちは全く付いて行けないんだけど。
「フッ。オイコラ、ゼブラ! 聞こえるか!? ずいぶん遠くからの再会の挨拶じゃねぇか!」
「あの~……トリコさん?」
「だからどうしたの? 何やってるの?」
トリコの謎の行動に不思議に思い、そして私たちはゼブラを迎えにグルメ刑務所・ハニープリズンに向かうことになった。ゼブラに会えるのって楽しみ! 実はかなり好きなキャラだったんだよね!
……そしてハニープリズンの一室で、太い鎖に繋がれている男が呟いた。
「早く来い……トリコ!」
「よ、黄泉への門……」
「いろいろ物騒な言葉が聞こえたんだけど……」
《ここが、黄泉への門と呼ばれる由縁……それは、この先に世界最大のグルメ刑務所・『ハニープリズン』があるからです》
「おい。準備しろ、小松、瑞貴、降りるぞ」
「ええっ!? ここで降りるんですか!?」
「もしかして、さっき放送で言ってた……」
「ああ。グルメ刑務所に用があるのさ」
「「えー!? グルメ刑務所ー!?」」
予想通りというか、やはり用があるのはとんでもない場所だった。刑務所ってどういうこと!?
「これからゼブラを迎えに行くんだ」
「ゼ、ゼブラって……美食四天王の一人の、あのゼブラさんですか!?」
「てっきりグルメピラミッドへ現地集合だと思ってたのに……」
《グルメ馬車はギガホースの強さゆえに安全性は保たれていますが、この辺りにはギガホースにも襲いかかる強暴な猛獣も生息しています。そのため、ここでの停車時間は5分間とさせていただきます》
もう時間ないじゃん! トリコが荷物は持って来いって言った理由がわかったよ!
「ハァ~…部屋代がもったいない……。せっかくのグルメ馬車、もっと堪能すればよかった……」
「なんなら今から予定変更して、俺(レ)と一緒に旅するか?」
「僕と一緒なら、二ヶ月もここにいれるよ?」
「そこ、口説くんじゃねぇ!」
トリコがビシッとサニーとココさんを指差した。正直ちょっと揺らいだのは内緒にしとこ……。
「急げ、小松、瑞貴」
「ああ、はい。あの、ホントにグルメ刑務所に行くんですか……?」
「ああ」
「ちなみに、ゼブラさんってどんな人なの?」
「超問題児だ」
「「ええっ!?」」
「だが強いぞ。グルメピラミッドを攻略するには、ゼブラの力が必要だ。まっ、力になってくれる保証はどこにもないがな」
そういやマッチさんの顔に一発で傷を作るし、鉄平が与作さんの手を借りて捕まえるほどだっけ。
「ココ」
「ん?」
「俺がこの馬車に乗った目的を知りたがってたな」
「ああ」
「お前らが乗ると聞いて、この馬車に乗ったのさ。頼みたいことがあってな」
「「?」」
珍しくトリコが真剣な表情のため何事だと二人は思った。って、二人に会うためだけにグルメ馬車に乗ったのか……。
「四天王のよしみだ。――ゼブラ迎えに行くの、手伝ってくんね?」
「「断る!」」
「「は、早っ! 断るの!」」
まさに一刀両断。トリコが若干ニヤけつつ両手を合わせて頼んだのに、悩む間もなくココさんもサニーも断ってしまった。
それから私たちはグルメ馬車から降りて発車されるのを見送った。トリコは二人に向けて文句を言ってるけど。
「付き合ってくれてくれてもいいだろーが! この薄情者共ー! クウッ! 久々の再会を蹴るか、普通!?」
「み、みなさんそれぞれ他に目的があって、その、忙しいんですよ……」
「それでなくても、普通グルメ刑務所なんて好き好んで行こうとしないしね……」
それにしてもサニーはわかるけど、長男気質で面倒見のいいココさんも断るなんて思わなかった。そこまで再会をさけたいのか。
「仕方ねぇ。行くぞ、二人共」
「あっ、はい!」
「わかった。ところでトリコ、その荷物はなんなの?」
トリコは大きな袋を担いでまるでサンタクロースみたい。中身はなんだろう?
「ああ。手ぶらで行くのもなんだから、ゼブラへの土産を一応こしらえたんだが……。これじゃまだ、足りねぇかな?」
《全然足りねぇよ、バカ》
「うわあっ!」
「「えっ!?」」
……トリコが背後から聞こえた声に驚いて振り向いたが、そこにいたのはトリコに驚いている瑞貴と小松だけ。声の主はいない。
「ト、トリコ!?」
「ど、どどどどうしたんですか? 急に?」
「ゼブラ……間違いねぇ! しかし、この距離で『音弾』を……刑務所まで数十キロあるってのに! あの野郎、成長してやがる!」
いやだから、何言ってるの? 私たちは全く付いて行けないんだけど。
「フッ。オイコラ、ゼブラ! 聞こえるか!? ずいぶん遠くからの再会の挨拶じゃねぇか!」
「あの~……トリコさん?」
「だからどうしたの? 何やってるの?」
トリコの謎の行動に不思議に思い、そして私たちはゼブラを迎えにグルメ刑務所・ハニープリズンに向かうことになった。ゼブラに会えるのって楽しみ! 実はかなり好きなキャラだったんだよね!
……そしてハニープリズンの一室で、太い鎖に繋がれている男が呟いた。
「早く来い……トリコ!」