超セレブ! グルメ馬車の夢の旅!
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「――なんの騒ぎ?」
「「「「「!」」」」」
今ホールに来たらしい誰かの呟きが聞こえたので、トリコたちは振り向くと目を見開いた。そこにはドレス姿の美しい女性がいた。
長い髪をまとめられて遅れ毛が出ているせいか、うなじが色っぽく見える。元がいいのかメイクが薄くても艶やかである。おかげでホールにいる男女問わず注目を浴びていた。
「美しいお嬢さん。私と一曲いかがですか?」
「こちらにおいしいワインがございますよ」
「僕でよければエスコートさせてもらえない?」
「えっ? えっ?」
当然男たちが放っておくはずもない。誘われるのは慣れてないのかオロオロしているが、困った顔も惹かれる。その光景を見ている小松すらも、頬を赤くして見惚れてしまうほどだ。
「ほわ~…綺麗な人ですね~……。でもなんか見たことあるような――」
「行くぞ」
「ああ」
「ったく、何やってんだし」
「えっ?」
急にトリコとココとサニーが動き始めたので、小松はどうしたのかと不思議に思う。三人の行く先は男性に囲まれている女性の元だ。
「悪いな。こいつは俺たちの連れだ」
「「「ハアッ?」」」
「あっ、トリコ! みんな!」
声をかけたトリコに男たちは顔をしかめるが、対して女性はパアッと顔を輝かせた。そして女性が呼んだ名に男たちはすぐにギョッとし、その隙にココが女性の手を、サニーが肩を抱いてこちらに引き寄せる。
「彼女は僕たちのお姫様なんだ。手を出さないでもらいたい」
「美(ツク)しくねー誘い方で、こいつを落とせると思うなよ」
「お、おいトリコって、美食四天王の!?」
「それにココとサニーもいるぞ!」
「チッ。四天王の連れじゃ、分が悪いぜ」
男たちは去って行ったので女性はホッと息を吐いた。
「ありがとう。助かったよ」
「ああいうのは、さっさと断ればいいんだよ」
「ナンパなんてされたことなかったから、どうしたらいいかわからなくて……」
「あの、トリコさん。その方はお知り合いですか?」
「「「「えっ」」」」
駆け寄って来た小松が尋ねると、トリコもココもサニーも女性も目をパチクリさせた。どうしてそんな反応するのかと小松は首を傾げる。
「あ、あの~?」
「小松さん、私だよ。瑞貴。この数時間で忘れちゃったの?」
「えっ……え――っ!? 瑞貴さん!?」
……女性が名乗ったことで、小松はようやくトリコたちの行動や親しげな会話に合点がいったのか盛大に驚いた。
「なんだよ小松、気づかなかったのか?」
「いつもと雰囲気が違ったので、まるで別人みたいで気づきませんでした。すみません……」
「いいよいいよ。私もメイクが終わったとき、自分でも『化けたな』と思ったくらいなんだから」
「いえいえ。あまりにも美し過ぎて、僕もさっきまでずっと見惚れちゃいました」
「えっ、そうなの? それは嬉しいな。さっきもそう言われて写真まで撮ってもらっちゃったんだ」
((((……あとで俺/僕ももらっておこう))))
サニーと別れてからエステをしっかり受け、さらに選ばれたドレスもヘアメイクも全てプロの人たちから施された。全部サニーの支払いらしい。
「サニー、高かったでしょ。次会ったとき払うよ」
「ンなの別にいいし。美(ツク)しい姿を見れただけで満足だ」
「うん。とても綺麗だよ、瑞貴ちゃん」
「ありがとうございます」
「ハッハッハッハッ! 馬子にも衣装だな!」
ガンッ!
「~~っ!」
面白そうに笑うトリコの足をヒールの踵で思いっきり踏んだ。どうしてこいつは人に言われたくないことを毎回平気で言うの!
「それにしても、こうして見ると全員よく似合っているね。普段の美食屋や料理人の姿を思い浮かべたらギャップがあってキュンときちゃったよ」
「「「「!」」」」
普段は私服だったし今回はいつものと違うタキシードだから尚更かな。ココさんとか髪が長いし、サニーもポニーテールでもタキシードに似合っている。
「「「「「!」」」」」
今ホールに来たらしい誰かの呟きが聞こえたので、トリコたちは振り向くと目を見開いた。そこにはドレス姿の美しい女性がいた。
長い髪をまとめられて遅れ毛が出ているせいか、うなじが色っぽく見える。元がいいのかメイクが薄くても艶やかである。おかげでホールにいる男女問わず注目を浴びていた。
「美しいお嬢さん。私と一曲いかがですか?」
「こちらにおいしいワインがございますよ」
「僕でよければエスコートさせてもらえない?」
「えっ? えっ?」
当然男たちが放っておくはずもない。誘われるのは慣れてないのかオロオロしているが、困った顔も惹かれる。その光景を見ている小松すらも、頬を赤くして見惚れてしまうほどだ。
「ほわ~…綺麗な人ですね~……。でもなんか見たことあるような――」
「行くぞ」
「ああ」
「ったく、何やってんだし」
「えっ?」
急にトリコとココとサニーが動き始めたので、小松はどうしたのかと不思議に思う。三人の行く先は男性に囲まれている女性の元だ。
「悪いな。こいつは俺たちの連れだ」
「「「ハアッ?」」」
「あっ、トリコ! みんな!」
声をかけたトリコに男たちは顔をしかめるが、対して女性はパアッと顔を輝かせた。そして女性が呼んだ名に男たちはすぐにギョッとし、その隙にココが女性の手を、サニーが肩を抱いてこちらに引き寄せる。
「彼女は僕たちのお姫様なんだ。手を出さないでもらいたい」
「美(ツク)しくねー誘い方で、こいつを落とせると思うなよ」
「お、おいトリコって、美食四天王の!?」
「それにココとサニーもいるぞ!」
「チッ。四天王の連れじゃ、分が悪いぜ」
男たちは去って行ったので女性はホッと息を吐いた。
「ありがとう。助かったよ」
「ああいうのは、さっさと断ればいいんだよ」
「ナンパなんてされたことなかったから、どうしたらいいかわからなくて……」
「あの、トリコさん。その方はお知り合いですか?」
「「「「えっ」」」」
駆け寄って来た小松が尋ねると、トリコもココもサニーも女性も目をパチクリさせた。どうしてそんな反応するのかと小松は首を傾げる。
「あ、あの~?」
「小松さん、私だよ。瑞貴。この数時間で忘れちゃったの?」
「えっ……え――っ!? 瑞貴さん!?」
……女性が名乗ったことで、小松はようやくトリコたちの行動や親しげな会話に合点がいったのか盛大に驚いた。
「なんだよ小松、気づかなかったのか?」
「いつもと雰囲気が違ったので、まるで別人みたいで気づきませんでした。すみません……」
「いいよいいよ。私もメイクが終わったとき、自分でも『化けたな』と思ったくらいなんだから」
「いえいえ。あまりにも美し過ぎて、僕もさっきまでずっと見惚れちゃいました」
「えっ、そうなの? それは嬉しいな。さっきもそう言われて写真まで撮ってもらっちゃったんだ」
((((……あとで俺/僕ももらっておこう))))
サニーと別れてからエステをしっかり受け、さらに選ばれたドレスもヘアメイクも全てプロの人たちから施された。全部サニーの支払いらしい。
「サニー、高かったでしょ。次会ったとき払うよ」
「ンなの別にいいし。美(ツク)しい姿を見れただけで満足だ」
「うん。とても綺麗だよ、瑞貴ちゃん」
「ありがとうございます」
「ハッハッハッハッ! 馬子にも衣装だな!」
ガンッ!
「~~っ!」
面白そうに笑うトリコの足をヒールの踵で思いっきり踏んだ。どうしてこいつは人に言われたくないことを毎回平気で言うの!
「それにしても、こうして見ると全員よく似合っているね。普段の美食屋や料理人の姿を思い浮かべたらギャップがあってキュンときちゃったよ」
「「「「!」」」」
普段は私服だったし今回はいつものと違うタキシードだから尚更かな。ココさんとか髪が長いし、サニーもポニーテールでもタキシードに似合っている。